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飲食飲食店マーケティングの為の『外食ニュースまとめ』(2024/5/21~2024/5/27)

 5月も終わろうとしていますが、日本人の外食のマーケット自体は頭打ちになっていそうです。webでの検索ボリュームは昨年と同レベルか下回る形で推移しているものが多い状況です。
インバウンドが好調なエリアや業態は、伸びていると思いますが、そうでない業態では競争が激化していそうです。日本フードサービス協会の4月の動向の発表を見ても全般的に好調ではありますが、依然「パブ・居酒屋」業態は2019年比で30.9%減と苦しい状況は変わっていないようです。
 落ち着いてきていた食材の価格も円安の影響で秋以降にまた値上がりしていきそうですので、それらも加味しておかないといけないでしょう。単純な価格勝負をしているところは今後手詰まりになっていく可能性は高く、付加価値をつけ価格の取れる業態への転換をしていかないといけないのかもしれません。

・東京/大阪/福岡 業態系ワードのgoogleトレンド推移
 
業態によっての差が出ていそうです。「寿司」は全般的に昨年同レベル位、「焼肉」の落ち込みが他業態よりも大きく20%~15%ダウン。その他の業態も10%~15%といった傾向です。
 エリア的には、『東京』が一番悪く、『大阪』『福岡』に比べて全体的に数%落ち込んでいます。

【東京】
「寿司」のみが、落ち込みが小さく3%減くらいだが、全体的に昨対を割り85%前後の業態が多い。焼肉が一番悪く、これは他のエリアも同傾向。

【大阪】
「中華」は昨年と同レベル、「寿司」は5%ダウン、その他は10%ダウンといった感じ。全般的には昨年よりも若干落ちている。焼肉は10数%ダウンと他よりも一段悪い。

【福岡】
月中までは「居酒屋」は昨年同レベルで推移してきていましたが、落ち込み90%くらいになっています。「寿司」だけが昨年同レベルで「焼肉」は20%ダウンと他エリアよりも大幅に落ちています。



・日本フードサービス協会/4月の外食売上6.0%増、インバウンド好調続く

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の4月度売り上げ状況は、前年同月比6.0%増、2019年比で15.1%増となった。4月は全国的に桜の開花が遅れたことで花見需要が昨年より増え、また春の歓送迎会も後押しした。客数は3.0%増、客単価は2.9%増だった。

基本、外食全体としては好調だが、「パブ・居酒屋」業態は、「パブ・ビアホール」で週末の天候不良が若干影響したが、人流の回復傾向や年度初めの歓送迎会の需要で、売上5.7%増、2019年比で30.9%減と2019年対比では落ち込んだままである。


・5月の食品値上げ417品目、飲食店の仕入れに懸念。円安進行で今秋値上げラッシュの可能性
https://www.inshokuten.com/foodist/article/7533/

■値上げ品目数50.2%減の一方、値上げ率は2022年以降初の30%超え


■酒類・飲料が253品目で最多。天候不順による不作で原材料の価格高騰

・歴史的な円安を逆手に外食大手は海外出店 製造業は国内に生産回帰
https://www.sankei.com/article/20240525-ZR3SSDQYO5KIVLRZYEYQ3V6MPA/

外食大手のすかいらーくホールディングス(HD)は15日の令和6年1~3月期連結決算発表に併せて、9年までに海外で約100店舗を出店する計画を明らかにした。今年4月末時点の77店舗から2倍以上にする。米国のしゃぶしゃぶチェーンが好調で現在の1店舗から50店舗に拡大する。焼肉店「牛角」などを展開するコロワイドも、今年3月末時点の海外店舗数は389で、5年前の199店舗から2倍近くに増えた。今後は海外売上高も12年3月末までに今年3月末の約5倍となる1500億円まで伸ばす計画だ。

外食大手が海外出店に積極的なのは人口減少による国内市場の縮小もある。外食大手の担当者は「今後は市場がさらに縮小する。海外に活路を求める流れにあらがうことはできない」と漏らす。

・アメリカのレッドロブスターが破産申請 エビの食べ放題が裏目に
https://news.livedoor.com/article/detail/26444300/

【ニューヨーク時事】米シーフードレストラン大手レッドロブスターは19日深夜、連邦破産法第11条(日本の民事再生法に相当)の適用を、南部フロリダ州の連邦破産裁判所に申請したと発表した。
コロナ禍や根強いインフレで鈍った客足を取り戻そうと始めたエビの食べ放題が人気になったが、その食べ放題メニューが裏目に出て、財務状況が悪化したようです。


・外食チェーン7社、飲み放題継続 厚労省、適正飲酒指針の公表後も

https://www.tokyo-np.co.jp/article/329416

健康障害の防止に向け個人に適正飲酒を呼びかけた厚生労働省の指針公表後も、大手外食チェーン7社が飲み放題メニューを継続する方針であることが25日、共同通信のアンケート集計で分かった。飲み放題は代金の元を取ろうとして、指針が避けるべきだとした短時間の多量飲酒につながり、危険性が高いとの指摘もある。利用客からの根強い人気を背景に、見直しには至っていない現状が浮き彫りになった。
こんな事よりももっと取り上げる事があると思うのですが。。。

・ランチ需要の奪い合いが激化。コンビニ業界の「意外な苦境」と、“ファミレス業界首位”の生き残り戦略
https://news.nifty.com/article/magazine/12193-3065777/

