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紅玉いづきトークイベント「金沢で恋を物語る」レポ(金沢遠征note:後編)


2019年10月20日(日)に開催された紅玉いづきトークイベント「金沢で恋を物語る」
前編(観光編)はこちらから。

そして執拗に紅玉いづき先生の作品紹介も。全人類読め。

前編では金沢観光および聖地巡礼、後編(この記事)ではトークイベント本編のレポになります。
ニュアンスの違いなどはあるかと思いますが、交通事情などで来られなかった方にも少しでもトークイベントの内容が伝われば幸いです。
トークイベントは朗読『恋の七つ橋渡り』とトークショー本編の二部構成+質疑応答のコーナー。また、イベント終了後に急遽サイン会をしてくださいました(神か……)。

内容はなるべくトーク順通りに書いてますが、一部同じ話題でまとめたり編集してます。

『恋の七つ橋渡り』

朗読は今回の企画にあわせて書き下ろした『恋の七つ橋渡り』。
これは先生が過去に非商業で書かれた金沢河川擬人化本『浅野さんと犀川さん』の新作でした。(以下のリンクから過去作は読めるよ!!!)

金沢、浅野川の梅ノ橋が舞台。
(注:ちょうど当日朝にサイクリングした中に梅ノ橋近辺もあったので写真を載せておきます。たぶんこの辺り。1枚目の奥にチラッと見えるのが煉瓦色のマンションかな~)

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今回の企画では「金沢を舞台にした恋の物語を」というお題があり、『浅野さんと犀川さん』の新作を書くことにした。
擬人化、という手法についての説明。
皆さん擬人化分かりますか? 私の親世代には説明しても伝わらない」と嘆く先生。

七つ橋渡り:寝たきりにならないとか、無病息災的なおまじない。
本来は恋愛のおまじないではないが、今回は(脚色して)こういう作品にした。先生自身、中学生くらいまで浅野川沿いに住んでいて、このおまじないも当時テレビ等で見て知っていた。
私は(浅野川と犀川だったら)浅野川派です。

この話を書くにあたって七つ橋渡りの正しい記述を調べたが記述に揺れがあって曖昧。二つくらい記述がある。
そういうときはどれにも少し合ってないように書く、出典をぼかすようにしている。

「(作中に出てきた)黄色いパン屋もあそこのパン屋です。おじさんの顔のパン屋、名前ど忘れしました。名前なんでしたっけ? あそこです!(結局出てこず)」
→おそらくここ。浅野大橋のすぐ近く。「ボナペティ」さん。

作中で土地の名前を書くかどうか? という話。
今回はそもそものテーマが「金沢での恋の物語」ということで浅野川、梅ノ橋、という固有名詞を出しているが、基本は「特定できるくらい詳しく書くけど固有名詞は出さない」、というスタンス。
後述する『現代詩人探偵』等の作品でも土地の名前は出していません。
今後も地方都市を舞台にした作品を書くときは、私は金沢を書くと思う

金沢弁の話。
金沢弁:「ほぅね」「おいね」など
浅野さんと犀川さん』は明確に金沢弁を意識して書いている。
金沢弁はイントネーションの言葉なので、関西弁など他の方言と比べて文章で金沢弁を書くのは難しい。
ミミズクと夜の王』のミミズクの喋り方=金沢弁と指摘された話。
そ~~かなぁ~~?! うう~~ん、でも言われてみれば……そう、かも……?? 当時、金沢から出たことがなかったので、完全に無意識です(言い訳)」

「今日は一日電車は無理やと思う。はやめに連絡して、ホテルを押さえた方がいいやろな」
「ほやね」
―『浅野さんと犀川さん』犀川さん、浅野さん
(人肌って甘いよね。食べたら美味しいんかなぁ)
―『ミミズクと夜の王』ミミズク

オマケの親世代に伝わらない話、『文豪とアルケミスト』の話題。
今回の会場である金沢近代文学館も舞台になっていて、「この廊下でバトルが繰り広げられているんですよ!「知ってました?」と横にいる学芸員さんへ尋ねる先生。
学芸員さん「たしかに、廊下って撮影してもいいですか? と聞かれることがあります」
なお、「館内は展示室は撮影禁止だけど建物、廊下はOK」だそうです。

