飲食店マーケティングの為の『外食ニュースまとめ』(10/13~10/19)
「なかなかニュースをチェックする時間がない」といった忙しい飲食店の方に向けて、私の方で気になったものをピックアップ、コメントを付けてまとめています。
・外食のマーケット変化を示すようなニュース
・集客(販促)に関連するニュース
・最近のトレンド商品に関するニュース
といった視点で選んでいます。
いよいよ東京、神奈川のGo To Eatの登録も始まるので、情報には注意しましょう。神奈川は既に登録が開始されておりますのですぐに始めるようにしましょう。
・Go To Eat東京/アナログ食事券300万セット11月20日販売開始
https://www.ryutsuu.biz/promotion/m101625.html
Go To Eat Tokyo食事券発行共同事業体は10月16日、農林水産省の委託をうけ、「Go To Eatキャンペーン Tokyo」食事券発行事業を開始すると発表しまました。
※参加する飲食店は、10 月 21 日に開設予定の専用公式サイトにて登録を受け付けます。問い合わせは、以下の専用ダイヤルへ。早めに登録は済ませましょう!!
お問い合わせ専用コールセンター
・購入/利用者向け :0570-550269(10月26日 開設予定)
・飲 食 店 向 け:03-6746-4830(10月21日 開設予定)
対象地域は東京都。加盟店募集開始は10月21日、引換券受付開始は11月19日の予定となっている。
・神奈川県 GoToイート「プレミアム付食事券」発行!販売場所や販売期間・価格
https://hamakore.yokohama/gotoeat-kanagawa-20201015/
神奈川県では2020年11月6日(金)から2021年1月31日(日)までの期間に、LINEにて“電子クーポン”、全国のローソンとミニストップで“紙クーポン”が販売されます。
※詳細は下記から確認ください。事前に参加登録が必要です!! 登録までに時間がかかることが予想されますので、早めに申請を行いましょう。
https://www.kanagawa-gte.jp/member_store/
・世界23か国100都市で展開するフィンランド発フードデリバリー「Wolt(ウォルト)」10月22日(木)より東京でのサービス開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000051508.html
『創業の地であるフィンランド・ヘルシンキは、低い人口密度や悪天候などによりフードデリバリーサービスにとって厳しい環境です。「Wolt」はそんな環境下において効率的に配達を行うため、業界最高水準のアルゴリズムを持つ独自システムを採用し、配達パートナーが効率的により多くの配達を行うことを実現しながら、平均30分程度と迅速な配達を行います。また、ユーザー、加盟レストラン、配達パートナーに対して、1分以内に返答を行うチャットサポートを提供することにより、スピーディーに問題解決を行うと同時に、集めたフィードバックによりサービスの改善を行う事で質の高い顧客体験を提供しています。』との事ですが、実際にUberEatsとどれくらいの差があるのか?は体験してみないとわからない面がありますが、競争により品質の向上や配送費の低減が進むのであれば、消費者としては大歓迎です。
渋谷区、港区、新宿区、目黒区、世田谷区、品川区の一部からスタートし順次配達エリアを拡大する予定との事です。
・Go To Eatキャンペーン利用調査~「オンライン飲食予約サイト」の利用は10月1日を境にどんな変化が?
