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Syrinx活動報告 ~9月~
夏の暑さも一段落し、大分涼しくなってきましたね。
皆様こんにちは、Syrinxプロジェクトの竹内雅樹です。
今月は論文に学会と私用に追われたこともあり、なかなかSyrinxプロジェクトの大きな進捗はありませんでした。メディア出演もありませんでした。
ただ引き続き患者様からのフィードバックや1件ご自宅にもお伺いして色々とユーザーインタビューならびにテストを行いました。その方にSyrinxを使用してもらえるまでにはかなりの改良が必要となりそうですが頑張りたいと思います。詳細は提供出来た際に報告させていただきます。
一方で、失った声を取り戻す界隈での進展が大いにありました。
まずは、スマートフォン用アプリで、CoeFont Cloudというサービスがあります。自分の声を文章を数十文読んで録音することで自由に使えるようになります。自分の声以外にも使用することが出来るサービスで最近だと動画作成時に使用している方が多いサービスです。
このサービスが声帯摘出者の方が無料で使えるようになりました!
以下のサイト内のフォームからお問い合わせをすることで使用可能になるということです。
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000008.000078329&g=prt
実際にガンにより声を失った方が使用した映像のリンクも以下から見ることができます。
youtube.com/watch?v=gpOyCGxLHCE
声優さんを含めた多くの方の声が使用可能で、スマートフォンから自然に近い声が出せるとのことで評判です。
もしスマートフォンを使用することにあまり抵抗がないという方には、大変いい方法がしかも無償でできると思います。
次に、東京医科歯科大学摂食嚥下リハビリテーション分野の戸原玄先生、山田大志先生が開発を進めているデバイス「Voice Retriever」がこのたび実証研究段階でのクラウドファンディングを募ることとなりました。
口に入れて使うタイプでマウスピースに振動子が付随した形となっております。口の中で音を鳴らすことで、口を動かして話すことのできます。
かなり音質は従来の電気式人工喉頭ならびに食道発声よりも良いものとなっています。
体験コースもついておりますので、興味のある方はご支援ください!
このように「失った声を取り戻す」市場での新たなサービスや製品は、患者さんが声を失った後の選択肢の増加にもつながります。声を失うとなっても希望を持つことが出来ます。
私たちもこれらに刺激を受けて、声を失った方々の新たな選択肢になれるよう、引き続き開発を頑張っていきたいと思います。
また、私たちのプロダクトに興味がある方や、一緒に開発やプロジェクトを手伝いたいという方、以下のウェブサイトよりご連絡ください!引き続き電気、そして音声合成に詳しいメンバーを募集しています。それ以外の方でもまずはご相談いただければ幸いです!宜しくお願い申し上げます。