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コロナ禍におけるエンターテイメントの今後について考える

コロナ禍におけるエンターテイメント業界に対する風当たりはとても強い。
ライブハウスでのクラスター発生があったことだけでなく、3密の中でも〝密集〟を防ぐ形での開催が困難なことがその一因だろう。

Twitterを見ると、
「いつからライブができるのか」
「いつから演劇ができるのか」
「日本は他国と比べ、芸術への補償がない」
「文化の火を灯すな」
「この業界で働いている人も仕事がなく、苦しいのだ」

という嘆きに近い呟きも多く散見する。
皆、不安を募らせているのだ。

しかし、嘆いていてもしょうがないから、行動を起こそうとする人たちも多くいる。
そこから生まれる新しい表現には、発見も多い。

しかし、全ての行動が尊いかと言えば、NOと感じざるを得ない。
苦言を呈す立場ではないのだが、自分の気持ちを吐き出させていただきたい!!(だって、noteってそういうところでしょ)

SAVEやAIDという表現をつかって、エンターテイメントに支援を求める姿には、とても違和感を感じる。
その発言から滲み出る、「特別扱い」「特権階級」感が、違和感の原因ではないかと思う。
「救おう」という表現に上から目線を感じるから、かなとも。

時代の流れは「他人のことを慮る」ことが大切と示している。
「マスク」は自分が感染しないためだけでなく、他者に感染さないためという日本人の精神が、世界で評価されている。

だから、エンターテイメントもその精神で行動を起こしていくのが健全ではないかな、と。

中居正広さんが病院に弁当の差し入れをしていた。
HIKAKINさんが医療支援募金を立ち上げている。
紗栄子さんが医療従事者へ物資支援を行っている。
目に見えないところで、多くの著名人が「他者を助けるために」行動を起こしている。
これらチャリティの精神は素晴らしい。
少しでもこのような行動が取れる人になりたい。
でも、全ては真似できない。

では、自分のように「このままでは」と生活に不安を持っている、多くのものを持たざる者は、どうしたらいいのか。
考えてみた。

「他者の役に立とう」という視点で、経済活動を行う。
「社会の役に立つ」ために、仕事をする。
他人になんとかしてもらうのではなく、エンターテイメント事業者としてどんな経済活動ができるかを考える。
難しいけど、まずは、ここからかなと思っている。
高次元の理想を追い求める必要はなく、まずは自身が立っている場所に立ち返って、向いている方向を変えるだけでいいと思う。

自分たちの事ばかりでなく、他者を助ける姿勢がない限り、エンターテイメントは救われないと思う。

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