Agnus Dei (アニュス・デイ)

親愛なるわが恋人に

私は神の子羊
君も　そうであるように

主しゅよ　あなたの温もりを
私も君も　一身に受けて

人の世に生まれ
人の世に生きている

生きるということが　とても辛く
主よ　あなたの御声みこえが

どうしても　聞こえないときがあった
私はひとり　暗い呪われた光に

照らされてしまったと思い込んでいた
その時　私は君と知り合った

やがて　やさしい接吻キスをくれた
そして　私の耳は再び聞き取った

主よ　あなたの御声を
主よ　あなたの祈りの御声を

私は神の子羊
君も　そうであるように

主よ　あなたの温もりを
私も君も　一身に受けて

これからも手と手を取り合い
連なる風のように　吹いていこう

(2023.10.6)
Agnus Dei アニュス・デイは、「神の子羊」の意。
神の子羊というワードをもとに、グレゴリオ聖歌を聴きながら詩を書きました。