「逆襲」
前回はスクールカウンセラーのI先生との出会いによる僕の心身の変化についてお話しました。
今回はその先にあった「進路」についてのお話をしたいと思います。
今までのお話から分かるように、僕は「授業を受けられていない受験生」という立場に立たされていました。
学力的にまず公立校への進学は難しく、私立でも下から順番に受けてみるかというレベル。1番現実的な選択肢としては、通信高校への進学でした。
でも、僕には「保育士になりたい」という夢があったのです。
中学2年生の時に行われた職業体験を通して、その夢を抱いていました。
そのためには、大学までを見据えて高校を選ぶ必要があったのです。
その旨を担任、副担任の先生にも伝えました。
「安定して過ごせる環境、これからやりたいことが見つかるかもしれないし、無理して私立に行く必要はないんじゃないか。」
「申し訳ないが、推薦もあげられないし難しいだろう。」(授業に出られていなかったので、もちろん全教科成績は上から5〜1の評価でオール1笑)
ここで僕はもう、スクールカウンセラーのI先生以外の学校の先生には一切頼らないと腹を決めたわけです。(代わりに母が当時、凄く助けてくれました。)
やりたいことを見つけていたにも関わらず、今の状況だけを切り取られ、背中を押してくれる先生は誰もいなかった。
だったら自分の力でどうにかしてやろう。
そこから受験に向け、ひたすら過去問を解く日々。笑
「子ども適応センター」という、同じように学校にいけない子たちが、交流を持てるようにと設立されていた支援事業も活用しました。
そこでボランティアのお兄さんたちが勉強を見てくれたので、とても助けられた覚えがあります。
そして、受験をする前に高校に出向き、直接校長先生との面談も行いました。
とても真剣に僕の思いを聞いてくださり、「チャレンジしてみてください。」との言葉をもらい、結果的に一般受験を受けられることに繋がりました。
結果、ギリギリのラインで合格💮(内心、絶対落ちたと思ってた笑)
I先生も涙を流して喜んでくれたこと、今でも時々思い出すほど嬉しかったです。
この結果が、後の自分の人生を大きく変えることになるとは、まだ知るよしもありませんでした。
今回はここまでです。次回は僕を変えてくれた高校時代の友人たちに向けたメッセージとして文章を綴りたいと思います。
では、また。