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93.じゃあ同じことができるんですか?

紀里谷:あなたが1年後に映画を撮らなかったら両親が殺されます。どうしますか?

質問者:映画を撮ります。

紀里谷:じゃあそんなぬるい質問しないじゃん。「どうすればいいですか?」なんて。

質問者:はい。

紀里谷:そこよ、皆さん。わかる? 
「どうすればいいですか?」なんて言われてさぁ、
「こうすればいいですよ」って言って、言うことできますよ。僕はああしました、こうしましたって。

じゃあ同じことができるんですか?
今回、DMM.comの亀山さんに繋いで貰って、その方に頭を下げて、(お金を)出して貰いました。

いいですよ。教えますよ。そのやり方を。でも君は同じことができるのか?

質問者:できません。

紀里谷:だったら、どうする? 
「1人で撮れない」って言ったけど、それこそiPhoneで撮れるじゃん。自分が俳優やったっていいじゃん。

(中略)

いいですか?自分の家族が殺されると思ったら、何でもできない?何でも、逆に、しませんか?自分で勉強しませんか?インターネットで探しませんか?やり方を。

「お金どうやって集めてくるか」なんていっぱい書いてあるはず。「お金持ちの人にどうやって繋がるか」なんて考えればいいじゃないですか。そのために俺は手段を選ばない。だから「何かを教えて貰おう」とか「何か近道があるんじゃないか」とか、ないよね。

でも、ここに希望を持って欲しいんだけど、今始めればできるんだよね。確実に。つくることはできる。それがおもしろいかおもしろくないかはわからない。それは人が決めること。それはオーディエンスが決めることで、しょうがないじゃん、それは。

出典

以前にも何度も紹介した、
2015年10月8日の映画『ラスト・ナイツ』試写会後の
紀里谷和明監督と学生のQ&A より抜粋。

ひとこと

僕もよく「知ってる」と「やってる」は違う、
と教わっていますが、
そこに通じる話だなー、と思います。

ただ、紀里谷監督は、
「教わったって同じことができるわけじゃない」
という前提で話されています。

おそらく世の中一般ではそれが普通。

だからこそ、
本当にやる気のある人なら同じことができる、
ゆえに同じプロセスで成果を作り得る

そうした再現性のあることを学べる場や機会って
めちゃめちゃ貴重だと思います。

そんなチャンスを掴んだら、逃さないようにしたいものです。

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