データ連携時に発生する課題あれこれを解消|ETLツールって!?
多くの企業では、部署や施策ごとにさまざまなシステムを利用しているかと思います。しかし、これらのシステムで管理しているデータをうまく連携できておらず、マーケティング活動が統合されていないことが課題となっています。また、「データ連携」となると開発に伴う専門知識を要することや、時間やコストがかかり、マーケティング担当者が手軽に対応できないという課題も存在しています。
そこで、今回は「データ連携」を行う際の課題やそれらを解決してくれる「ETLツール」について解説します。
「データ連携」をより身近に手軽に感じていただければ幸いです。
「技術者じゃなくても分かる〇〇解説」
シナジーマーケティングのプロダクト「Synergy!❐」の開発メンバーが、マーケティング活動に携わる担当者が直面しているであろう様々なワードや仕組みをピックアップして解説していきます。ぜひ情報をご活用ください!
1.データ連携をする背景・連携方法や課題
■ データ連携をする背景
冒頭でも触れた通り、多くの企業では、部署や施策ごとにさまざまなシステムを利用することが増えています。部署や施策に最適化されたシステムの利用は、業務の遂行に欠かせませんが、データが散在していることで、お客様の情報や行動を把握できず、コミュニケーションの混雑や機会損失を生んでしまいます。こうした背景から、昨今システム間のデータを統合し、各システムで利用できるようにデータ連携を行うことが重要視されています。
弊社では「Synergy!」というCRMシステムを提供しており、基幹システムやCDPとの連携のご相談をいただく機会が増えています。
データ統合に関する詳細は、弊社のブログをご参照ください。
■ データ連携方法
データ連携には大きく、2つの方法があります。
API(アプリケーション プログラム インターフェース)を使って連携プログラムを実装する
システムが提供するノーコード・ローコードのデータ連携機能を利用する
APIを利用すると、プログラムの実装を通じて柔軟なデータ連携が可能ですが、実装には技術的な知識が必要で、手軽さに欠けます。対照的に、データ連携機能を利用すると、管理画面から簡単に設定でき、プログラミング不要でデータ連携が実現できます。しかし、複雑な要件を満たすには限界があり、高機能なシステムほどコストも高くなる傾向にあります。
■ データ連携時に発生する課題
データ連携時に発生する課題として、以下のようなことが多くあります。
システム間でデータの形式が異なるため、そのまま連携できない
データを加工や集計して、施策に活用できる形にしたい
弊社でも、基幹システムのデータを「Synergy!❐」と連携しメールマーケティングやCRM施策を実施したいというご相談を多くいただきます。Synergy!も、APIと管理画面から設定できるデータ連携機能を搭載しており、どちらを利用する場合でも、データ形式の違いや施策に応じたデータ変換のニーズはよく耳にします。
APIを利用すれば、異なるデータ形式やデータ変換も実現可能ですが、開発リソースの調達が必要になります。また、多くのマーケティング担当者は自身の担当領域が開発周りにはないため、データ連携に関する理解や社内の情報システム部門への調整に手間がかかるという新たな課題も発生します。
これらの課題を解決するのが「ETLツール」です。次に「ETLツール」について説明していきます。
2.データ連携時の課題を解決する「ETLツール」とは?
「ETLツール」は、データの抽出(Extract)・変換(Transform)・書き出し(Load)ができるツールです。それぞれの頭文字をとって「ETLツール」と呼ばれています。
「ETLツール」を利用することで、データ連携やデータ変換までをツールの操作に従って進めることができますが、設定の手軽さや機能はツールにより差があります。社内やパートナー企業の協力を得られる体制が整っていれば手軽さはそれほど重要視されないかもしれませんが、そうではない場合はツール提供社のサポートが受けられるかどうかもポイントになります。
3.「ETLツール」でできること・さらなる課題
■ 「ETLツール」でできること
「ETLツール」では、データの抽出(Extract)・変換(Transform)・書き出し(Load)を行います。
例えば、【システムA】のデータを【システムB】に連携する際には、以下の手順を踏みます。
【システムA】からデータを抽出
データを【システムB】の形式に変換
【システムB】にデータを登録
■ さらなる課題
「ETLツール」は便利ですが、
適切なツールの選定が難しい
設定が難しい
ランニングコストが気になる
といった課題もあります。
ツール選定のポイントは、連携できるサービス(利用しているシステムやサービスと連携ができるか)、機能の適切さ(やりたいことができるか、またオーバースペックではないか)、操作性(自分で理解や設定ができそうな操作画面なのか)、そしてサポート体制です。
4.まとめ
既存データを活用したマーケティング活動を積極的に行う企業は増え、システム間の「データ連携」は避けて通れない道となっています。
データ連携方法やそれを助けるサービス「ETLツール」を知っていただき、データ連携を難しいと諦める前に可能性や選択肢を広げ、データ連携をより身近に感じていただけたら幸いです。
やりたいことによっては、自社だけで解決できないこともあると思います。その場合は、パートナー企業に頼ることも検討してみてください。
弊社でも、データ連携の課題に対応するため、「Synergy!データ連携・加工カスタマイズサービス(データ連携代行サービス)」を提供開始しました。これにより、マーケティング担当者のデータ連携やデータ加工の負担を軽減したいと考えています。
今後も気になるワードや仕組みをピックアップして解説していきますので、ぜひご覧ください。
お読みいただき、ありがとうございました!
▼Synergy!製品情報
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