こんなちょっと古いツイートも掘り返してみた。(過去ツイを掘り返すな)
そして文豪の話から、石川四高記念文化交流館で売ってる「恋」ガチャの話。

■恋バッジ
「恋するいしかわ」の展示に合わせ、石川近代文学館の収蔵資料から作家自筆の「恋」「恋愛」の字を抜き出して缶バッジに。
種類/芥川龍之介、泉鏡花、菊池寛、北原白秋、佐藤春夫、徳田秋聲、永井荷風、中野重治、荻原朔太郎、室生犀星
料金/カプセルトイ1回100円、全種セット1,000円
https://www.kanazawabiyori.com/event/event_21019.html

先生「恋ガチャ、おすすめです! さっき私も回してきました。泉鏡花狙いだけど出なかったんですよ~~

『ガーデン・ロスト』

(オタクわたし注:『ガーデン・ロスト』は18禁にすべき作品。何故なら高校卒業後に初めて読むのが一番ノスタルジー感じてダメージが大きいので。全人類読んで。)

ガーデン・ロスト』は金沢を舞台に書いた作品(作中で言及なし)。
「地方都市の女の子」「世紀末」「携帯があまり普及してない頃」という場所や時代背景を設定して書いた。
舞台となる高校は(作中では明言していないが)桜ヶ丘高校が舞台。=出身校。心臓破りの坂がある高校は金沢に二つほどあるが、「桜」「ツツジ」「火葬場」など、桜ヶ丘高校の周りの情景を書いている。

私の通う高校は小高い丘の上にあり、もっと奥へと丘をのぼると、そこには火葬場がある。今日もその火葬場の細長い煙突からは、細長い煙が上がっていた。
―『ガーデン・ロスト』エカ

その他にも、「七夕のシーン=香林坊大和」「花火=犀川の花火大会」「冬、大雪のセンター試験(実体験)」など金沢の四季を描いている。

七夕の笹が雨のように揺れていた。揺れる音も少し雨みたいだった。エカちと一緒に来た、デパートの入り口。近づいてよく見れば、揺れるのは乾いて茶色くなりかけた笹の葉だけではなくて、きらきらした、山ほどの七夕飾りと、短冊だった。
―『ガーデン・ロスト』マル

ガーデン・ロスト』とは反対に「都会」「普遍的」「地方色が個人に影響を与えない話」として書いたのが『青春離婚』。
土地の名前を書くのはリスクでもある。分かる人にはイメージしてもらいやすくなる一方、分からない人は全く分からない(=物語に入っていけない)というリスク。

(HEROさんによるコミカライズ版が「いい夫婦の日」にあわせて期間限定毎日配信中です。ツイ4用の作品ではないので、一話完結ごとに一気読み推奨。全人類見て。ていうか買って。)

((1)って付いてるけど1冊で完結です。)

原作の小説はこちら。

『現代詩人探偵』

ガデロス』以上に金沢色が濃いのが『現代詩人探偵』。
金沢の重苦しいところを描く。
「金沢=曇り空」のイメージ、重苦しい空気。具体的な年代も設定がある。
駅前のファミレスから物語が始まる。
金沢で駅前のファミレスと言えば一つしかない。昔はすかいらーく、今ガストになっている。
主人公の探偵くんは浅野川沿いに住んでいる。天神橋のあたり。バイトをしているのも武蔵ヶ辻の辺り。

詩を書きたくて詩人になった人間なんていない。
僕はずっとそう思っている。コンビニバイトの夜勤を終えて、気の滅入るような朝の雨に向こう脛を打たれながら。時間通りに来たためしのないバスを待つ慰みに、詩について思っている。
―『現代詩人探偵』探偵くん

(武蔵ヶ辻のコンビニ、多すぎて特定できませんでした。……いや、直線上に多すぎない?)

