「リアル鬼ごっこ」を読んで(ネタばれ有り)
今回は、「リアル鬼ごっこ」を読んだ感想を書いていこうと思います!!
久しぶりに文学系でなく、自分の読みたい本を読んで読書感想文を書こうと思います(笑)
リアル鬼ごっこのあらすじを説明します。結構長くなるので、飛ばしてもらっても結構です。
日本の王様の名字が「佐藤」という苗字でした。そして、日本には「佐藤」という苗字の人が一番多く、500万人いました。
この時の王様はとても自分勝手で、人を殺すなんてなんとも思っていないような人でした。そして、それを知った王様は、自分と同じ苗字がこんなにいることに腹を立て、「リアル鬼ごっこ」を作りました。
「リアル鬼ごっこ」とは、午後11時から0時までの一時間、全国に100万人という鬼が追いかけてきて、捕まったら最後、宮殿に連れていかれて殺されます。このゲームは7日間続きます。
リアル鬼ごっこ中は、佐藤さんはどこに逃げても隠れてもOKで、その時間は誰も乗り物を使ってはいけないというルールがあり、使った人はすぐに射殺されます。
そんな中、主人公の「佐藤翼」は、逃げ回ります。翼は、小さい頃から父に虐待を受けており、母と幼い妹は家を離れます。その後、父の一緒に14年間過ごしました。
そして、2日目にして父は逃げてきたことによる心臓発作のように物で死んでしまいます。そして、今まで聞いても答えてくれなかった、母と妹の居場所、母は家を離れてすぐに死んだことを伝えました。
そして、妹がいる大阪に新幹線で行き、妹を探し回ります。その時に、親友の「佐藤洋」に出会います。一緒に探しましたが、あとちょっとで全部確認できるという時に、鬼ごっこが開始され、洋は翼を逃がすために死にました。
そして、疲労によって倒れそうな中、妹を探して、ついに見つけました。それから、妹の愛と一緒に逃げ回りますが、6日目にして、妹もつかまってしまいます。
それにより、放心状態で生きているか分からないような状態になった翼は、「王様に制裁を受けてほしい」「死にたくない」の理由で最終日を逃げ回ります。
最終日に9人の鬼に行き止まりに追い詰められ、「捕まったと」思った瞬間に、9人の鬼は捕まえずに、「どうせ死ぬなら王様に仕掛けてみれば」と言われ、拳銃を渡されます。
ついに、リアル鬼ごっこが終わり、500万人もいた佐藤さんの中から、翼一人が生き残ります。そして、生き残った者だけが受けられる褒美である、1つだけなんでも言うことを聞いてくれる。
それに対して翼は、「死んでくれ王様」と言って、もらった拳銃で王様を殺します。その後、すぐに翼も殺され、日本に佐藤さんはいなくなりました。ですが、このことにより、王様は元王様の弟になり、日本は平和になりました。
という話です(大分長くなってすみません)。
この本を読んで思ったことは、2つあります。
1つ目は、妹など、色々な人が死んでしまい、最後には主人公までが死んでしまう、悲しい話だと思いました。
2つ目は、「わがまま」「自分勝手」な事をすると、たくさんの人を犠牲にし、その中のたった1人だけの力でも、同じ目にあわされるという事です。
王様は「佐藤がいるのは嫌」という自分勝手な行動をとりましたが、そのことにより、全国民に迷惑をかけています。11時から0時までは乗り物も使えないし、友達や家族は捕まってしまうとすごく悲しみます。
そして、たった1人の翼という存在だけで、王様は「死ぬ」という仕返しが来ました。個人的な感想ですが、翼が王様を殺そうと思ったのは、「父」「洋」「愛」という人達を失ったからだと思います。
妹の愛まで捕まってしまう話にしたのは、翼がそう思うようにするためだと思います。でなければ、翼も王様を殺さずに、妹過ごすようなハッピーエンドに終わるはずです。
にしても、主人公まで最後に死んでしまうのは、珍しい話ではないでしょうか⁉
因みに、最初の写真は僕が読んだ本と同じ本です。左が「翼」、右が妹の「愛」です。