見出し画像

日本全都道府県に行ってきた(松島や…)

これまでの流れはこのマガジンからどうぞ。

さて、この日も仙台泊なので日帰り旅行。

…といえばアナタ、行く所といえばあそこしかないじゃないですか!

朝のラッシュアワーでごったがえす仙台駅構内をすり抜けて、仙石線のプラットフォームへ。

地下ホームなんて久々だなあ、という変な感慨を抱きながら、いかにも通勤電車、という車両に乗り込む。

しばらく大都市郊外、という街並みを走り、本塩釜で下車。

そう、今日は松島観光をするのだ。

もちろんダイレクトに松島海岸まで行ってもいいのだが、調べてみると塩釜港から松島海岸まで遊覧しながら連れて行ってくれる船もあるので、乗るならこれだろう!と決めた。

駅からブラブラ歩いて旅客船ターミナルまで行き、船の切符を買う。平日の午前中ということもあり、乗客は10名ほどだった。

秋晴れの住んだ空、絶好の周遊日和ですなあ…。

売店ではアルコール類も売っていて、潮風に吹かれながら一杯、というのも気持ちよさそうだったが、さすがにまだ午前中なので自制し、ご当地ソフトドリンクにしておく。

船は、松島の見どころをゆっくりと進んでいくが、広い湾にぽつぽつと浮かぶ、特徴のある島(というか岩)。その上にはちょこんと帽子のように松の林が生えている。

それにしてもこの日は、空、雲、海、岩、木…の色が全てくっきりしていて本当に素晴らしい眺めだった。

ホラ、僕はシドニーに住んでいて、シドニー湾の景色といったら世界でも有数!と思っているので(ちとバイアスかかってますが)、多少の海の絶景には驚かないはずなんだけど、さすが松島。

これでは、芭蕉さんもこの眺めに絶句し、「ああ松島や松島や」と詠むわけだ(あの句は別の人の作によるもので、芭蕉は詠んでません!)

そして海から突き出ているあの棒杭は…カキの養殖ですかね。

お昼には食べてあげるから、待っててねカキちゃん!と思うのであった。

美味い潮風をいっぱい肺に入れ、絶景を楽しんだ後に着いた松島海岸は、塩釜とはうって変わって観光客で溢れていて、やはりこのルートで来てよかったなあ、と思った。

ガヤガヤしている道を歩き、「松島さかな市場」なるものがあったので、そこでお昼ごはん!

また地元シドニーの自慢をしてしまうが、うちのカキも、美味しいんですよ~。ちょっと小ぶりだけど、生でちゅるっと食べるのが一番美味しい。

なのでカキにはちょっとうるさいぞオレは!という気持ちで臨んだこのカキづくし御膳、うっっまい!焼き牡蠣の少し香ばしいけど中はフレッシュなところ、カキの旨味がぎゅっとしまったカキごはん…いやはや。

と気分良くなったところで、少しは文化的なこともしなくちゃ、とすぐ近くの瑞巌寺に寄った。

個人的には、お隣にあった円通院のほうが印象に残った。ここのお庭、落ち着きがあって、心が休まった。

更に奥に入ったところにある三慧殿まで行くと、人もまばらになって木々の緑が今年最後の鮮やかさを保っていた。

紅葉の季節になったらすごくカラフルで圧巻だろうけど、この、木と地面に生える苔による緑一色の風景もよきよき。

やっぱり、日本の緑は心にしみる…。

うわ~、いいもん見せてもらった~、と喜んで帰途についたが、やり残していたことが一つあり、たまたま駅前にそのお店があったので実行。

生ガキですよ!シドニーのサイズ感で「3つください」と頼み、やはり大きさがシドニーのより3倍ほどあるので、2つで良かったかなあ、などと思いながらいただく。

結論から言うと、生ガキに関してはシドニーのほうが美味しいかな。場所とか鮮度とかにもよるので一概には言えないでしょうが。あとは地元バイアスとか。

電車に乗って仙台まで戻り、ああデザート食べなきゃ…。

オジサン的には少し甘めかな?もう少し豆っぽいほうがいいかな?と思ったけど、これはこれで美味しかった。

そして晩は、仙台のクラフトビール屋さんをはしごしたらしい…写真によると。もうあまり覚えてないや。

飲んでばっかだけど、今日は歩き回ったからまあよい!明日走ればよい!

夕焼けの空が凄絶だった!

(つづく)

この記事が参加している募集