マガジンのカバー画像

体験エッセイ

7
人生で初めて体験した、経験した諸々をエッセイにまとめました。 YOLOとは、You Only Live Once」の頭字語。 "人生は一度きり"という意味だそう。
運営しているクリエイター

記事一覧

体験エッセイ      偶さかある話

体験エッセイ 偶さかある話

6月中旬の週末、札幌ドームでの「サッポロ モノ ヴィレッジ」というハンドメイドの展示・販売イベントへ行ってきた。降ったりやんだりの雨の中、娘とよもやま話をしながら自家用車で1時間かけて向かった。
 会場は思ったより大規模で、人々の熱意と活気に満ちている。車ごと乗り入れて展示する店や、雑貨、アクセサリー店など、ワークショップや飲食店を入れると1,000店舗近い出店。様々なジャンルのクリエーターが手作

もっとみる
体験エッセイ  案件日記

体験エッセイ  案件日記

【十一月二十六日】友人のKと買い物。昨日、自分でドアの外に防犯カメラを取り付けたという。春先から何度か、夜半に誰かが部屋のノブや鍵をガチャガチャさせた、という話は聞いていた。二重ロックのアパートだから住人だろうか。酔っ払いか認知症?と二人で話していた。忘れたころに起こり、半年過ぎても続いている。寝入りばなに起こされると眠れなくなるのが腹立たしいと対策を取ったのだ。

【十二月一日】Kとジムで会う。

もっとみる
体験エッセイ 探せアプリ!

体験エッセイ 探せアプリ!

 9月上旬、新聞のⅠT欄に”スマホ紛失? 地図上に現在地“と題打って「探すアプリ」の記事が載った。このアプリを活用するとパソコンなどの端末があれば、見失ったスマホを探せるというものだ。

 数年前の雨の日のことを思い出した。出先から家へ帰って間もなくバッグの中のアイホンがないのに気付いた。慌てて中身をひっくり返したが見当らない。

 電車の中でバッグにしまった覚えはある。帰り道のどこかで落としたか

もっとみる
体験エッセイ  乗り物酔いの遺伝型

体験エッセイ  乗り物酔いの遺伝型

 昨年の7月末に娘と初めてヨットに乗った。小樽湾をめぐる90分間のセーリングだ。
 乗ったのは、風を受けるためのジブセールが2本あり、白い船体にブラウンの線が入った美しいヨットだった。

 爽やかな天候と海の穏やかさがあいまって素晴らしい体験だった。
 娘は乗り物酔いをしやすいので、用心のため酔い止めを飲んでの乗船だったが、薬が効いてくれたようで、無事に過ごせた。

 ヨット体験が終了する9月末ま

もっとみる
体験エッセイ  乗ってみよ

体験エッセイ  乗ってみよ

 自家用車で国道五号線を小樽方向へ走り、銭函を過ぎて春香町で左折した。勾配のある通りを進み、札樽道高架橋の下をくぐると、数軒の住宅が森を切り開くように建っている。間もなく対向車とすれ違えないくらいの道幅になった。

 初めての乗馬のために、7月半ば馬牧場へ向かった。娘の長年の夢「ホーストレッキング」を今年の誕生日祝いのプレゼントにしたからだ。うっそうとした森の匂いが車内に充満し、癒されるはずなのに

もっとみる
体験エッセイ  道草

体験エッセイ  道草

 8月中旬、自家用車で札幌市内から国道231号線を北上する。石狩河口橋を過ぎて石狩川と並ぶように走ると、聚富(シップ)川という小さな川を渡る。間もなく左手に乗馬クラブの看板が見えてきた。この夏3回目の乗馬体験だ。

 コロナ禍のおり、観光業支援策「どうみん割」で庶民的な値段で乗馬ができるのを知り、回を重ねている。2回は、小樽市春香町の乗馬教室でのリバオントレッキングという、山麓を登り降りし川を渡る

もっとみる
体験エッセイ 記念日クルージング

体験エッセイ 記念日クルージング

 7月末、その週の天気予報が思わしくなかったので、雨天でも順延できるように予約を2日続けて入れておいた。
 が、一日目、ぷかぷかと白雲が浮かび、紺碧の空は高く、絵にかいたような晴れになった。
 娘への誕生日プレゼントには、いつも頭を悩ませてるが、今年は初のクルージング体験を贈った。幸先の良い天気でもある。

 その2週間前、小樽港マリーナへ行く用事がありマリーナセンターハウスに立ち寄った。
 ハウ

もっとみる