21世紀美術館も出てくる。タレルの部屋でデートをする二人のエピソード。

現代美術館の無料ゾーン、その一角にある、天井にある開口部から正方形に切り取られた空が見える、部屋のような中庭だった。
―『現代詩人探偵』探偵くん

金沢21世紀美術館:https://www.kanazawa21.jp/

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(注:タレルの部屋はこんな場所。部屋の天井がぽっかり空いてる。写真を撮った日は生憎の雨で、部屋なのに濡れる。正に中庭)

現代詩人探偵』はミステリー物ということで、人の死が出てくる。「人を殺す土地をどうしたらいいか?」と悩んだ。
有栖川アリス先生に「香林坊では人を殺せるが香林坊大和では殺せない」と言われてなるほどと思った。

現代詩人探偵』の作中に出てくる山の中の私大=該当する大学が二つある。どちらとは断定できないような描写しか入れていない。

学芸員さん「どっちかなーと思いながら読んでました」
先生「私の中ではどちらと決めてありますが、特定できないように書いています

明日田さんが勤めていたという私立大学は、山の中ともいえる郊外にあった。
―『現代詩人探偵』探偵くん

(県外のオタクには二つの候補に絞ることもできなかったので、特定班いましたら教えてくださいorz)

所有者のいる場所で殺すことはNG。
所有者のいない場所、実在の場所を特定できない場所で殺す。
OK=自然な場所(山や森など)、地方都市の駅前(地名や駅名をぼかす)
NG=金沢駅前、フォーラス前 具体的な場所
先生「フォーラス前で人は殺せない」

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(注:フォーラス前のヤカン。)

現代詩人探偵vs校正さん

現代詩人探偵』に出てくる「雨の上がりきらない空で蝉が鳴いている」という表現には「雨の時に蝉は鳴きません」と校正が入った。
先生「金沢では、鳴きます!!!
先生「(雨の多い金沢で)雨で鳴かなかったらいつ鳴くの!?
と声を大にして力説する紅玉先生。学芸員さんに「雨でも鳴きますよね?」と強めに確認するも「うーん、あまり意識して聞いたことないですね……」と同意は得られず。
普段は校正さんの指摘が正しいので従っている(いつもすみません的なニュアンス)だが、このセミの表現は譲れず校正さんと戦った。
結果、少しぼかした表現にしたかも?

日差しはあまり強くなかった。薄い雲が空を覆っていて、そのうち一雨きそうだったが、蟬はそれでも鳴くことをやめない。
―『現代詩人探偵』探偵くん

(注:おそらくこのシーン。たしかに雨は降っていない。)

『少女文学 第一号』

トークイベントで紹介後に「買ってください」と言おうと思って持ってきたら、講演前に完売していた。

少女文学 第一号』掲載作品『ぺぺ、あなたの小説を読ませて。
地方都市、中学生の女の子の話。
出身中学とその通学路をイメージして書いた。
当時、通学路に「ユーブックス」という本屋があった。今はもう潰れたと思う。先生が初めて自分で本を買った場所だった。

第二号は現在絶賛製作中。コミティアに出ます。(注:出ました。boothにて通販もあります。)

友人作家との交流 天狗の話

少女文学 第一号』に参加頂いた作家さんから今回お花を頂いた。
少女文学 第二号』に参加頂いている作家さんが今日来られてる。
原稿どうなったかあとで聞こうと思います(にっこり)。

(注:イベント終了後、上手端の席に詰め寄ってました。)

妖怪作家・峰守ひろかず先生が金沢に来た話。
金沢を舞台に物語を書こうと思って、紅玉先生に町案内を依頼。
もともとは違う土地で物語を書こうと思ったが、編集者から「その土地は本屋がないので」とNGになった。
舞台となる土地=本屋がある/ないで売上に影響する。
峰守先生に金沢を案内していたときに峰守先生が興奮しながら指さしたのが例の「天狗ハム」。

みねもり先生に言われるまで、天狗ハムは全国区だと思っていた。
みねもり「天狗ハムって何の肉なんですか?
べにたま「天狗(ハムが仕入れた)の肉だよ。今食べてるこの肉だって天狗(ハムで仕入れた)の肉の可能性もあるよ
みねもり「僕はなんてものを食べてるんだ!?
べにたま「白山ハムはローカルだと思ってましたけど天狗ハムは……だって天狗は全国にいるじゃん!

