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飲食飲食店マーケティングの為の『外食ニュースまとめ』(2025/1/4~2025/1/10)

2025年の新年を迎えましたが、検索ボリュームの推移をみるとあまり楽観視できない状況です。恐らく、今後も大きくマーケットの回復は見込まれなさそうな状況を考えると、さらに競合状況は厳しくなり勝ち組と負け組の差が開いていきそうです。特にマーケット縮小が顕著な居酒屋系業態はより一層生き残りが大変になりそうです。

・東京/大阪/福岡 業態系ワードのgoogleトレンド推推移(2025年1月10
日まで)
2025年新年となりましたが、これまでの流れとはあまり変わらず、昨年を割っている状態。まだ、月初のデータなので、今後回復してくると思いますが、現状でも7~9%前後落ち込んでいますので、昨年を上回ることはなさそうです。

【東京】
8%前後の落ち込みで推移。居酒屋に関しては10%強の落ち込みと依然居酒屋ワードの落ち込みは続いています。

【大阪】
 東京よりかは落ち込みは小さく、6~7%ダウンで推移。月末にかけて回復すれば昨年レベルにはなりそうですが、現状は昨対を割っている状態です。


【福岡】
10%前後の落ち込みで推移。先月までの回復の流れを考えると年明けからは落ち込みが大きくなっていそうです。今後月末にかけての回復もありそうですが、昨対での割り込みはしそうです。


【インバウンド系英語ワード】
 昨年対比では130%以上と伸びては来ています。ただ季節指数的にはこれからしばらくは落ち込む時期なので、昨年好調だった11月までのボリュームと比較すると落ち込んでいます。



・倒産の危機→V字回復 外食大手の苦闘を描いた『熱狂宣言2 コロナ激闘編』 その舞台裏を聞く
https://news.yahoo.co.jp/articles/c5347046c6ac6f4a8affe4927c942eeb951c4b0f?page=1

DDグループは東設プライム上場会社。2024年2月期の決算で売上高370億900万円、経平利31億3100万円を達成。コロナ華を経て過去最高益を記録した。利益率は8.4%に改善し、大きな成長を覚えた。

2024年7月には、小松成美氏著『熱狂宣言Ⅱ コロナ激闘編』が発売。同書は松村原久社長とDDグループの苦難から復活までの軌跡を記録したノンフィクション。前作『熱狂宣言』で描かれた松村氏の若年性パーキンソン病との闘いに加え、続編では外食産業全体が経験した前例のない危機への対応が掲げられている。

松村氏は、コロナ華における食品業に対する不公平な政策に不満を抱き、業界団体や政治家と連携しながら救活に努力した。小松氏は、借金分野の見埋りなど危機に立ち向かう経営者の様子を記録。幻冬舎社長見城徹氏にの刺激も受け、危機中でも記録を続けた。

この物語は、外食業界の生存と成長への視察を提示し、業界全体への教訓となりそうです。

詳細はリンク先を確認ください。

・倒産ラッシュ「3割赤字」のラーメン業界のウラで、巨大外食チェーンによる「個人店駆逐」の勢いが止まらないワケ
https://news.yahoo.co.jp/articles/242a565fb7f1e541250a2775d45689ef18179001

倒産ラッシュで大変なラーメン業界についての記事です。

厳しい環境下で起きた「異変」

2024年、ラーメン店の倒産件数が72件と前年から3割超増加し、過去最多を記録。物価高騰や人件費上昇で「ラーメン1杯1000円の壁」に阻まれた個人店が多く廃業へ追い込まれた。一方、大手企業の参入が進む。吉野家HDはM&Aを活用し、ラーメン事業を129店舗まで拡大。安定需要の存在とチェーン展開の余地を見込み、成長を狙っている。

関西発ラーメンチェーンの躍進

トリドール傘下の「ずんどう屋」は、2024年に21店舗を新規出店し、計102店舗を展開。売上高は前年比24.3%増の89億円に達する。自慢のシルキー豚骨スープや特製自家製麺、快適な店舗空間が支持を集めているが、出店加速に伴う利益率低下が課題だ。関西発チェーンの「どうとんぼり神座」「横綱ラーメン」も含め、大手資本が市場で存在感を強める。


・映画『グランメゾン・パリ』が公開。ドラマ監修を務めたスターシェフらの料理人としての哲学
https://www.inshokuten.com/foodist/article/7788/

映画『グランメゾン・パリ』公開と「グランメゾン」シェフたち

2024年12月30日、木村拓哉主演の映画『グランメゾン・パリ』が公開。ドラマ『グランメゾン東京』の続編として、パリでアジア人初の三つ星を目指すシェフたちの挑戦を描く。実際の料理監修は、『Restaurant KEI』の小林圭シェフが担当。物語の舞台「グランメゾン」は格式高いフレンチレストランを指す。

