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木曜日の朝に。 60朝
「おはようございます。」
アラームをとめて、まだウトウトしていると、
ガチャッ!と寝室のドアがあき、こそぉっと猫が入ってきて、私の頭の上を通り過ぎ、本棚の上に飛び乗ってちょこんと座り外を眺めはじめた。
窓は少しあいていて、涼しい空気が入ってきていて、いつまでも寝ていたいのに。
もっさんもっさんの寝ぐせで起きていく。
白湯をトポトポ入れて、ひとつまみの塩とレモンをちょろんとたらし、フーフーと啜る。
卵を2つ、白だしを少し、チャカチャカとまぜて、クルクルと卵焼きを焼く。
「昨日の給食のメロンさぁ、めっちゃキュウリの味だったんだけど。」
とご不満な三女は、足首の靴下焼けを気にして、日焼け止めを擦り込んでいる。
「いーなー、給食。今日なに?」
と献立表を見ながら、制服に着替える次女。
「豆腐ナゲット…すまし汁…白菜漬け…質素!」
そんな日もある。ヨーグルトもついてる。
「いってきまー(す)」
洗濯物を干そうとしていると、たいていやってきて、執拗に足元にまとわりついて、
「ナァーー!」と訴えてくる猫。
まるで、洗濯物を干すくらいならオレを撫でよ、とでも言うように強い主張。無視して干し続けると、ふくらはぎを噛んだりしてくる勢いだから、観念してソファーに座る。
満足げにお腹の上で、ゴロゴロとフミフミする。
そんな甘えんボーイをお腹に、私はno+eを開くのだ。白湯はすっかり冷めている。
昨日、すっかり茹だったお風呂上がりに、ウッドデッキに出たら、涼しくて気持ちよかった。月には暈がかかっていたけれど、明るくて、それでも星がいくつか見えて、北斗七星も見えた。
街灯がなければもっとたくさん見えただろうけれど、真っ暗な夜道はやっぱり怖いものね。
外気浴、月光浴、たまにしよう。
夏は夜、だ。
新しい無印良品の、麻のパジャマも気持ちいい。
さてさて、そんな今朝はこの曲♪
SIRUPさん、夏だねー!
Have a nice day🎧
長らく『木曜日の朝に。』にお付き合いいただき、ありがとうございました。『木曜日の朝に。』は、一旦、この回で最終回となります。
なんでもない、とある家庭の朝の風景を、もっさんもっさんの寝ぐせ頭で、綴ってまいりました。白湯をフーフーと飲んで、卵焼きをやいて。
ゆるりと訪れ、スキやコメントをくださり、たくさんの元気をいただきとても嬉しかったです。
『木曜日の朝に。』の更新は終わりますが、私はこれからも寝ぐせ頭で白湯をすすり、卵焼きを焼いていきます。次女がダイエットをしたり、三女が日焼け止めを塗りたくったり、夫が血圧計をウィーンとしたり、ウォーターサーバーをティン!と言わしたりしていくことでしょう。もちろん、猫もナァーーと8の字にまとわりついているんだろうな、と思っていていただければ幸いです。
みなさまの朝も、いつも通りでありますように。
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さてさて、
次週からは、『拝啓、楠木歩様へ』というお手紙をしたためてゆきます。
『楠木歩』って誰?
私もまだ名前と住所しか知りません…。
もちろん、消印は木曜日です✉️
よろしければまた、お立ち寄りください。