
金曜日の朝に。
「おはようございます。」
ピコンッとLINEの通知音で目が覚める。近所に住む三女の友達のお母さんから、
「おはようございます☔️雨だから送っていくね、25分にでます。お願いします。」
片目で読んで、雨音を聴く。雨か…。
「おはようございます☔️いつもすみません💦
ありがとうございます。よろしくお願いします🙏」
モゾッと起きていく。
もっさんもっさんの寝ぐせ頭で、白湯をトポトポと入れ、レモンをちょろんとたらす。ズズッと啜りながら、卵を三つ、白だしとチャカチャカと混ぜて卵焼きを焼く。
「おはよー、ねぇ、今日お弁当いる!」
「おはよー、うん、作ってる」
「ないす!」
マッシュショートの次女の髪が、うねうねしていてパーマっぽくなっている。ヘアアイロンで毎朝そうやってセットしていて、お気に入りらしい。後ろの刈り上げが伸びてきているから、そろそろまた「刈って」と言ってくるだろうな。
「あ、ひよちゃんのお母さんが送ってくれるって。」
「いぇーい!あざまーす!」
一緒にバスに乗るはずの次女がひと睨みして、
「クッソ、車か。歩けし。」
とお口の悪いこと。
ナスのお味噌汁をフーフーとして啜るも
「あっちっ!!」
と両脚をバタバタする。
時間のない次女はバタバタと用意をして、出かけギリギリに
「シューズは?」(今日は部活がある)
と渡すと、本日二度目の「ないす!」をいただいた。
「いって(きます!)」
「いってら(しゃい)」
送ってもらえる三女は、時間に余裕ができて、
「ねぇ、卵焼きのバームクーヘン食べが美味しいことを発見したよ」
※バームクーヘン食べ
三女はバームクーヘンを食べるとき、うすい層を一層一層めくるように食べるのが好きなのだ。
「めくるな。それじゃぁ薄焼きたまごじゃ。」
わざわざ綺麗にクルクルしてるっていうのに。
夫の血圧計は今朝は一回で、トマトジュースをズズッと啜りながら、読んでいる新聞の見出しにはデカデカと「袴田さん再審無罪」とあった。下の方のコラムには、谷川俊太郎さんの「生きる」という詩が載っていた。
一杯目の洗濯機が終わり、2階へ干しにいくと、帰省してきている長女が、布団から半分はみ出して転がっていて、その無防備な寝相から、当分起きる気がないことを知る。
現に、近くでバサバサとバスタオルのシワをのばしながら干していても、ピクリともしないもの。
夏祭りですくった金魚たちが、すこぶる元気にビチビチと水槽から飛び出そうな勢いで餌を待っている。たぶん、この子たちは鯉。あるいは鮒。
どちらにせよ、丈夫なのはいいことで、パラパラと浮エサをあげると、ピラニアみたいに食らいついて、その必死さに毎朝おどろいてしまう。
「すげーな。」とつい口に出してしまう。毎朝。
ひと段落して、自分の朝ごはんを食べ終わり、入れ直した白湯を啜りながら新聞を読もうとする…
おい。
猫が見計らったように新聞の上に寝転がり、そのデカいもふもふをすべて使って、デカデカとした見出しすら見せまいとしてくる。
押してどかせて、また戻ってくる、を三回くらいしたあと、諦めた。私がね。
いつの間にか、雨も上がって、日差しがさしてきた。二杯目の洗濯機が、ピーッピーッと元気に私を呼んでいる。
さて、そんな今朝はこの曲で♪
カウントダウンTVの「沼ソング」にも入っていた。一回聴くと一生脳内再生だよね🎧
ちなみに夫は、このテレビを一緒に観ている時にやっと今で言う「沼」の意味を知ったらしい。
「どハマりってこと?」
「うん、もう沼ってこと」
説明になってない説明をしておいた。
Have a nice day🎧♪
╍ ╍ ╍ ╍ ╍ ╍ ╍ ╍ ╍ ╍ ╍ ╍ ╍ ╍ ╍ ╍ ╍ ╍ ╍ ╍ ╍
お久しぶりです。
ふと「木曜日の朝に」風に、金曜日の朝を綴ってみました。相変わらずの我が家の朝です。