中国のポーターを見て実感|マネージャーがやるべきこと
中国に行くと、荷物を運ぶお兄ちゃん達が、荷物とかスーツケースを投げたりして雑に扱っているのをよく見かけます。
それを見るといつも「なんであんなことをするのかな?」って考えていました。
そして、それって
仕事を指示するマネージャーの問題ではないか?
という結論に行き着きました。
具体的には、次にあげる3つをやっていないから、という結論です。
仕事の目的を伝えたり共有したりする
各メンバの成果に対してフィードバックする
適正にリソースを配分する
こんなこと、ビジネスのHow to本に書いてますよね(笑)
ボクも何度も読んだことがあります。
でもね、身近に起きていることに当てはめることで、すごく腹落ちしやすかったのでそれを紹介したいと思います。
耳タコとか言わずに、最後まで読んでもらえると嬉しいです。
■目を疑う光景3選
ボクの中国での滞在日数は2000日を超えました。
だから、日本人にとって奇妙に見える「海外ならではの光景」を見ても、あまり驚かないし奇妙に思えることも少なくなりました。
そんなボクでも「え!?」ってなった、ポーター絡みの目を疑う光景を3つ紹介します。
① 飛行機に積み込む時に客のスーツケースを一本背負い
カーゴで運送されてきたスーツケースを、飛行機につながるベルトコンベアに乗せるんだけど、コンベアに乗せる前に一度、地面に置いてたんです。その空港では。
それを3人の作業員がやってたんだけど、それぞれが交互に一度スーツケースを空中に投げて落とすような感じで、ケラケラ笑いながらやってたんです。
多分、どれだけ大きな音を立てて地面に置けるか?を競ってたっぽいです。
中国あるある:スーツケースがすぐにボロボロになる
② 郵便配達の兄ちゃんが段ボールに入った荷物を蹴りながら運んできた
上海でひとり暮らしを始めた時、廊下で急に「パン!」て音がしました。
そして、その音がだんだんボクの部屋に近づいてくるんです。
近づいてくると音はこんな感じに変わりました。
「パンッ!ザー・・・」「パンッ!ザー・・・」
書いた通り、ボク宛の荷物を手で運ばずに、サッカーのドリブル?って感じで蹴りながら運んできたのです。
中国あるある:郵便物がホコリだらけ
③ 郵便配達の兄ちゃんが段ボールを転がして運んできた
また郵便配達の兄ちゃん。
②の荷物よりもデカイ箱だったんです。
きっとこれは蹴ったら自分の足が負ける、と思ったんでしょうね。
小堺一機みたいに、まるでデカイさいころを転がすように、荷物を転がしながら運んできました。
すごくないですか?(笑)日本じゃ考えられないですよね。
■ポーターの頭の中
なんで客の荷物をあんなに雑に扱えるの?って何度も考えました。
ある時は「中国のポーターの頭の中」を勝手に分析して共感マップに書いてみました。
で、このマップを見ながら思ったことです。
①「なぜこの荷物を運ぶのか?」という目的を伝えていないんじゃないか?
その組織の理念を共有できていない
②良い仕事の成果を定義したり、成果の良し悪しをフィードバックしていないんじゃないか?
荷物を投げたらダメと教えられていない
③一生懸命に頑張らないと完了しないような、適正な仕事量を与えられていないんじゃないか?
手を抜いてできる程度の仕事量になっている
■まとめ
こうやってダメな例の理由を考えると、色んなHow to本に書いてある
仕事の目的を伝えたり共有したりする
各メンバの成果に対してフィードバックする
適正にリソースを配分する
という、マネージャーの仕事の大切さが分かりやすいと思います。
来週から、みなさんのマネジメント活動に役立てられたら嬉しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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「読まれる文章」になるためのひと工夫
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◆取り入れた工夫
写真やイラストを使ってみた
◆取り入れる狙い
文字ばかりだと、先を読もうと思わなくなるから。
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