掲載「率」ベスト②亜紀書房の66%(新聞書評の研究2019-2021)
はじめに
筆者は2017年11月にツイッターアカウント「新聞書評速報 汗牛充棟」を開設しました。全国紙5紙(読売、朝日、日経、毎日、産経)の書評に取り上げられた本を1冊ずつ、ひたすら呟いています。本稿では、2019年から2021年までに新聞掲載された総計約9300タイトルのデータを分析しています。
なんでそんなことを始めたのかは総論をご覧ください。
過去の連載はこちらをご覧ください。
書評に強い出版社7
前回は、出版点数に対する書評に取り上げられた回数の比(掲載「率」)が最も高かったみすず書房を紹介しました。
今回は第2位の亜紀書房です。対象としているのは、2019年~2021年の3年間に100冊以上の新規出版があった出版社です。
なお、出版点数は国立国会図書館サーチの検索結果によっています。
亜紀書房 66%
出版点数142に対して、94回の書評が掲載されました。全体の45%に当たる64タイトルが少なくも1紙に取り上げられています。以下、3紙以上に紹介された書籍です。
3紙に紹介された5冊
『日本外食全史』
『Bowie's Books』
『野生のごちそう』
『地下世界をめぐる冒険』
『私のイラストレーション史』
4紙に紹介された1冊
『戦争とバスタオル』
次回は「藤原書店」です。