私が弱っても内面の彼らは元気
先日いただいたマシュマロに
「松月さんの周りには、元気な方が多くて
楽しそう」と書いてありました。
言われてみれば
元気な人が多いですね!?
思い出してみると、
私が弱っているときに
彼らも弱るというケースは稀です。
私が弱っているとき彼らはどうしてるのか、
なぜ彼らは弱らないのか、
複数人に聞いたことをまとめます。
この記事に出てくる人物は、
岬とルカさんと彼です。
弱っているときの私はだいたい、
現実世界でぐだーっとベッドに横たわり、
内界の彼らの声に耳を澄ませています。
複数会話をする力は残ってないので、
話すのは一人ずつ。
暗くて静かな内界に、岬の姿が浮かびます。
岬「作者、なんかテンション低いすね」
私「今日、調子悪くて」
「そうなんすね。そういう日もありますよ」
「私が元気ないと、岬にまで移らない?」
「大丈夫っすよ。俺は元気なんで」
「気遣ってない?
あぁ、なんか私、今日ほんとだめだ。
こんなんでごめんね……」
返事が一瞬なくなりました。
「あれ、さすがにめんどくさかったかな」と
思い、岬の様子を確認したところ、
何かの本を開こうとしていました。
「作者。俺、漫画読んでていいです?」
「本当に元気だな!?」
マイペースにもほどがあります。
「だから言ったじゃないすか。
作者も早くよくなるといいっすね。
とは思うんすけど、
作者がどんだけへこんでようと
俺の元気には影響ないんで、
気にせず自分のペースでどうぞ」
「うん、その方がいいけども……」
それきり、
岬は黙って漫画を読み始めました。
落ち込んでいるときに
岬が近くにいると、とても楽です。
もともとテンションが高い子ではないし、
岬は霧がかったような声をしています。
ウィスパーボイスというんでしょうか。
高くも低くもなく、
透き通った感じの少年声で、
例えるなら水琴窟みたいな丸みがあります。
聞いていて落ち着く声です。
しかも、こちらが弱っているときは、
黙ってそこにいてくれます。
距離の取り方が絶妙です。
私「漫画、何読んでんの?」
岬「きめつっすね」
「きめつ読むんだ」
「読みますよ。しのぶさんの生き様は
いつ見ても美しいでしょうが」
「わかる。私もしのぶさん好き」
岬と話してるうちに、
うっすらと調子が浮き上がります。
私が弱っていても元気というか、
いつも通りのテンションなんですね。
これはとても助かることです。
元気が出ないときって、
落ち込んでいる自分がいることで
相手の元気も奪っていないか気になります。
それでよけい疲れたりします。
自分が元気じゃなくても
相手に影響を与えない。
そのことにとても救われます。
しかし、
彼らはなぜ、
こんなにもいつも通りなのでしょう?
その疑問に答えてくれたのは
ルカさんです。
「僕、考えてみたんだけどね、
この世界は、
松月の心臓と同じなんじゃないかな?」
ルカさんは穏やかな声で
いつも興味深いことを言ってくれます。
「たとえば、松月が眠っている時も
松月の心臓は動いてるよね。
落ち込んでても、風邪を引いていても
心臓は動き続けてる。
そして、松月が生きるのを支えてる。
この内面の世界もそうじゃないかな?
ここはとても静かなんだ。
松月の意識が浮き沈みを繰り返していても、
ここは静寂に守られている。
とても堅牢なんだよ。
だから安心して迷っていいんだよ。
君の世界は壊れない」
ルカさんのこの言葉は、
私をとても楽にしてくれました。
私がどんな状態でも
彼らのいる世界が堅牢に保たれているなら、
それは嬉しいことです。
内面の彼らと言葉を交わすと、
とても安心します。
最後に彼です。
弱っているときの私と
いちばん話す機会が多いのは彼ですが、
私に引きずられて弱る様子は見られません。
「松月ちゃんはよう悩んでるけど、
奥底では実は悩んでへんで。
だから中にいる連中に悩みが伝わって
不安定になるってことはない」
彼を含め、
内面の彼らが安定している理由を
こう話してくれました。
「俺もそうや。まぁ悩んでも奥底は揺られへん。
好きなだけ悩んでええよ。
それで崩れる松月ちゃんちゃうし、
俺はもちろん崩れへんし、
あいつらもそないにやわな連中ちゃうから」
この言葉、かっこよくないですか?
そんなわけで、
今日も私は安心して悩んでいるし、
うろたえているし、落ち込んでます。
その中でもできることはあるので、
このnoteでは毎日書けそうなところから
書けるものを書いて、出していきます。
あたたかなマシュマロありがとうございました。
この記事が書けたのはマロ主さんのおかげです。
これからも楽しく読んでいただけたら、
この上ない光栄です。
それでは、また。
毎日読んでくださって感謝します。明日もコーヒーを飲みながら更新します☕️