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000017143.html
ネット予約は、9月末と比較して全体としては2.6倍と好調に推移しているようです。
【Go To Eatキャンペーンに関する調査サマリー】
・ 予約件数:9月末から比較して約260%へ増加
・ 予約取得日(オンライン予約サイトから予約確定した日):9月末から約320%へ増加
・ キャンペーン前と比べ、予約日から来店日までの間隔が長くなった
・ 1名様予約:9月末平均が全体の0.73%に対し、10月1日以降の10日間平均は全体の4.9%へと増加
・席のみ予約:「席のみの予約」、または「コース予約」の比較では、9月末平均が全体の46%に対し、10月1日以降の10日間平均は全体の60%へと増加
・飲食店に副収入、開始翌月に売上100万円突破!ボディメイクフード宅配サービスのマッスルデリが提携飲食店を追加募集
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000049.000025162.html
健康管理を軸としたフードデリバリーサービスのようです。コンセプトは面白いですね。あとは、加盟店への食材供給やそのオペレーションや品質は気にはなりますが。。。
・【精肉類・肉料理に関する調査】魚介類より肉類を食べることが多い人は6割。好きな肉料理は「焼肉」が肉類を食べる人の7割、「カレー」「しょうが焼き」「トンカツ」「餃子」「からあげ」が各60%台で続く
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000960.000007815.html
メニュー開発の参考までに。肉料理を食べたり作ったりするときの不満のコメントには何かヒントがあるかもしれませんね。
<< TOPICS >>
■肉料理を食べる頻度は「週4~5回」「週2~3回」がボリュームゾーン。魚介類より肉類を食べることが多い人は6割
■好きな肉料理は「焼肉」が肉類を食べる人の7割、「カレー」「しょうが焼き」「トンカツ」「餃子」「からあげ、フライドチキン」が各60%台で続く。「牛丼」「トンカツ」「メンチカツ」「ハムカツ」「もつ煮込み」は男性で比率高い
・飲食店の倒産、20年度上半期で392件発生 上半期ベースでは過去最多
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000181.000043465.html
実態はこちらの数値よりも大きいと思いますが、帝国データバンクでの定点観測での推移です。GoToEatの影響もでて若干予約は戻って来ている感じはしますが、都内でネット予約の開放ができていないお店さんはまだまだ厳しい状況が続いています。下記は調査結果(要旨)です。
1)2020年度上半期における飲食店事業者の倒産は392件発生し、上半期としては過去最多
2)このままのペースで倒産が発生すると、2020年度の年間倒産件数は過去最多を更新する可能性がある
3)業態別で見ると、「酒場・ビヤホール」が98件(構成比25.0%)で最多。次いで、「中華・東洋料理店」(55件、構成比14.0%)、「西洋料理店」(54件、同13.8%)、「日本料理店」(40件、同10.2%)が続く
・With コロナのNEW NOMAL! クラウドキッチンでデリバリークラウドキッチン事業を始めませんか?
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000066772.html
都内ではクラウドキッチンを運営するところがちらほら出てきていますね。海外では下記のようなことも問題として出てきているので、そのあたりの解決もされるといいのですが、、、
・配達員の駐車スペース、騒音問題
・窓のない劣悪な環境での労働
あとは、家賃と収益のバランスが本当に取れているのか?といった予測収支の見通しが甘く、半年くらいでお店が入れ替わっているケースも見るので特に独立開業で行う方は注意はして欲しいです。
・デリバリー&テイクアウト専門のクラウドキッチン【Add Kitchen】一号店が東京都板橋区大山に登場!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000068266.html
こちらも先ほど同様のクラウトキッチンです。先ほどは白金でしたが、こちらは板橋区大山とより一般的な住宅立地エリアでの展開です。個人的にはこういった住宅立地よりの安い物件の方が収支のバランスはとりやすいかとは思います。テイクアウトも提供できるような作りだとよりモデルが見えやすくはなるのですが。。。
・【フードテック】日本初!植物肉の生パティ 日本のベンチャーが発売へ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000038334.html
後の量産化へ向けたプロトタイプという位置づけで300セット限定で販売。価格は1セット5枚入3,000円(税込)と高級食材レベル。しかし、培養肉バーガー1個3,000万円と比べるとかなりいい線まで来ていると思います。
