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湖山医療福祉グループ:高崎市の特養が虐待行為で行政処分

 高崎市の社会福祉法人「苗場福祉会」が運営する、特別養護老人ホーム「シンフォニー」(2021年6月1日開設・定員160人・ユニット型)の介護職員(男性)が、入居者に暴行を繰り返したとして、高崎市は施設に対して、来月から3か月間、新規の利用者の受け入れを停止させる行政処分を行うといいます。

  高崎市によると、加害職員は入居者の身体を抱えて投げつけるようにベッドに戻したり、ベッドから起き上がろうとした際に蹴りつけたりする行為が複数回確認され、入居者は手首を骨折したといいます。
 高崎市は身体的虐待に当たるとして、行政処分を行いました。

 『介護事業所・生活関連情報』(記入日:2023年10月31日)によりますと、この施設は160名の大規模なユニット型特養で、2021年の開設ですから、開設してやっと3年目の経験の浅い施設です。
 介護職員は常勤58名、非常勤4名、常勤換算数58.5で、常勤率93.5%と高く、介護職員と入居者の比率は2.7:1、介護・看護職員では2.4:1となっています。
 平均的なユニットケアの介護・看護の配置は2:1を下回っていると思いますので、少々、職員が足りないように思います。
 また、前年度の常勤介護職員の採用数が10名で、退職者がなんと22名。12も常勤介護職員が減少しております。推定離職率は約30%にもなります。
 この辺に、この施設の大きな課題があったのでしょう。

 この施設のホームページを拝見しますと、この特養を経営する「苗場福祉会」は全国で283各種施設を運営している湖山医療福祉グループに属しております。

 政府は介護事業者の大規模化を強力に推進しようとしております。
 そのために、社会福祉法人の合併手続きのガイドラインを改定し、協働化・大規模化を推進し、そのために、第三者による仲介に必要な経費も支出できるようにするようです。
 しかし、このような事件が起こると、私は疑問に思ってしまいます。 

 はたして、介護事業は大きければ大きいほどよいものなのか?

 私には介護事業にも適正規模というものがあると思いますし、たとえ小規模でも丁寧な介護、質の高い介護事業者は沢山あると思います。
 大規模プランテーションのような介護を望んでいる人がいるのでしょうか? 疑問です。
 私は小規模でも有機農業のような介護、または、盆栽のような介護が良いと思いますが・・・


 以下のnoteもご参照願います。


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