見出し画像

おまいわ…万事快調か?

  「万事快調 オール・グリーンズ」がかなり良かったので本日はその本の話をします。マジで最近、本の話題ばっかりなのはどうかお察しを。人と会わないなら本を読む以外にない。つまり、最高ってこと。
  話を「万事快調」に戻すと、これがかなり面白い。学校社会に馴染めない女子高生3人が学校の屋上で大麻を作り、売りさばいてこんなクソ地元出ていこうぜ!という話。著者の波木銅は本作を書いたのは21歳。そのおかげか、文章がとても若く粗々しいのも魅力。作者の好きな趣味(フィンチャー作品やHIPHOP文化など)をこれでもか!と詰め込んている所も最高だし、なにより文章内で出てくる皮肉・ユーモアのセンスがずば抜けている。「一生自慰にふけってろ。苔のむすまで、な!」というワードは絶対に忘れない。
  作品のメインテーマでもある田舎からの脱出もすごくいい点をついている。そう、田舎から脱出するにはすごくパワーがいる。パワーを得る為には何が必要か。金。金が必要。なら金を稼ごう。しかし、正規な方法ではとても不可能。ならどうするか。幸いなことに我々にはインモラルな方法で金を稼げることができる。なら後先見ずにやったろうやないけ。という、田舎からの脱出には何が必要かを、ストーリーを通してわかりやすく説いている。そこがとても好き。
  田舎に長く住んでいると、田舎から出れない理由というのが自身が管理できない場所でドンドン肥大化していく。肥大化した理由が脱出を難しいものにしていき、最終的には田舎特有の閉塞感に烏合する。突飛な意見かもしれないが、これは強ち馬鹿にできないと思うし、僕自身の考えなので飲酒しているときにでもまとめようと思う。それを証明し田舎から脱出するために、大麻を栽培して金を稼ぐところから始めますか。


  

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集