技能実習生が労基署に訴え(福井県越前市の縫製工場)
ベトナム人技能実習生11名が、福井県越前市の縫製工場で不当かつ不法な処分を受けたとして、20日に福井労働基準監督署に是正勧告を求めました。彼らは生活上の問題や業務上のミスに対して「罰金」と称され、減給や出勤停止の措置を受けていると報告しています。
技能実習生は、以下のような理由で会社から「罰金」と口頭で通告され、給料の減額処分を受け、給与から天引きされたり、出勤停止になることもあったとのことです。
「寮の清掃が不十分」
「自転車の鍵をかけ忘れ」
「部屋の鍵を閉めるのを忘れ」
「作業内容を確認しなかった」
処分により、社会保険料や家賃・光熱費などを引いた月給の手取りが3万~4万円のときもあったといいます。
技能実習生は、減給分の返金や本来支払われるべき賃金の支払いを求めて労基署に訴え、また、大声での罵倒などのパワーハラスメントを受けたとして福井労働局に調査と指導を要請しています。
会社側のコメントは「訴えている内容が分からないのでコメントできない。事実確認を行った上で、きちんと対応していく」とのこと。
労基署の対応がどうなるのか気になります。この技能実習生をゼネラルユニオン福井が支援しているのは救いです。
日本の労働組合の組織率は約16.5%程度で組合員は1,000万人を切ってしまっており、集団的労使関係に守られていない労働者が増加しています。やはり、組合の存在は大きいですね。