展示会の取材
僕が働いている出版社は1年に1度、展示会を主催している。各メーカーに出展料を払ってもらい、その出展料で会場を借りる。
出版社のほとんどは、雑誌の売り上げだけではやっていけない。ウチもそういう理由から始まった。実際、バカにならない金が動く。
僕は編集部なので、展示会の運営にはそこまで関わらない。営業部がスポンサーを集めてくる。編集部は展示会の当日、各ブースを回って取材をする。ウチの展示会は機械のメーカーによく出てもらっているので、僕は会期中の2日間、ありとあらゆる(ワケのわからない)機械の写真をとり、機械の特徴などを聞いて回る。
それを記事にするのが編集部の仕事である。僕は展示会の取材をするのが今年で2回目だった。去年よりも取材した量が増えており、書く記事も増えている。締め切りは2週間を切っている。
記事は文章というより写真メインなので、取材はとにかく取りこぼしがないように写真を撮りまくった。2日間で1000枚以上撮っていた。
この展示会の記事だけを担当しているわけじゃない。時事ネタの記事もあるし、新商品のリライト記事、それに僕の連載記事もある。来週は勝負の週である。
取材は楽しいけれど、8時間くらい立ちっぱなし&喋りっぱなしなので疲れる。前日準備+展示会2日間(会場は東京なので新幹線で往復)の疲れを癒すため、今日は2度寝合わせて11時間くらい寝た。寝すぎて頭が痛い。
展示会は会社のみんなで出張してご飯、ホテルも一緒なので、それが新鮮。大手の出版社なら締め切りの日くらいちょっと飲みに行こうや!と同期でなるんだろうけど、僕の出版社ではそういうことはまずない。だからみんなでご飯を食べるだけでも僕は少し嬉しい。帰り道、編集部の先輩と音楽の話をした。先輩が学生の頃、オアシスとブラーで派閥ができていたこと。オザケンが異常に流行っていたこと。先輩がモータウンレコードにハマっていたこと。