【文豪気分に浸れる湖畔の宿】丹沢登山の拠点にもおすすめの「落合館」の魅力
こんにちは。
都内でひっそりと生きる専業主夫です。
早いもので3月もあと1週間で終わりですね。
東京はまだまだ寒い日が続いていますが、昨日は妻と散歩がてら近所で菜の花畑を見ました。
今年はどこにお花見に行こうかな?
旅行好きとしては、計画を立てること自体がそもそも楽しいのです。
さて今回の記事ですが、47都道府県を制覇した著者が、「日本全国にある穴場の温泉旅館」をおすすめするシリーズの第1弾となります。
1.20代で47都道府県を制覇
2020年から2022年まではコロナ禍で、なかなか旅行に行きたくても行けない日常が続いておりましたが、今では落ち着きを取り戻し、東京でも多くの外国人観光客を目にするようになりました。
私は現在30代前半ですが、20代の頃は全国を飛び回るメーカーの営業マンで、30県以上に出張していました。そして大阪にも転勤で2年間住んでいたことがあります。
その時、「ここまできたら20代の間に47都道府県をしたいな」と思うようになりました。そして、転勤や出張を活かしつつ、コロナ禍が始まるほんの少し前の2019年10月に全国を制覇することができました!(なお、コロナ禍が始まったのは2019年末からです。)
その時にyoutubeやnoteをしていればリアルタイムで発信ができたのですが、当時は忙しくそのような暇も意欲もありませんでした。。
ただ、現在専業主夫になり時間が有り余るようになりましたので、数年の時を経てはいますが、少しずつ発信していきたいと思います。
さて、出張に絡めることで交通費は減らせるとは言え、土日にプライベートで泊まるための宿代は自分で負担する必要があります。
全国を回るとなると少しでも宿代は抑えたいというのが本音でした。
外国人観光客が増えた今ではさらに宿代も値上げされており、コロナ禍に突入する前に回っておいて良かったと心底思う今日この頃です。
ただ、安く泊まるといっても、コストを抑えるために寝るだけの空間しかないような宿に泊まることはしたくありませんでした。
どうせ旅行で行くなら温泉には入りたい!
ということで、コストを抑えながら泊まれるおすすめの温泉旅館に限定して、私の独断と偏見で紹介していきたいと思います。
2.眼前に広がる雄大な丹沢湖、落合館の魅力
さて、記念すべき1つ目の宿は「落合館」様です。
この宿に行ったのはつい先週のことなので、記憶が鮮明なうちに記録に残しておきたいと思い、取り上げさせていただきました。
1)行くことになった経緯
私は現在「適応障害」を患っており、その症状が影響しているのかは分かりませんが、感情をコントロールできない時があります。
そして、店舗内で一方的に絡んできた年配男性に対して感情が爆発し、危うく警察沙汰に発展しかねないトラブルになってしまいました。。
結果的にはハッと冷静になり、逃げるような形でその場を立ち去り何事もなく終わったのですが、感情をコントロールできない自分に対して猛烈な自己嫌悪に陥ってしまい、今日は家に帰らずどこか人の少ない場所で1人の時間を過ごしたいと思うようになりました。
気づくと、私は朝マックをしながら今日泊まれそうな宿をリサーチ。
人の少ない場所といえば山です。そこで予約したのが、神奈川が誇る丹沢山地の近くにあるこちらの宿でした。
着の身着のまま、私は充電器や下着などを調達し、旅に出ました。
2)アクセス
都内から小田急線に乗車し小田原方面に向かい、新松田駅で下車します。
新松田駅の目と鼻の先にある、JR御殿場線の松田駅から沼津方面に向かい、谷峨(やが)駅で下車します。
谷峨駅は無人駅ですが、SUICAが使えますのでご安心ください。
谷峨駅の前から富士急湘南バスに乗って丹沢湖を目指します。
なお、バスは1日に数本しかないので、必ずネットで事前に時間を確認しておいてください。
バスに揺られること30分弱、「丹沢湖」で下車。
お目当ての宿は、バス停から歩いて1分程度の場所にありました。
私のように車を持たない人が山の中の宿を目指す場合、路線バスがメインの交通手段となりますが、バス停の目の前にあるのは好印象です。
宿によっては最寄りのバス停から30分近く歩く場合もありますので、事前に必ずアクセス方法を調べ、最悪はレンタカーを借りるなどしましょう。
特に山の中は街灯も少ない(場合によっては全く無い)ので、万が一道に迷って夜になってしまうと大変危険なためです。
2)周囲の観光スポット
時刻は14時頃。チェックインまで1時間ほどあり、天気も良いので周囲を散策してみました。
「丹沢湖のそば宿」と銘打っているだけあり、落合館は丹沢湖のほとりに建っています。後ほどご紹介しますが、部屋の窓から眺めることができるほど近くにあります。
丹沢湖ではカヌー、SUP(スタンドアップパドルボード)、バス釣り、サイクリングなども楽しめるのですが、その日は残念ながらレンタル品を貸し出している店舗が営業していなかったため、丹沢湖のほとりを散策しました。
ただ、徒歩ではあまり遠くに行くこともできず、30分ほどで時間を持て余すように。外でnoteの執筆などをしていても良かったのですが、ダメ元で早くチェックインできるか宿に電話をしてみることにしました。
すると「お部屋の準備はできているので大丈夫ですよ」と、ありがたい回答が返ってきました。こういった宿泊客の意図を汲み取り、柔軟に対応していただける点も好印象でした。
※混雑具合などにより、必ずしも毎回そのような対応をしていただけるとは限りませんのでご注意ください。
今回私は夜ご飯のお弁当を持参し、翌日も登山のため早々とチェックアウトしたかったので、素泊まりで宿泊しました。全国の宿が値上げする中、価格は素泊まりで6,500円(※)と温泉旅館の割にはリーズナブルです。
※2024年3月時点の価格です。
なお、翌日は富士山を望むことができるという、西丹沢の名峰「大野山」に登りました。翌日も快晴で大変綺麗な富士山を見ることができたので、気になった方はこちらの動画をご参照ください。
(初めて「Canva」というソフトで動画編集にチャレンジしてみました!)
