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BEYOND2023 どこよりも早い現地レポート(トークセッション⑥)
2023年10月7日(土)に開催されるBEYOND2023に、Syncableから2名参加しております。気になったお話や登壇テーマを現地レポートします。
本記事はトークセッション⑥「ビジネスで解決できない社会課題をどのような手段を使って解決していくべきか。明日から始めることのできるアクションを模索する」のレポートです。
登壇者のご紹介
桂 大介さん:株式会社リブセンス 共同創業 取締役兼執行役員
白井 智子さん:社会起業家/新公益連盟 代表理事
平井 大輝さん:認定NPO法人CLACK 理事長
久田 哲史さん:一般財団法人Soil 代表理事
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問い:ソーシャルセクター盛り上がっていない感じがあるがどうか?
白井さん:やはりリソースが無い。チームを作ったりプランを作るにも、そこを作るリソースが無い。NPO間の格差も大きくなっている。(筆者:具体的な団体名出ているので割愛します笑)優秀な人はキラキラスタートアップに行ってしまう。給料が違い過ぎる。NPOに入ったら収入が半分になるのはさすがに大変。アメリカのようにもっと給料もらえて良い。脱清貧していくべき。NPOの人たちがもう慣れてしまっている。企業が仕事を依頼するときも単価が低い。行政に掛け合って改善していきたい。
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平井さん:形態としてNPOを選んだのは、私達の活動にとってはNPOが合理的だと考えた。学校にリーチするためにはNPOという形態が活きてくる。また、ソーシャルビジネスが出てきた頃だったが、難しそうな方をやってやろうというのでNPOを選んだ面もある。
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白井さん:サンフランシスコの子どもの孤立対策の視察に行ったが、何より寄付金の多さに驚いた。日本と同じ規模のユースセンターが、日本と比べて寄付額が10倍多かった。寄付することがやって当たり前の世界、確定申告の観点から多額の寄付が入ることがある。日本だとふるさと納税が寄付の認識を変えるきっかけになるのではないかと可能性を感じている。
桂さん:ふるさと納税もNPOの選択肢増えてますよね。牛肉じゃなくて。
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会場からの問い:資本主義で害を作っている人達はもっと寄付するべきではないか?
久田さん:従業員が会社に貢献してくれているお金で高いワイン飲むとか僕は理解できない。soilに10億円持っている会社が1,000万円出してくれて良い方。資金インフラが無いからsoilを作った。
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桂さん:テレビで何円寄付したかではなく、何円残ってるかを言って欲しい。
平井さん:寄付してくれるリテラシーの高い高齢者の方も多い。お涙頂戴ではなく、頑張ってねという感じで寄付してくださる方もいる。
寄付を全くしていない人もいない。皆あまり寄付したことを言わないですよね。
久田さん:言わない。起業家も皆が皆自分のことだけを考えているわけではないはず。彼らにどう動いてもらうかを考えていかないといけない。
平井さん:寄付をお願いするなどで、ITの社長さんなどお会いすることが沢山ある。一晩で100万円とか使う社長さんがいるなかで、彼らの価値観を理解しようと努めている。とはいえ、寄付だけではなく事業収入も増やしていきバランスの良いポートフォリオを作りたい。
寄付について
白井さん:非営利って言葉は悪い。寄付も、胡散臭いみたいなイメージが付いてしまっている。マンスリー寄付は1回登録してしまえば毎月入ってくる。
平井さん:立ち上げ当初に寄付する方がインパクトは大きい。マンスリー寄付で安定した財源を作れるととても有り難い。
最後に:寄付の重要性について
久田さん:寄付は、資金をどう確保するかの1選択肢でしかない。soilは寄付だけではない、一つ一つのアプローチをやっていく。別のアプローチもあると思う。お金は出せないけど事業をサポートしたいという人もいて価値は高い。
平井さん:お金でも時間でも良いのでまずはできる範囲で支援していくので良いと思う。日常の中でお金と時間を確保して、習慣化してNPOの支援をできると良い。
白井さん:社会課題は当事者にならないと感じることができないけれども、そういうところに寄付していくことは良い未来を残していくために大切。大事な活動であることを知ってもらうことが大事。
桂さん:まずはこういった形で話していくことが大事。寄付について、NPOについて周りの人と話していくことがいきましょう。