「グランメゾン」シェフの哲学と行動

  1. 関谷健一朗さん(ガストロノミー“ジョエル・ロブション”)
    日本人初のエグゼクティブシェフとして、全皿に同じクオリティを提供。「優しさの循環」を目指し、生産者との対話やフランス料理の継承に尽力。

  2. 岸田周三さん(レストラン カンテサンス)
    「素材・火入れ・味付け」を追求し続ける。スタッフが対等に意見を言える環境を重視し、飲食業界の地位向上を使命とする。

  3. 谷昇さん(ル・マンジュ・トゥー)
    進化を続ける料理人として、「ベストな状態」を探求。多角的視点と論理的思考で、料理を超えて広い知識も取り入れる。


・万博100日前 外食では人材争奪戦に
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20250107/2000090524.html

大阪・関西万博の開幕が迫り、外食需要が増加すると見込まれる一方、会場内外の飲食店では人手不足が深刻化しています。会場内の企業は時給1500~2000円で求人を行っても必要人数の半分しか確保できず、周辺店舗ではさらに厳しい状況です。一部の企業は関西以外からの応援スタッフや特定技能を持つ外国人の採用を進めています。

また、日銀大阪支店長は万博を関西経済の起爆剤として期待しつつ、人手不足解消のために賃上げの重要性を指摘。飲食店では人材確保のための賃上げと、原材料費や光熱費の高騰にどう対応するかが課題となっています。

・鳥貴族バイト店員の「一言」に超感動した…中国の外食チェーン社長80人が大挙して日本の居酒屋を視察したワケ
https://news.yahoo.co.jp/articles/2eabe0cd578c2128a67795b7f6f7e86dbd2df189

中国の新興飲食チェーン経営者たちが日本を訪問し、成功している飲食業界の実例から学ぼうとしているといった記事です。詳細はリンク先をご確認ください。

1. 学びの目的

  • 日本進出よりも、運営改善やブランド戦略の学習に重点を置いている。

  • 「困難の克服」と「運用のアップグレード」というキーワードが象徴するように、現在の厳しい経済環境に適応するための知見を求めている。

2. 成功企業の選択とその理由

  • ワタミグループ:持続的成長の秘訣や成熟市場での事業展開に感銘。

  • 鳥貴族:現場スタッフまで企業理念が浸透している点に感動。

  • 物語コーポレーション:同世代のCEOから事業継承と成長戦略を学ぶ。

3. 「ガチ中華」成功モデルからの学び

  • 「味坊集団」の梁氏は中国地方料理を武器に日本市場で成功しており、彼の経験が特に注目された。

4. 日本の飲食業界の魅力とそのギャップ

  • 高品質なサービス、理念の現場浸透、長期的なブランド戦略が中国経営者に新鮮で、大いに刺激となった。

このような視察がもたらす学びの効果は、単なる模倣ではなく、異なる市場環境への適応や新しいアイデアのインスピレーションとなることが期待されます。また、日本企業にとっても、中国の成功事例や迅速な経営スタイルから学べることが多いでしょう。

この訪問は、今後両国の飲食業界における相互理解と協力関係を深化させる契機となるかもしれません。

・豊洲市場 初競り 大間のクロマグロ 最高値2億700万円
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20250105/1000112742.html

東京の豊洲市場で5日、新年恒例の「初競り」が行われ、青森県大間で水揚げされた276キロのクロマグロが2億700万円で競り落とされました。この価格は、1999年以降で2番目に高いもので、最高値は2019年の3億3360万円です。競りは外食事業を展開する「ONODERAホールディングス」と水産仲卸会社「やま幸」の2社が共同で行い、昨年の1億1424万円を大きく上回りました。

クロマグロを釣り上げたのは、青森県大間町の竹内正弘さん(73)。竹内さんは、津軽海峡で漁を行い、競りで高値がついたことに驚き、喜びを語りました。大間産のマグロは、豊洲市場と築地市場の初競りで14年連続で最高値を記録しており、竹内さんはその継続に感謝しています。

・「生活者の消費マインド予測2025」を公開
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000181.000076174.html

「生活者の消費マインド予測 2025」の詳細:

https://www.nisshin-oillio.com/report/top/pdf/2025.pdf

2024年の振り返りと2025年の消費マインド予測

2024年は賃上げと物価上昇が進む中、節約志向による選別消費が顕著でした。企業のカスタマイズサービスや地域の食文化発信などが消費行動を後押しし、生活者は「価値観に合った選択と食生活の充実」を目指す方向へ進展しました。

2025年の消費マインド3つのキーワード

1. 潜在的好奇心
SNSや体験から得た知識を活かし、自分流にカスタマイズして食を楽しむ。

2. 生活習慣との掛け算
栄養と楽しさを両立し、運動や休養を取り入れながら好きなことができる体を目指す。

3. 選択と工夫
気候変動や価格高騰の影響に柔軟に対応し、環境配慮を考えつつ食スタイルを工夫する。

2025年は、楽しみと家計のバランスを取り、自分らしい食生活を模索する年となるでしょう。

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