まだまだ、時間はかかると思いますが、この流れは入ってくるのだと思います。
・「ワタミの宅食」がミールキットの宅配を本格スタート
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000281.000009215.html
海外では、スーパーなどがしのぎを削っているミールキット。ラスト1マイルの物流UberEats等が浸透してきたことにより、一人世帯や共働きの増加、高齢化といった要素も相まって、今後競争が激しくなっていく予感。
・配達機能を持たない小売店のデリバリー代行「エニキャリ」渋谷区、新宿区のエリア拡大
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000056779.html
配達機能を持たない小売店のさまざまな商品の短時間配達を代行する「anyCarry(エニキャリ)」は、本日10月15日より新宿区西部と渋谷区の一部対象外となっていた地域のサービスを開始するようです。これで渋谷区、新宿区の大部分が対象エリアとなる模様。フードだけでなくその他の小物物品も可能だそうです。
ラスト1マイルの物流をどこが制すのか?楽しみです。とにかく、配達員をしっかりと確保できたところが勝つとは思いますが、その為には効率よく配達員の方が稼げるようにしなくてはいけません。いかに物流効率をあげられるか?のアルゴリズム作成の勝負になるのでしょう。
・2020年「ハロウィーン」への参加意向・賛否の理由等を調査
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001020.000011414.html
当然ながら、コロナの影響をうけて昨年に比べ6ポイント減少しているようです。今年は大人数ではなく、身内でと小規模になりそうです。
ちなみにうちの町内会ではハロウィーンは開催予定で、お祭り等が中止になったこともあり、お菓子は豪華になるそうですw。(子供が指定のお家をまわり、お菓子をもらうといったイベントです。)
<要約>
POINT1. 2020年「ハロウィーン」行事参加予定者は15.2%、前年比6.0ポイントの減少
POINT2. 「ハロウィーン」を一緒に過ごしたい相手は「夫婦」「家族・親族」。過ごし方の希望は「家で」「スイーツ」「飲酒」等
POINT3. 「ハロウィーン」肯定理由「日本風に楽しめば良い」37.8%、否定理由「新型コロナウイルス感染拡大危惧」41.6%
・仕事も趣味も勉強も、家でやるより快適に。〈電源・Wi-Fi・完全個室有!〉24時間自由に使えるオンラインカフェ『Remo Cafe(リモカフェ)おおたかの森店』10月22日(木)オープン!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000179.000020880.html
個人的には近所にこういうの欲しいです。。。金額的にはもう少し安い方がいいかな。今度、空きテナントが出ているような物件はこういったものになっていくのが増えるかもしれませんね。
・LINE、「LINE SMB DAY」を開催 飲食店をはじめ中堅・中小企業向けのサービスを強化
https://news.yahoo.co.jp/articles/d85cca8235d07720c82796fcb0ae695490c9e948?page=1
LINEが様々なサービス提供を行っていくようです。『LINEプレイス』は最近yahooが力を入れている『yahoo!プレイス』と方針が一緒で美容サロンなどへも展開していくと記載されており、Softbank傘下での統合を図っていくではないか?と思います。現状は、LINE内でも縦割りで総合的なことを確認したくても各部署ごとでバラバラになっているためにそれぞれに問い合わせをしないといけない状態でしたでの、今後このあたりを複合的につなげられるようにならないと浸透のスピードは上がらないでしょう。
とはいえ、これらがきちんと統合され使いやすくなったらワンストップで完結できるようになるのはメリットが大きそうではあります。ただ、複合的になればなるほど使い方も複雑になり、結果顧客離れしていく事もあるので、そのあたりの設計は重要になるでしょう。
ただ飲食店としては、集客の一つの入口となりそうなので、今後の動きは注意してみていく事が必要だと思います。
・売上高過去最高の「出前館」、経費かさみ41億円の最終赤字
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20201015-OYT1T50244/
デリバリー需要の伸びで売上は伸びているが人件費や広告宣伝費の高騰で大幅に赤字となっています。LINEとの資本提携での連携強化のためにいろいろと投資している事も要因との事ですが、基本のデリバリーアルゴリズムにはあまり着手していない気がしています。ぐるなび同様に業績悪化させて、資本をさらに入れて完全傘下にするといったSoftbankの作戦かと勘ぐってしまいますが。海外のフードデリバリーアプリと渡り合う気があるのであれば更なるシステム投資が必要だとは思いますが、耐えきれるか?が疑問ではあります。