付け焼き刃は、通用しない場合が多い

 まあ、付け焼き刃を駆使することに特化していれば別ですけれども。
 今回の記事は容姿に特化していますが、他のことにも言えると思います。

 あと、大きく反発されそうな内容を含んでいると思われるので
 ※意見にな個人差があります
 という逃げを、予め許容して頂きたく。(;´∀`)

 閑話休題。

 ちょっと前にtwitterで見た新聞の投稿が少し話題になって、それがどうしても頭に残ってしまった。
「大学生になった娘が、入学式から帰る時にサークルから一切勧誘されなかった」
 大きく焦点を当てられていたのは、そんな部分だった。
 記事のタイトルは「娘よ、元気出して」
 その娘さんは高校を卒業するまでの間、自分の容姿は劣っていると「自覚」して、容姿に関する全てを完全に諦めていたように見受けられる。
 それが大学生になって突然、お洒落をして薄化粧をして通用するかと言えば、残念ながら通用しない。
 容姿という武器を諦めて、お洒落もせず笑顔も忘れてしまっていた。
 つまりは、自分を魅力的に見せる努力を途中で諦めてしまったのだ。

 大学という新世界で自動的に何かが変わると大きく期待していたのだろうけれど、実際にはそんなことはない。
 自分の強みを大きく発揮できるところであれば、世界は少し変わり始める。残酷かも知れないけれど、自分の武器を磨いてこなかった、娘自身の甘さだと思う。
 上っ面の付け焼き刃に、人は惹かれない。
 ブサイクと言われている芸人でも、人を惹き付ける表情を見せるし、女芸人に至っては可愛いと思わされる表情をする。
 その「娘」は、自分の容姿が劣っていると認識しておきながら何の努力もせず大きな期待だけを持って、大学デビューで「女子大生」というステータスを持って「可愛い女子」と対等に戦えると勘違いしていた。
 ところが、直接の敵となる「可愛い女子」も、同じ「女子大生」のステータスを持っているのである。
 それだけで、容姿が劣っている人間が太刀打ちすることは非常に難しいというか、厳しく言うとほとんど太刀打ちは不可能である。
 可愛いと言うだけで極端な話、初期装備でエクスカリバーを持っているのと同じなのである。
 可愛くなくとも自分の武器を知っているだけで、ひのきの棒くらいの価値はある。
 自分の武器を知らず何も磨いていなければ、素人の徒手空拳と同じなので、残念ながら戦闘力はないに等しい。
 徒手空拳でも磨いて磨いて磨き抜けば、人を惹き付けることは可能である。個人的に思うその究極が、女芸人だと思う。女芸人は別の武器も持って、ひたすらに磨いているけれども。
 おそらくその「娘」は、決して明るくはない表情で、歩く姿も自信なさげであったのだろうと、そのように想像するのは非常に容易である。
 つまりは、一緒に大学のサークル活動をしても楽しくなさそうな相手であると、そのように判断されたのである。
 人は、一見して魅力的に見えない相手には、積極的に関わろうとしない。

 磨ける武器は、誰でも必ず一つは持っていると思う。
 しかし記事の娘さんのように無差別に他人を惹き付けようと考えた場合、持とうとする武器を厳選した上で、ひたすらに鍛え続けなければならない。
 それを付け焼き刃でどうにかしようとしても、正直なところ非常に難しいと言うか不可能であるとしか言えない。

 容姿に自信がない人が取れる対策は、勿論存在する。
 汎用的に武器として磨けると思っているものを、以下に示す。

1.一人の時でも、常に明るい表情を心がける
 普段の表情は、表情筋に大きく反映される。
 普段から暗い表情をしていると、その表情が基本状態として表情筋に固定されてしまうので、突然明るい表情をしようとしても非常に難しい。
 普段から明るい表情を心がけていればそれが基本状態として固定されるので、自然に明るく柔らかい表情が出来るようになる。
 暗い表情は、多くの表情筋が弛緩した状態である。
 明るい表情とは、基本的に笑顔と捉えれば間違いないと思う。
 普段から鍛えていない表情筋をいきなり動かそうとしても、表情が硬くなって顔面筋肉痛になるだけなのである。

2.一人の時でも、背筋を伸ばして前を向くことを心がける
 普段の姿勢は、どんなに頑張っても無意識に出てしまう。
 猫背気味に俯いている状態が基本状態になると、背筋を伸ばしているつもりでも猫背状態から外れることは非常に難しいし、物凄く疲れるし本当に筋肉痛になる(経験談)。
 つまりは表情筋と同じで、普段の姿勢が基本状態として固定されてしまうのである。
 良い姿勢は、背筋も腹筋もその他の筋肉も、正直のところ筋肉痛になる勢いで必要になるので、良い姿勢を基本状態として固定するには、相当の努力が必要になる。
 背筋を伸ばし、骨盤を立て、腹を引っ込め、両肩を引き、首を真っ直ぐに、気持ち顎を引く。
 他にも細かいところがあったように思うしバランス良く見せるには更なる努力が必要になるが、大まかにこの辺りを意識すれば、見られる姿勢に近付くと思う。

3.足を引きずるような歩き方は避ける
 そのような歩き方は、どうしてもだらしなく見えてしまう。
 諸手を挙げて良いとは言えないが、男女とも極端に言うとモデルのような歩き方を基本とすれば、間違いないと思う。
 モデルのような歩き方は使う筋肉が違うので、普段から心がけていなければ、突然やろうとするのはほとんど不可能である。

 上記の三点を全て完璧に揃えるだけで、たとえ容姿に自信がないとしても、そこそこの武器になると思う。
 これだけでも、見た目で人を惹き付けるための付け焼き刃は通用しないということに納得して貰えると思いたいし、一朝一夕ではどうにもならないと言うことも理解して貰えると思いたい。
 逆に言えば、たとえ美人であってもこれらをクリアしていなければ、魅力的には見えないのである。

 少しだけ記事の娘さんの話に戻るが、その娘さんが上記三点で及第点のレベルに到達していたとは、到底思えないのである。
 暗い表情で自信なさげで足を引きずり気味であれば、どんなに付け焼き刃で頑張っても、記事のような結果になるのは始まる前から決まっているようなものなのである。
 諦める気持ちも分からないでもないし、同情もできる。
 ただ同時に、努力も何もしない徒手空拳の状態で諸手を挙げて突撃して、それで望まない結果に涙するのは、筋違いなのではないかとも思ってしまったのである。

 なんとなくまとまりがないような感じになってしまったが、他にも汎用的に磨ける武器は存在していると思うので、その辺は個々で探って、ひたすらに磨いて鍛えて欲しいと思う次第。

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