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第2回:知らずに違反している?飲食店が陥りやすい具体的な事例とその問題点

「知らずに違反しているかも?
 飲食店が気をつけるべきステマ規制と広告表示のポイント」
をテーマに6回に分けて説明していきたいと思います。最後に総集編も

第1回:知らずに違反しているかも?ステマ規制とレビューゲイティングの本当のリスク
第2回:知らずに違反している?飲食店が陥りやすい具体的な事例とその問題点
第3回:レビューゲイティングやステマを避けるためのチェックポイント
第4回:GoogleやInstagramからのペナルティ内容と店舗への影響
第5回:透明性と信頼を守るための飲食店の具体的な取り組み例
第6回:成功例に学ぶ!透明性を重視した飲食店運営で信頼を獲得する方法
総集編:信頼を重視した飲食店運営のまとめと今すぐできる実践法

はじめに

ステルスマーケティング(ステマ)やレビューゲイティングが規制されていることを知らずに違反行為に加担してしまうケースは少なくありません。本記事では、飲食店が知らないうちに行ってしまいがちな具体的な事例を紹介し、その問題点と潜在的なリスクについて解説します。


よくある違反事例

以下は、飲食店で実際に見られる「知らずに違反している」可能性が高い行為の例です。

  1. 高評価の顧客だけにレビューを依頼

    • 店内にQRコードを設置し、顧客に評価を促す際、「星4以上の方はこちらからGoogleレビューをお願いします」と案内する。

    • 星3以下の場合は内部フィードバックフォームに誘導し、レビュー投稿を避けさせる。

  2. 口コミを操作するマーケティング会社に依頼

    • 「短期間でポジティブなレビューを増やします」と宣伝する業者に依頼し、架空のレビューや不正な投稿を行う。

  3. インフルエンサーに無料提供で広告表示なし

    • SNSで影響力のあるインフルエンサーに無料で食事を提供し、「広告」や「PR」の明示なしで投稿してもらう。

  4. 従業員や知人に口コミを依頼

    • 店舗スタッフや家族、友人に「お客様を装ってポジティブなレビューを書いてほしい」と依頼する。

  5. 提供内容を曖昧にする投稿

    • 「実際には無料で提供した商品」を、正規価格で購入したかのように見せかけた投稿。


なぜ違反が問題なのか?

上記の事例が問題となる理由を、以下の観点から整理します。

  1. 法的リスク

    • ステマやレビューゲイティングは、2023年以降、景品表示法の規制対象となりました。違反が発覚すると、措置命令罰金が科される可能性があります。

  2. 顧客の信頼喪失

    • レビューや口コミが「操作されたもの」だと知られた場合、消費者からの信頼が失われます。一度失った信頼を取り戻すのは非常に困難です。

  3. GoogleやInstagramからのペナルティ

    • Google: 検索順位低下、口コミ削除、Googleビジネスプロフィールの利用停止。

    • Instagram: 投稿やアカウント全体の露出制限、場合によってはアカウント停止。

  4. 長期的な売上への影響

    • 不正行為により集客力が低下し、特に新規顧客の獲得が難しくなります。また、既存顧客も離れる可能性があります。


陥りがちな理由

飲食店がこれらの違反行為に陥る主な原因を考えます。

  1. 規制の認識不足

    • 新しい規制について知らず、「普通に行われていること」として受け入れてしまう。

  2. 過度な口コミ依存

    • GoogleやSNSの評価が売上に与える影響を過剰に意識し、不正な手段に手を出してしまう。

  3. マーケティング会社の提案に惑わされる

    • 「簡単に口コミを増やせる」という業者の甘い言葉を信じて契約してしまう。


次回予告

次回は「レビューゲイティングやステマを避けるためのチェックポイント」と題し、違反を防ぐための具体的な対策方法を詳しく解説します。


第1回:知らずに違反しているかも?ステマ規制とレビューゲイティングの本当のリスク
第2回:知らずに違反している?飲食店が陥りやすい具体的な事例とその問題点
第3回:レビューゲイティングやステマを避けるためのチェックポイント
第4回:GoogleやInstagramからのペナルティ内容と店舗への影響
第5回:透明性と信頼を守るための飲食店の具体的な取り組み例
第6回:成功例に学ぶ!透明性を重視した飲食店運営で信頼を獲得する方法
総集編:信頼を重視した飲食店運営のまとめと今すぐできる実践法

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