そして天狗ハムの歌を歌いだす先生。

質疑応答

トークイベントの終わりには質問コーナー。この辺りはざっくりと。
先生の意図と要約が違っていたらすみません。
紅:紅玉先生 フ:ファン

フ:桜ヶ丘高校文芸部の卒業生です。
紅:後輩! 『天観』……部誌の『天体観測』はまだありますか?
フ:あります、書きました。
紅:あれは私の世代が当時作った部誌なんです。当時、BUMP OF CHICKENが流行っていてそこからつけた名前です。
フ:(商業)本を作っていて気を付けていることはありますか?
紅:編集さんが第一の読者と思って書いている。編集さんに売っていただく、世に出していただくということを考える。「誰とつくるか」を大事にしています。だからこそ、本を作った後のことは編集さんに一任している。なので売上に責任も手柄も感じていない。「本になる」ことが大事で、売れたかどうかは気にしていない。手柄は編集さんの手柄と思っています。 

フ:小説家志望の友人がいます。小説家になりたい人へのアドバイスはありますか。
紅:「小説家になる」ことと「小説をずっと書く」こと、似てるようで違うし、かける言葉も変わる。突き詰めていくと後者になっていくし、そうなってくると小説家になるはあまり大事ではないかもしれない。書くことで人生が豊かになる、ということを忘れないこと。今書いているということは、それによって何か人生に影響をもたらしているはずだから。 そして続けるということは「周りが辞めていく」ことでもある。私の周りで書いていた人たちもみんな書かなくなっていった、それでも執念深く私は書いている。そして作家になったことで「書き続ける友達」ができた。「辞めていく友人を見送らなくていい」ということは嬉しいこと。だから自分が長く書いていくために作家になるというのは大事だなと思う。

フ:書いていて「面白くなくない?」と思ったり、「私が書かなくても他の誰かが書くしよくない?」と思います。先生もそういう気持ちになりますか?
紅:(「面白くなくない?」に対して)思う×4。書いているときは常に苦しいし、「面白くないんだよな」って思いながら書いてます。でもそういうものだと思ってます。書きながら「面白い」と感じるのは脳内麻薬が出ているときだけ。「そもそも良かったときなんて一度もない!(泣)」と思いながら書いてます。
紅:ただ、「書かなくてよくない?」とは思わない。誰かが書いてて既に世にある、けどもっと読みたい、1個でも「1文字でも」世に多い方が良いと思ってる。
紅:書くことは楽しい。でも書くことは苦しい。でも書き終わったら楽しい気持ちだけ残る。だからまた書いてしまう。

フ:書けないとき、スランプのときの解決方法は?
紅:そもそも書けてたときなんてないので……。遊ぶ自分と書く自分の二面性があって、書いているときはサボって遊びたいし遊んでるときに書きたい気持ちが出てくる。そのバランスが取れているから続けられていると思ってます。遊んじゃいけないときに遊ぶのが一番最高! ……でも締め切りは大事です(苦笑)。(息抜きの他には)頭を整理することが大事、お風呂に入るとか歩くとか演劇を見るとか、何か自分で決めたものがあるといい。

フ:遊ぶのが好きという話がありましたが、小説を書く以外に最近好きな趣味、遊びは?
紅:人間の肉体表現によるストーリー、エンタメが好き。でも最近は子供ができて通えなくなったので、少しお休みしている。見ること、感じること=書くこと、だったので、見なくなったことでできた時間を使って、やっぱり書いている。また『少女文学』の中心としてそれにも熱と時間をかけている。ただ完全にやめたわけではなく、可能な限り追ってはいる。周りの友人が私の趣味をよく理解しているので、「あなたはこれが好きだと思うよ」と勧めてくれたものは好き嫌いせず食べるようにしている。801ちゃんとも一緒に観劇することも最近あります。あ、最近娘と一緒にアイカツ見てます。昨日ちょうどアイカツデビューしました。娘はアイカツ=走ることだと思ってる(アニメでよく走っているので……)

