Game A Weekについて
今回はゲームを1週間で1つ作るというチャレンジ「Game A Week」について紹介します。
■Game A Week を実際にやってみたときのこと
2年ほど前に、Game A Week を 15週間続けて20本のゲームを作る、ということをしていました。
ここの記事を読むと Game A Week のやり方、メリットとデメリット、Game A Week を継続するためにしていたことがわかります。
リンク先の記事と重複しますが、概要としては、以下のルールでゲームを作っていくのが Game A Week です。
1. 毎週ゲームを作る:月曜日の12:00にプロジェクトを開始し、日曜日の23:59までにゲームを作り上げること
2. 毎週ゲームをリリースする:作ったものは例えクソゲーでもWebサイトを通じて配信を行うこと。さらにSNSやブログなどでそれを告知すること
3. 作り終えたゲームは修正しない:ゲーム完成後は手を入れてはダメ。どうしても修正したい場合は Game A Week 終了後に行うこと
4. パターン化を避ける:毎週、異なることにチャレンジすること。例えばデジタルゲームを作る代わりにアナログゲームを作る、アクションゲームではなくパズルゲームを作る、など
5. 振り返りを行う:作って良かったところ、間違っていたところ、興味深かったところ、などをまとめておきます。作ったゲームは何人かにプレイしてもらい感想を聞くこと。そしてその感想をまとめておくこと
毎週ゲームを作って、それを人に見せて、感想や反省点などを考察する、ということを何回も繰り返します。
これにより、ゲーム開発者としての経験を積んで、より面白いゲームを作るスキルを身につける、というのが Game A Week の目的となります。
■ルールを必ず守る必要はない
さらに詳細な内容はリンク先に書いているので、ここではリンク先に書かなかった補足的なことを書いていきます。
Game A Weekは「5つのルール」を元にゲームを作っていくわけですが、これらを必ず守って行う必要はありません。
例えば、「1.毎週1本作る」というルールですが、ゲーム作成初心者には1週間という期限はシビアだと思います。とはいえ長くなりすぎるとダレて作業が進まなくなる可能性があります。
個人的は、2週間〜1ヶ月をかけて作るのも悪くないと思います。
逆に期間を短くするのも良いです。1日はさすがに難しいですが、仕様がすんなり決まれば「3日」で1本作り上げることは十分可能です。
3日で作るのは、色々と犠牲が多く大変ですが、短期間でのゲーム作成は集中できるとレースゲームのタイムアタックのようなスピード感で作業できて、脳汁がドバドバ出て楽しいです。なので、集中できる時間があれば「3日」のチャレンジもありだと思います。
あと、「4.パターン化を避ける」とありますが、特定のジャンルを作り続けると、それに特化したスキルを身につけることができます。また、同じジャンルだと使い回しがやりやすいので、より短期間でクオリティの高いゲーム、アイデアの幅を広げたゲームシステム作りができるようになります。
ただ、同じようなゲームを作り続けると飽きてくるので、その辺りはやる気が出るかどうかで判断をする必要がありそうです。
■ゲーム開発初心者には難しい
Game A Week はゲーム開発初心者にはオススメできません。理由としては、ゲームを作るための基本的な部分で悩んでしまって、ゲームの核となる部分のシステム作りまで進まず、中途半端な内容となる可能性があります。
初心者がやるべきなのは、お手本となるゲームを丁寧になぞって、ゲーム作りの基礎を固めることなのではないかと思います。
これは、お絵かきにおける 「30秒ドローイング」 と同じで、デッサンがしっかりできないうちは、デッサンの基礎を学んである程度の型を身につけることが大事で、30秒ドローイングで乱雑に描き散らすと、間違った手グセがついてしまい全然上達しなくなる危険性がある……、などと思いました。
■関連ページ
Game A Weekはとにかく時間との戦いです。こちらのページでは、制作のための時間を確保するために私がやっていることを紹介しています。
人にもよりますが、ぼーっとしている空き時間は結構多いらしいので、そういった時間をゲーム制作に使えるようになると、効率的にゲームを作れるようになるのではないかと思います。
ゲームを作り続けるために私が取り入れている「5つの習慣」を紹介しています。個人的な内容なので、人によって受け入れられるかどうか差はありますが、こちらで紹介している本は「101」もあるので、何か役に立つものがあるかもしれません。