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41歳で一歩踏み出した

地方都市の工業高校卒、多少の資格があるだけで秀でたスキルは無い平凡な会社員だった私に41歳で人生の転機が訪れたというお話

地元の工業高校を卒業して大手製鉄企業に就職したが4年で退職し、地元の中小企業を転々とした後、28歳の時に持っていた資格が役に立って今の職業である消防設備士(防災業ともいう)になったが、当時の会社Aはいわゆるブ○ック企業で仕事は思うように教えてくれなかったし残業代もでないし有給休暇すらなかった

でも負けず嫌いの性格だったので上司を見返してやりたくてがむしゃらにとにかく勉強した

今思えば良く勉強が続いたと思う、仕事が嫌いなら勉強が続くわけがないからだ、でも続けられたのは仕事が嫌いじゃなかったからかもしれない

おかげで資格取得やスキル向上に拍車がかかり色々な仕事をこなせるようになった、がんばったねと自分を褒めたい

でも会社Aではこれ以上のスキル向上は見込めないと思い同業他社Bへ転職した、これによってわたしのスキルは爆上がりした、視野も広がったし知り合いも増えた

だが紆余曲折あり約4年勤めたこの会社Bを辞めて同業他社Cへ就職、2年ほど勤めたが辞めたくてしょうがなかった、なぜなら我々の給与やボーナスは増えることなく社長の車だけが豪華になっていったからだ、これには当時の社員も「ふざけんな!」と憤りをあらわにしていた

ではどうする?辞めたいけどまた同業他社へ就職するのか?さすがにもうブ○ックが多いこの業界には就職したくないし履歴書を書くのもうんざりだし、初老を迎えた41歳が新業種でがんばるのも骨が折れる、そんな時に神が救いの手を差し伸べた

当時たまたま現場で出会った同業他社Dの女性経営者から「もし会社を辞めるなら一緒に仕事しませんか?」と、これは願ってもないことだ、でも会社員としては就職はしたくない、どうする?そうだ個人事業主として独立して仕事を請け負う方式でやれば良いではないか

だけど不安はいっぱいだ、仕事が無くなったら…ケガをしたら…赤字になったら…と考えれば考えるほど出てくる、でもこんなのやってみなければわからないし、ダメならまた考えれば良いじゃないかと自分に言い聞かせて41歳で個人事業主という道を一歩踏み出した

自営業として税金や健康保険などの勉強が必要になったけど、この業界に入ってから研鑽を続けたおかげで会社Dのみんなからは業務が滞りなく進むと非常に評判が良い、仕事もどんどん頂いていて本当にありがたいし時間に縛られない充実した日々を過ごせている

私が個人事業主になって物事が順風満帆に進むというのは世間から見れば極まれなことかもしれないが、思うのは自分が決めた道を曲がらずにまっすぐ進めば余程の事が無い限り事業が傾くなんてことはないということ

最終的に私はこの消防設備士という仕事が好きなんだという事が実感できた、それもあって横のつながり(同業の知り合い)は非常に多くなったし他県の同業者からも仕事を頂けるようになったし個人事業とは別で合同会社も立ち上げ新規事業にもチャレンジすることができた、みんなには感謝しかないので一生この仕事を続けよう、みんなの役に立つことで感謝を返せるように


#一歩踏みだした先に

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