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「発達支援コラム 子どものことで否定的なことをいう先生に、もやもやを感じたら?のお話。

新年度がはじまり少し経ちました。

新しい出会いがあったことで

増える相談もあります。

その中でも多い

『否定的なことをいう先生のおはなし』です。

不安にもなりますよね。

そもそも人を不安にさせる人って

どうなんでしょう。

と思いますが、

そんな先生に出会ったら?

そんなお話です。


#1


「〇〇くんのここがダメです!」

「〇〇くんはここができていません!」

「〇〇くんには□□が必要です。

でないと困ったことになりますよ!」


『なんとか商法?笑』

と半分ネタのようにお話してくださる保護者さんとは

笑い話で聞くような内容も中にはありますが、

ダメ出しの言いっぱなし

誰の価値観での話だよと思わないこともありませんが

こんな話をされてもやもやするなぁという経験をされた方、

たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。


『ほんまに〇〇くんの話❓』

というほど

目の前にいる、

〇〇くんと

結びつかない感覚になる内容もあります。


『思いやりがない。』

『優しさが足りない。』

『人に興味がない。』

『本心を話さない、この子は心を開かない。』


すごいこと言う先生も中にはいらっしゃるようです。

学校だけじゃないですよ。

支援者の中にもですよ。

そう感じるならあなたの仕事じゃないかとも思いますし

きっと、そんな感じだからこどもはわざとやってんじゃないのかとも

思います。


そして、そうボロカスに言われることになった

発端と言いますか

原因をお聞きすると

『ものすご〜くつまんないこと』

だったりします。


#2


大抵の場合、ダメ出しのもとは

◎こういう時にはこうするべき。

◎こうすることが正しいのだ。


その人の価値観の上で

成り立っている判断材料。

そんなの自分にだけ通用させておけばよい。


・落とし物を見つけたらこう対応すべき。

・泣いているお友達にはこう声をかけるべき。

・怒っても物にあたるべきではない。


『べき』と言う言葉が聞こえたら

あなたの意見と変換すればよい。


#3


『お子さんは本音では話しません。

気持ちは本音で話すべきなので教えないといけません。』

と言われた保護者さんがいます。

個人的には、相手の本音を全部知る必要もないし

その場でのその話は「それで十分だったのだ」と思います。


恐ろしいのは「べき」

ちょっと想像してみてください。

『気持ちは本音で話すべき』

と言われた相手に

あなたはすべて本音で話せ、ますか?


私は、絶対深い話は避ける。

ありきたりな表面の会話でやめておきます。笑

同じ気持ちだったんじゃないかな。その子も。

本音で話せるって関係性の問題だと思うので

強要恐ろしいよねって話です。


#4

子どもって鋭いので

べき=固定観念は、一方向なので

こちらが受け入れてもらえない可能性が

あるって本能的に知っている、と思う。

(心を開いて)話してみて

もしも

「それは違う」と否定されたら・・・・・・。


『とても傷つく』


ということを本能的に知っているので

本音で話さない。


だから、話さない子どもが悪いわけじゃなく

『そりゃそうだよね〜』

なわけです。

子どもがうわてパターン。

直感力優れてます。

#5

もうひとつ、

自分は棚にあげて本音で話さないことを

子どもはちゃんとわかっています。

ウラハラだから真似しないんです。


全部本音で話していたら

人を傷つけたり、自分が傷つくこともあります。

それがわかっていたならば

子どもに『どんな時も本音で話しましょう』

なんて、そもそも言わない。

とは思いませんか?

そう言うこと、

本質に気づいていくと

不安はぐんと減っていきます。


#6


全て本音じゃギスギスすることも

あるかと思います。

思いやりから起こる

優しい嘘も時には必要ですよね。


全部本音で喋るから、SSTが必要!


なんて言われる人がいるくらい

トラブルの種になる場合もあるということです。


例えば

「こんにちは」と声をかけられた。

顔に見覚えあるけれど

どちら様だったかな?って時に

「あなた誰?」

失礼な人にもなり得るわけです。


例えば、

レジに並んでいるとき、

割り込んできた人に

「横入りはいけません。」

トラブルに巻き込まれるかもしれない。

なんでも口にすることが正しいとは限らないし

要は、言い方や言う立場にあるかを考える。

でしょうか。

SSTで受けるとするならば。


『本心・本音』で言うこと自体には

良いも悪いもなくて

どちらにもなり得る。

受け取り手にもよりますし。


そして、

本心で話したいかどうかは

『相手による』

それだけ。


本心を話さない=この子は心を開かない子

ではなく、見ている一部なだけ。

その子の問題ではなく、

誰にとっても

『人による』ってことです。

私自身も、誰にでも本心で語るなんてことはしません。

皆さんもそうではないでしょうか?

選んでませんか?

『ここまで話ができると言う相手』


もしも、私が、

子どもたちに本心について

何か話をするとしたら


『本心で話したい時に、

話したい相手にだけ話たらいいし

みんなにする必要はないんじゃない。


くらいでしょうか。

もちろん私にも言いたくなければ

言わなくていい。

言いたければ言えばいい。

言いたくてもどう言っていいか分からなくて

困っているならばお手伝いする。

支援なんてただそれだけのこと。

相手を変えようなんて書いていない。

支えるってちゃんと書いてある。

#7

さて、こういった相談。

これは、推測ですが、

お母さん自身、

無意識であるにしろ、

意識的にしろ、

なんかおかしいなって

ちゃんと気づいているからこそ

『納得いかない不安』

相談という名の話題に上がっているんだろう

と思うんです。


#8

不安商法に悩まされる必要は

ないけれど

ネガティブなことほど

人はもやもやと心に引っかかりますし、

ましてや先生という立場の人だと

『聞いておかないと

あとで困るかもしれない』

などと、

先生もただの人なので、

杞憂で終わるはずですが

不安になるお気持ちは理解できます。


でもね。

聞いて『おかないと』と言う時点で

腑に落ちていない、納得できていない

ということ。

あなたやお子さんには必要ないのかもしれませんし、

まだ必要でない時期なのかもしれません。


誰のことばであっても、

自分にとって


必要?不必要?って

仕分けする。


不必要の時には、

必要なことを考える材料になります。

本質まで掘り下げると答えは自然と出てきます。


例えば、先生の言葉にモヤっとした時は

立場を取っ払って考えてみるのも良いです。

先生でなくて、

ただの近所の人の話だと置き換えて


「うちの子の悪口やないかい」


「このひと勝手なこという人だ」


って思うことは

それ、悪口です。


だったら気にしなくていい。


#9


不安になる言葉は

あなたの貴重な時間を

もやもやと負の感情でいることに費やす

価値は本当にありますか?


もやもや気分を味わいたいなら別ですが

いやならば、しなくて大丈夫。


ことば自体が否定的でも

その響きで

愛情があるかなしか

子どものことを想ってのことか

自分のことを考えての発言か

ただ言いたいだけかは

肌感覚で感じ取れることと思います。


ネガティブ言いっぱなしで終わらず

その先の未来を一緒に

考えてくれる人は

必ず、よく見ればどの場所にも

いるはずです。

担任じゃなくても、担当じゃなくても。

だから、たくさんの人に目を向ける、

広げるんです。

味方探しって大事。


最後に、

子どもたちにもよく話すのですが

「自分が友達にしたい人」の行動をとるといいよ。

と言うことで、

『自分が友達にしたい人』

が味方になって欲しい人かも?と

選ぶのもアリアリなのかもしれません。



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