3)館内、お部屋
館内には、立派なひな人形が飾られていました。女将さんいわく、どうやらこの辺りでは4月にひな祭りが行われるようです。
2階には団体客が宴会できるほどの大きさの広間もありました。ホームページを見ると、学生の合宿や会社の旅行などにも対応しているようです。
そのため、土日に泊まる際は少し賑やかなことが想定されるため、抵抗がある方は平日に行くことをおすすめします。
幸い、私が行ったのは平日であったため、宴会場には誰もおらず、それどころか「私以外に泊まっている人は誰もいないのでは?」というほど静寂に包まれていました。
宿としては辛いと思いますが、私としてはこれ以上の喜びはありません。
さて、2階のお部屋に入ってみると1人には十分なほどの広さの和室でした。
そして皆さんも好きであろう、窓際の机と椅子が置いてある空間は「広縁(ひろえん)」と言うようですが、窓からは一面に丹沢湖が広がります。
そして私が何より感動したのは、水回りへの配慮です。普通、それなりに歴史のある旅館の水回りは経年劣化であまり綺麗でないことが多いのですが、こちらの旅館ではリフォームされており、とても清潔感がありました。
和室との調和性という観点では、残念ながらあまり調和していないと言えますが、トイレや洗面台といった水回りの清潔感は好印象です。
特に女性は嬉しいのではないでしょうか。
なお、こちらの旅館ではトイレは共用となっていますが、トイレについてもリフォームされており、とても清潔感がありました。
暖かい便座は、寒い時期ほどありがたみを感じることができます。
また、山の中にある旅館のため部屋は少し寒いのですが、エアコンと電気ストーブが完備されているため、寒くて寝られないというほどの寒さではありませんでした。
4)温泉
団体客が泊まる宿なだけあって浴槽は広々としており、洗面台やトイレと同様に脱衣場や洗い場もとても綺麗でした。
そして平日の16時頃に入ったことで貸切で入浴することができ、温泉好きの私としては最高に幸せな時間でした。
欲を言えば、丹沢湖を見ながら入ることができる露天風呂があればさらに良かったのですが、宿自体が高台にあるわけでもないので、それはなかなか難しいのかもしれません。
5)接客
最初は自己嫌悪に苛まれ、暗い気持ちで旅に出たのですが、私を出迎えてくれた女将さんはとても親切な方でした。
翌日の登山口までの行き方を丁寧に教えていただいたり、お部屋ではこの辺りで採れる足柄茶を淹れていただいたりと、傷ついた私の心は見る見るうちに癒やされ、最終的にはこの宿に泊まるきっかけを与えてくれた年配の男性に感謝の気持ちまで出ていました。
宿に泊まる上で接客(おもてなし)は重要です。
どんなに高級なホテルや素晴らしい温泉でも、接客が最悪の場合は全て台無しになってしまうため、接客は私にとって外せないポイントです。
この旅館では日本人の武器とも言える「おもてなしの精神」をふんだんに感じることができました。元々は1人になりたくてやって来たとは言え、やはり終始1人でいることは寂しいものです。
あまりに大規模なホテルや旅館では受付時にしかスタッフと会話することはないかと思いますが、宿泊客一人一人に行き届いた接客(おもてなし)こそ小規模旅館の強みだと改めて思いました。
3.まとめ
総括として、私の独断と偏見で5段階での評価をさせていただきます。
いかがでしたでしょうか。
部屋では丹沢湖を見ながら1人の時間を堪能でき、貸切の温泉で心と体を癒やし、なおかつ女将さんの優しさを感じることができる素敵な宿でした。
最後に基本情報と、改めてアクセス方法を載せておきます。
次回は、北海道ニセコにあるアンヌプリスキー場で楽しむための宿としておすすめの、温泉とコース料理が素晴らしい温泉旅館をご紹介します。
それでは、今回はこの辺で失礼します。
※本記事は2024年3月時点での情報です。また、記事の内容は個人的主観によるものであり、参考程度にとどめて頂きますようお願いいたします。