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割れたお皿と、ちぎれた絆。

2023年9月13日(木)。
絶対に私が忘れてはいけないできごとが起きた日。

この日も、たぶん(覚えてないが)学校を休んだのだと思う。

宿題をやらない、学校も行かない次男に心底げんなりして、
またそんな奴に翻弄されながらも、忙しい仕事を終え急いで帰ってきて夕飯の支度、片付け、お風呂、3男の世話、、と息つく間もなく家事をこなし疲弊しているところに、
のうのうとテレビでYouTube見てゲームしている彼を見て、イライラがおさまらない自分。

「せめて学校いかないなら家のことやってよ。」
「今後も学校いかないなら、家事は次男が担当でやってくれない?嫌なら学校いきなよ」
と言いながら、家事の一環として洗い物を頼んだ。

洗い物があまり得意ではない次男。
嫌がりながらも、しぶしぶ洗い物に手を付ける。
でもやる気もないし慣れてもないから、うまく洗えない。(本人としても罰ゲームのような作業に、うまく洗う気もない)

で、案の定

手を滑らせて食器を1枚割ってしまった。
「ああぁ!!!!」

食器は割れるもの。

割ってしまった食器は、
もう今思い出そうにも覚えてないくらいに思い入れのないものだったし、
洗い物を頼む以上は割ることは想定内なので(それでも早すぎ!とは思ったが)
一瞬イラっとはしたものの
「大丈夫?怪我はない?」「危ないから、気を付けてね」
と声をかけた。

本人からは謝罪なし。(「ん?」とちょっと思う)

で、これから洗おうとしている大皿を指さして
「これは、ちょっと大事な食器だから洗う時は気を付けてね。」
と、声をかけた。

「うん。」と次男。

で、その直後

バリン!!!と食器が割れる音が響いた。

見たら、さっき注意して洗ってね。と声をかけていた食器が割れていた。
「え?これ??! さっき、気を付けてって言ったよね?」

大きなため息と同時に、「なんなの?!」の感情があふれ出てきた。

超えてはいけないラインを越えてしまった。

それでもどうにかこらえて(いや態度には出てたけど)
怪我はないか?を確認しつつ、もうお母さん片付けるからあっち行ってて。と洗い物途中の次男をどかし
割れた食器の片付けなどをはじめた。

片付けながら、心の中では
まだやらないといけない家事がたくさん残ってるのに、
洗い物も終わってなくて、割れた食器の片付けもあって?
しんどいしんどいしんどい。

というか、なんで?こんなにお前のやらかしの後始末をしてあげているのに、お前は突っ立ってるだけ?!
誤りもしないわけ?!

という感情があふれ出し、
次男に「ごめんなさいも言えないわけ?!」という主旨の話をして責めた。

怒られる中、言い返してきた言葉で印象的だった彼の主張は
「俺は洗い物なんてできないのに、やらせたお母さんが悪い」
「できないのにやらせたから、お皿が割れた。だからお母さんが悪い」
「俺は悪くない」「だから謝らない」
だった。

カッチーーーーーーーーン!!!!!!

ときて、

絶対に言ってはいけない
絶対に私は言わない。そういう育児はしない。と決めていた
魔法の言葉を言ってしまった。

「うちの子じゃないわ!出てけば?」

ずっと溜まっていた鬱憤も
日々のやりとりの葛藤も
言葉を選びながら話すしんどさも
いろいろいろいろ重なって
それでも意地を張り反抗する次男に
引くにひけなくなっていた私は
ついに、言わないと決めていた言葉を言ってしまった。

「こんな、片付けてくれてありがとうも、割ってしまってごめんなさいも言えないような子、うちの子じゃないわ。出てけば?」

発した言葉に、自分でも驚いた。
でも、たぶん次男もとてもびっくりしていた。

そして次の瞬間

「わかった!出てくわ!」と吐き捨てるように言い
次男が外に飛び出していった。

たぶん時間は20時くらい?

とはいえ怒りがおさまらない私は、
そのまま出て行った次男を放置して他の家事をすすめた。

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