国内で獲れる46種 狩猟鳥獣 鳥類26種
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国内で狩猟が許可されている鳥類は26種(2022年度猟期現在)。スズメ、キジバト、ヤマドリ、キジ、コジュケイ、カワウ、カラスなど国内の同じ地域に一年中暮らしている留鳥、ヒヨドリのような季節的に移動する漂鳥、越冬のために海外から飛来してくるカモなどの渡り鳥がいる。
ちなみに、狩猟できる11種のカモ類のうち、カルガモだけが国内で繁殖をしている留鳥で、多くは海外(一部は北海道などで繁殖)から渡ってくる。
鳥撃ちのなかでも人気が高いキジやヤマドリは、メスが禁猟になっている。メスを獲らないのは、繁殖できる個体を多く残すという目的がある。判別のポイントは、オスは長い尾と派手な羽をもち、メスは地味な色調だ。これらの鳥の動きは素速いので、撃ってしまわないように一瞬の判断がとても大事だ。
足元から飛び出したキジやヤマドリの雌雄を瞬時に見極めて、さらに矢先に人がいないことも十分に確認してから散弾銃の引き金を引く。判断に迷ったら絶対に撃たないことを肝に銘じよう。撃ち落としてから後悔しても遅いのだ。
また、カモ類は非狩猟のものを含めると種類がとても多く、加えて雌雄で模様に違いがあって判別が非常に難しい種もいる。 マガモやカルガモなど、大型で飛来数が多くて見慣れている種なら判断に困ることは少ないが、見慣れていない個体については、狩猟できる種の姿かたちを頭に叩き込んでおきたい。
また、その場所にいるのが同じ種類だけの群れではなく、カルガモ(狩猟)の群れにオシドリ(非狩猟)が交ざっていることもある。真上を飛んでいるときはたいてい逆光なので、シルエットからそれらを判別するのは難しい。 となると、個体を識別できたうえで、飛び立った瞬間に確実な個体だけを狙い撃つということになるだろう。
また、カモ類の捕獲制限数は、一日合計5羽、猟期を通じて200羽と決められている。地域によっては、猟期が異なる場合もある。
鳥類は、肉を食べることはもちろんのこと、美しい羽根は工芸品や毛バリの素材としても使われる。すべてを利用することができる。
Illustration 小倉隆典
※当記事は『狩猟生活』VOL.1「国内で獲れる48種」の一部内容を修正・加筆して転載しています。
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