木曜日の朝に。season2-01
「おはようございます。」
アラームが鳴って、片目を開けて、スヌーズを押した。うっすら覚醒していくうちに
「あ、だめだ、お弁当…」
と起きていく。
洗面所の三女に
「おはよー」
と言いながら、二階にあがって、次女を起こす。
「おーい、遅れるよー?」
もっさんもっさんの寝ぐせ頭で、白湯を入れ、ちょろんとレモンを垂らし、ズズッと啜る。
卵を二つ、白だしをきらしているから、麺つゆをたらし、チャカチャカとまぜているうちに、大荷物の次女がドタバタと起きてくる。
「おはよー」
「はい、おはよー」
「あ、今日、オフー」
「おぉ、はーい」
部活がオフの日は、水筒はスリムで小さいやつ。
「あ、今日、早帰り〜」
「研究授業かなんか?」
「そんな感じ」
三女も早帰りで、次女もオフか。私も早く帰って来たいなぁ〜。
ナァーーン
足元に猫がまとわりついて、昨日届いて組み立てたばかりのIKEAのキッチン棚をクンクンしている。いつもと景色が違うから気になるのかな。
「スッキリしたでしょ〜」
と言ったとて、しっぽをブルンとするくらいな返事だけれど。
「やばいやばい、時間ない」
と朝ごはんも一気に食べて、早着替えみたいに制服を着て、二人ともバタバタと出かけていく。
「いってきまっ」
「いってらっさーい」
新聞の天気予報は明日から雨模様で、そういえば夫は週末にゴルフへ行くと言っていたな〜と
「明日から雨だってよ?ゴルフなのにねぇ〜」
に、
「なっ」
と、彼の返事は猫よりも短い。彼がゴルフの予定を入れるときは、雨の確率がなぜか高くて、残念だねぇと声をかける私の口角が、いつもちょっとだけ上がっているのを彼は知っているのだ。
いったん冬がきたと思っていたけれど、昼間は長袖だと汗ばむほどだったりで、何を着ていいのかわからない。モコモコのパジャマで、一杯目の洗濯物を干していると、ちょっと暑くなってきて、脱いでみたらちょっと寒くて、やっぱり着て。
そんな私を横目に、猫はソファーにたたんであった毛布の上でいい感じに収まって、目を閉じようとしている。平和だこと。
昨日の帰り道、黄色や紅に染まってきている木々たちに西陽があたって綺麗だった。この一週間くらいで一気に紅葉が進んだ気がする。
私は、一枚の葉っぱが黄色から紅へグラデーションに染まっている「一番綺麗な一枚」を見つけるのが好きだ。拾ううち、あれも綺麗、これも綺麗と、トトロのめいちゃんのドングリ拾いのようになってしまうのだけれど。
さて、そんな今朝はこの曲で♪
ちょっと懐かしい感じのリズムが好き。
Have a nice day🎧🎶
┅ ┅ ┅ ┅
帰ってきた「木曜日の朝に。」です。
またごゆるりと、お付き合いいただければ嬉しいです☕️
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