内閣府が4月16日発表したGDPの速報値(2024年1~3月)で個人消費が4期連続のマイナスとなり、消費者の先行き不安が高まっている。物価上昇に賃金上昇が追い付かず、若者をはじめ、働く人のランチ行動にも変化が生じている。
 あらゆる業種業態がランチ時間帯の顧客争奪戦を展開している。外食と中食(各種スーパーやコンビニ)などの奪い合いも激しくなっており、同業態だけではなく、異業種間との競争も激化している。といった記事の内容です。詳しくはリンク先をご覧ください。

◆利便性の高さが強みだった「コンビニ」の逆境
◆若者の「コンビニ離れ」が顕著
◆ファミレス店舗数No.1を誇るガストも負けていない
◆庶民の味方のガストも新たな店舗戦略にシフト
◆現場力の強化に向け飲食版DXに積極的
◆時給が約95円の配膳ロボットをフル活用
◆売上はコロナ前まであとわずかに回復
◆外食を産業化した立役者の今後は?

・【独自調査】外国人に人気の飲食店ランキング【名古屋編】1位は「あつた蓬莱軒 松坂屋店」:インバウンド人気飲食店ランキング
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000546.000024246.html

株式会社movが、各地の飲食店に寄せられた最新の口コミデータから、独自の『インバウンド人気飲食店ランキング[名古屋編]』を発表しました。

■ インバウンド人気飲食店ランキング [名古屋編]

名古屋ではうなぎと味噌カツが人気なようですね。他業態と比較すると外国人の評価が、味噌カツはあまり高くないようなので、外国人から見た際に好き嫌いが結構分かれる味付けなのかと思います。

・【ぐるなびリサーチ部】ビアガーデンに関する調査
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001363.000001511.html

「ぐるなびリサーチ部」が、ビアガーデンに関して調査しています。
気温が高くなってきていることや天候にかなり左右されることと以前よりお酒を飲まなくなってきていること、組人数が減少してきていること等もあり、以前よりもマーケットは縮小してきていそうですので、これまでとは何か違った付加価値が必要になってきているのかもしれません。

【調査結果ポイント】
■ビアガーデンに行きたい・行ってもよいと思う人は4人に3人。行きたい人の割合が最も高いのは20代
■ビアガーデンに行ってもよいと思う気温の下限平均が23.2℃、上限平均は29.2℃、最適な気温の平均は25.8℃
一緒に行きたい相手は「友人、知人」が7割で最多。次いで「職場の同僚」と「配偶者」が3割台。30~40代の男性では「職場の同僚」が4割台半ば。
■行きたいビアガーデンは「飲食店」「デパートやショッピングセンター」「ホテル」がTOP3「ホテル」は男女で15pt程の差有り。
行きたい人数は「3~4人」が最多で、次いで「5~6人」。20代女性は「2人」が4割弱と高い。
■重視点は「食べ物がおいしい」「立地が便利」「価格が安い」がTOP3。
■食べたいものTOP3は「BBQ」「から揚げ」3位は同率で「ソーセージ」「焼き鳥」
■飲みたいものTOP3は「生ビール」が7割でトップ。2位「レモンサワー」3位「クラフトビール」


・8割の女性が"週に1回以上"スイーツを食べている!好きなスイーツの種類ランキング2位は「チョコレート菓子」1位は?
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000125.000135215.html

株式会社しんげんが運営する主婦向けの情報メディア「SHUFUFU」は、「スイーツ」に関するアンケート調査を実施し、その結果を公表しています。

1/4くらいの方が飲食店で食べることがあるようなので、やはりそれなりに大きなマーケットなのでしょう。

・Retty「ネット予約はアプリがおトク!キャンペーン」5月28日(火)より開催決定
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000198.000004025.html

Retty株式会社が「ネット予約はアプリがおトク!キャンペーン」を2024年5月28日(火)から2024年7月15日(月)まで開催するようです。

ネット予約マーケット自体は伸びてきていますが、既存の食べログやホットペッパーといった既存のすでに登録をしているメディアでの予約に流れてしまうので、恐らく今回rettyに登録をさせよう取った戦略なのかと思います。
店舗側ではグルメメディアを外したいといった思いもあり、今後このあたりがどこで着地していくのかは?まだ見えない状況ではあります。

・【解説動画あり】三田製麺所の食育活動『#子どもせいめんじょ』 2024年5月実施レポート
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000138.000039951.html

株式会社エムピーキッチンが運営する『つけ麺専門店 三田製麺所』は、より多くの世代の方々につけ麺の美味しさを伝えていく活動に力を入れており、その一環として独自の食育活動『#子どもせいめんじょ』の取り組みを立ち上げました。毎月第三日曜日は小学生以下のお子様に各種麺類を半額で提供しております。

将来の顧客の育成と食育をかねての活動はいいですね。小さいときから食べてもらうことで、つけ麺と言ったら「三田製麺」といった第一想起を取れるようになると人口減の中でも強いといった面はありそうです。



・【高校生のお弁当事情」に関する調査】現役高校生聞いた人気のおかずTOP3は「唐揚げ」「ハンバーグ」「卵焼き」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000077766.html

株式会社PECOFREEは、日常的に学校へお弁当を持参している高校生を対象に、「高校生のお弁当事情」に関する調査を実施しています。
地方では学生が減ってきており、給食を中止する小中学校が出てきたりしているようです。その代替案として小規模での弁当宅配といった選択肢も出て来てるようですので、このあたりのデータを参考にしてみてもいいかもしれません。

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