高座〜法話と落語〜
落語の日
6月5日は語呂合わせで落語の日とされています。
落語は高座(こうざ)に座り一人で扇子などの限られた小道具も交えながら行う話芸ですね。
江戸と上方で違いもあり、門流による違いもあるのが面白いところです。
落語の起源は法話
そんな落語の起源はお寺での法話に由来すると言われています。
最近では板書などを交えることがメジャーになっていますが、昔は高座布教でして、高座のうえで僧侶が板書なしでブッダの教えを参拝者に伝えていくものです。遠くから座っていても誰が話しているのかよく見えて聞こえる状況ですね。
もともと浄土宗西山深草派総本山誓願寺(京都市新京極六角)で策伝師が落語を始めたと言われています。実際に古典落語には大切な説話もあり、ルーツが法話というのも納得です。
お寺で落語?!
一方で最近では原点回帰なのか寺での落語も増えてきているようです。
先日参詣した本願寺福岡教堂での親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要という特別な法要でも、法話や読経と別に記念イベントとして林家染二師匠による落語会もありました。
仏教ネタはわかる人にはユーモラスで、わからない人には仏教に出あうきっかけにも。
私にはお寺の落語会は仏の教えという人生のメインディッシュに彩りを添えておられるような感じがしました。お寺に馴染みがない方は、落語からでも寺参りを始めてみてはいかがでしょうか?