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止まない虐待-滋賀県野洲市の特養-

 滋賀県野洲市の特別養護老人ホーム「野洲篠原すみれ園」(社会福祉法人「すみれ厚生会」運営)が虐待を隠蔽するなどで、滋賀県から新規利用者の受け入れを来月(5月)1日から1年間、停止する行政処分を受けたと言います。

 この老人ホームでは去年4月、職員から利用者への虐待行為があったとして市から行政指導を受けましたが、その後も去年10月までの間に顔や腕をたたくなどの身体的虐待や、利用者が介護を求めても「あなたの体が悪いから」と暴言を吐いて介護をしない心理的虐待など、3人の職員によるあわせて15件の虐待行為が確認されたということです。
これについて老人ホームの前の施設長は虐待行為を市に報告せず、職員から利用者の家族に「事故でけがをした」とうその説明をさせて隠ぺいしたということです。

NHKニュース記事引用

 介護事業所・生活関連情報検索(2024.02.13)によると、特別養護老人ホーム「野洲篠原すみれ園」はユニット型100床。介護職員は常勤29人、非常勤20人、常勤換算数42.6人、看護職員は常勤3人、非常勤3人、常勤換算数5.2人。

 看護介護の職員配置は2.1:1で、全国平均1.94:1より配置が少なくなっています。ユニット型特養の介護看護の人員配置は5割超の施設が2:1を切っていますが、この施設は人員配置上、苦しかったのかもしれませんね。
(参照:福祉医療機構2016『ユニット型特別養護老人ホームの実態調査』)

 注目すべきは離職率ですが、介護看護職員の離職率は40%を超えております。もう、離職率ではなく生存率の問題でしょうか?
 介護現場の状況がなんとなく、想像がつきそうです。

 人材不足で、職員に対して、まともに指導できなくなっている介護施設が多くなっているように思います。
 介護サービスは要諦は人材に尽きるようです。



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