フ:書いていて、手癖だったり同じ表現を使いすぎ、と思うことがあります。先生はありますか?
紅:ある×∞。『ミミズク』のときは「まばたきが多すぎ!」と怒られた。困ったときのまばたき。でも「好きで入れている=OK」だと思う。ただ「自分でしつこい、みぐるしいと思ったらNG」。手癖は「私の味」でもあるので消せばいいというわけではないと思う。まばたきしそうになったら「おっと」と止まって、良いor見苦しいかを考える。「目を伏せる」とかね、表現を変えたりする。
紅:自分だけでなく、友達に読んでもらうというのもいいです。私は全作読んで校正してもらっている友人がいます。「LとRのスペルが全部間違っています」というときもある……(笑)。
紅:『進撃の巨人 果てに咲く薔薇』を書いたとき、一度英語で出版されたものを翻訳したものを見て書く、という中で、作品のクライマックスのシーンで「ガチョウが群れで空を飛んでいる」と書いた描写に赤で「ガチョウは空を飛びません!」と指摘が入った。「そうだな、空を飛んだら家畜にできないよな」と思ってなんでこんな描写をしたのかと思ったら、英語版では「gooseグース」と書かれていて翻訳は「ガチョウ」と誤訳になっていたけれど、この「gooseグース」はガンのことだった。友人のおかげでシーンが台無しにならなくて良かったです。そういうのも大事。

フ:『あやかし飴屋の神隠し』が好きで、買おうか迷ってるんですが……。
紅:えっ! 買ってください!
フ:『飴屋』のエピソードがあれば教えてください。
紅:私にしては珍しいイケメン男子二人のバディもので、周りの人みんなに「頑張ったね」って言われる。この作品は(今回のテーマと真逆で)土地柄を出さない、ノンフィクション寄りで書きました。でも取材はいろいろしていて、神社や飴屋さんを調べたり、行って写真を撮ったりした。
フ:『飴屋』の2人の裏話は何かありますか?
紅:男性主人公ということで、(ほかの作品と比べて)私とキャラクターの距離は遠いので……。飴屋の二人は当時好きな舞台俳優さんをイメージして書いた。面倒見の良い背の高い人と天才で浮ついている感じの人。他にも、『現代詩人探偵』の探偵君は前髪が短い頃の窪田正孝です。これも言ったことなかったな。

フ:以前、Twitterに『現代詩人探偵』の舞台となった場所を写真付きで載せていたので今日行ってきたのですが、見つけられなかった場所があって。雑居ビルどこですか?
紅:雑居ビルは兼六園下の黒門あたりのビルです。KKRホテルの周りと思ってもらえれば。(注:イベント後Twitterにて訂正あり。)

最後に

告知1:『少女文学 第二号』が出ます(出ました)。
告知2:『ブランコ乗りのサン=テグジュペリ』の続編、『サーカス団長シェイクスピア』(仮題)を執筆中です。

トークイベント本編が終わり、突発的にサイン会をやってくださることに(神)。
そのサイン会準備中、入口へ走る紅玉先生。
少しして戻ってきて、「大学時代の卒論の担当教諭が来てまして……今帰られたので、慌てて挨拶してきました」と。
先生は大学四年の冬に『ミミズクと夜の王』でデビュー。
ミミズクと夜の王』発売日が卒論の口頭試問と前後しており寝れなかった。
その口頭試問の担当教諭が見てる中でのトークイベントはとても緊張した。お客さんが全然いなくて教諭と私だけのイベントになったらどうしようと思ったりもしたが、交通機関のトラブルもある中来て頂いてありがとうございます。

サイン会、私はもちろん『浅野さんと犀川さん』に書いて頂きました。
先生にお出ししたら「出た~~!!!」って驚かれながらサインしてくれました。
購入から何年越し? 当時おそらく高校生くらいの頃ですよ……。
それがまさか社会人になってから金沢でサインして頂く機会があるとは当時は思ってもみませんでした。
本当にありがとうございました。

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サイン本自慢。

以上が紅玉いづきトークイベント「金沢で恋を物語る」レポでした。
先日のコミティアにて、イベントレポを書いてることをお話したら公開を快く了承して頂きました。
こんな図々しいオタクにも本当に優しくて。ありがとうございます。
そんなわけで無事公開にこぎつけました。

私の自慢の推し作家、紅玉いづき先生をよろしくお願いします。

上記はトークイベントとは関係ないけどこのnoteを最後まで読んでくださった方には見逃さないでほしい紅玉いづき先生の非商業作品『Gift』の第一話です。(ここまで早口)
人形作家の少女とカメラマンの男。ふたりの「人間嫌い」のお話。
いつ消されるとも分からないので、このチャンスをお見逃しなく。(そしてきっと反響が大きければ第二話以降の公開or本の再販につながると思うので、感想ツイート等、声は大きめでお願いします。)(ここも早口)




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