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ぼくのメジャースプーン | 辻村深月 | ☆☆☆☆

言葉遊びと、サンデル教授のアレを彷彿とさせるような話でした。

割り切る

完璧に裏が無い言葉って難しいです。裏はだいたいの場合に出てきてしまうし、そういうところを小4のぼくは、いろいろ考えた1週間なのかな。
人の人生に介入するっていうのも、人生っていう言葉の重みから、なかなか簡単に受け入れられるものじゃないですけど、それくらいの覚悟をもって復讐をするだとか、私が小4のぼくだったら、怖くて逃げ出してしまうだろうなぁ。

サンデル教授のアレ

いわゆる正義のヤツ。どっちに倒れても、みたいなダブルバインドとか、あの頃は良く考えました。結局、トロッコをどっちに向かわせたらいいのか、未だに良く分かっていません。今回のテーマにもなっている復讐についても、どういう結末になれば、誰にとっても納得のいくものになるか、多分、正解ってないんだと思います。だからこそ秋山先生のような師がいて、コーチングしてもらいながら答えを自分で見つけていくっていうのが必要だったんだろうな。

そして、結末自体、あれで良かったのかどうか、私には分かりません。ただ、物語としてはとてもうまくできていて、ただの読了感だけではない満足が得られました。さすがやね。面白かったです。

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