秋冬モード。
茶色のセーターを出した。
何年か前に、駅前に若い人がセレクトショップみたいにオープンしたお店で買ったもの。店の入口には等身大のベティーちゃんがたっているお店。
茶色が本当に絵の具の茶色で、襟ぐりは前後ろも関係なく着れますよっていうくり方で。袖がまたふっくらたっぷりしていて、生地自体はさほど重くないのに、シルエットがだぼんとなるのがとても気に入っている。
児童書に出てくる天パの少年が着ていそうな、とでも言えば、本の虫の方たちには意外にスルッとイメージわくのかもしれない。長靴下のピッピとか、そんなみたいな独特の。
その茶色のセーターを着て、下はワイドのデニムで、靴下はちゃんと膝下まであるファミマのやつで。仕事してた。じっと座ってね。
若いころは断然、夏が好きだった。
身軽で気軽で明るくて、寝て起きたらなんとかなる感じがして、勢いにまかせて。
けど、近ごろは秋冬、いいなーって、ね。
茶色のセーターかわいい。
フーディー(いまはパーカーとか言わんくなってきてるのやってね)とか、ニット帽(ビーニーとかワッチとか言うんやってね)とか、かわいくて。モフモフが癒される。こっくりした、とか色合いとかいいなぁって。
元々私は、若い頃から英国のトラディショナルな感じが好きで、シャーロックホームズとかそういうトラッドなファッションが好きなのもあって。ブリティッシュなコートだったり、ジャケットだったりセーターにギュンとなってしまう。
秋冬にとても似合う。
トレンチコートだとか、深い緑のニットだとか、探偵さんみたいな感じ、この秋冬はそんな気分かもしれない。
本も読みたい。
こっくりとした時間を過ごしたい。