発達がゆっくりな息子 発達支援専門の先生に保育園訪問をしてもらった話
保育園の先生から見た息子
昨年度、保育園の先生から他の子に比べてお絵描きや粘土遊びが圧倒的にできていないと言われ、母である私が落ち込みました。
その時の話は上記の記事に綴っています。
そして、そんな息子は4月で年中さんに進級。
担任の先生は若いお姉さん先生に変わりました。新しい担任の先生は保育園での様子を連絡帳を使ってものすごく伝えてくれて、息子のできていない部分よりもいいところやできるようになったことに注目してくれているのが伝わります。
(私は仕事の終了が遅いので、お迎えは主に夫や義両親が担当。毎日担任の先生に会えないので主に連絡帳を使ってやりとりをしています。)
そんなある日、連絡帳に、
「お母さんと直接話せる機会が欲しいです」とありました。
私は思わず、「え?!何??」と身構えてしまいました。
そしてビビりながら笑、仕事を1時間早めに切り上げお迎えに。
話の趣旨は最近の息子の様子で、連絡帳ではいい部分をよく書いてくれている担任の先生でしたが、やはり息子のできていない部分は少なからず目立っているようでそのことについてのお話でした。
例えば、運動発達。年中になり鉄棒の練習が始まりましたが、なんと息子はぶら下がることすらできません。(そう、私も気になっていた・・・)
例えば、指の発達。道具の取り扱いが苦手で、ハサミや箸を使う時なぜこの持ち方を選択した?と言わんばかりの持ち方をします。
例えば、生活習慣。園でのお支度の仕方がなんとなくの記憶で行っていることが続き、ちょっとずつエラーがある状態。どうしていいかわからずフリーズしていることも。ルール遊びをしていても、いつもと同じ場所なら分かるけど、それが違う場所に変わると一気に分からなくなる。
そうそう、私も気になっていた。特に運動発達や指の発達は確かに遅い。
そして、こだわりも強く、毎日同じ服を着たがったり、いつもと違う状況だと極端に嫌がったり。
いわゆる発達障害を持つ子の特性と言われる部分が確実にある。
ただ、まだ4歳の段階で診断を受けるほどの状況ではないと思う。
一方で、息子は私にとって初めての子で、他の子と比べる機会があまりないから集団の中で見るとどんな風に見えるのかはわからない。
もしかすると、子供達の中で見ると違ったように見えるのかもしれないという不安はありました。
そんな返答を返すと、先生から、コロナの影響で数年間なくなっており今年度から再開した「施設巡回支援」という制度を使って発達専門の先生に一度見にきてもらうのはどうかと提案がありました。
すぐじゃなくてもいいですよーと言われましたが、一度その提案を受けてモヤモヤしたまま過ごしたくない私は「すぐにお願いします!」と返しました。
この話を受けて色々と考える
それから、私自身、また発達のことを考え始めました。
地域で訪問作業療法士をしている私は子供の訪問リハを行うこともあり、仕事上でも発達学の知識が必要。
作業療法士が用いる評価を自分自身の子供で行ってみたり(笑)
評価をすればするほど、やっぱりまだまだ個人差の範囲内な気がする。
そう冷静な支援者の立場から見る私がいる一方で、我が子のこととなるとどうしても不安になる母である私も存在するのです。
他の子と比べてできていない。
この概念も、他人軸で物事を判断する子育てする上ではあまりよろしくない思考なのでは?とも思い、モヤモヤ。
とりあえず、先生に告げられた保育園での課題をもとに家でも取り組めることを意識して行うようにしてみました。
朝の支度を自分ごととして捉えられるように、何をしなくてはいけないのか自分で考えられるようにする。
つい私がやって時間短縮していたこと(服を脱がせる、着せる、鞄を運ぶなど)を自分でやるように徹底する。(最初は大荒れ笑)
ハサミや箸などの使用頻度を上げる。(無理にはやらせない。でも私が声をかけるようになると自分からやりたがることが増えた。)
そしていざ、専門の先生が保育園へ。
施設巡回支援は、専門の先生から地域で働く保育士への助言・指導が目的なので親に対して直接話を設ける機会はありません。
なので、実際に訪問してもらった後に、先生たちが言われたことを先生から教えてもらうという形で親に伝わります。
結果として、まず第一声。
「専門の先生から見て、そんなに気になるところはありませんと言われました。」
「やっぱりな。」という思いと、「良かった!」という安堵の思いが交差しました。
そしてその後、4歳ならではの発達を促す方法や声掛けについて指導を受けたとのことです。(内容も一つ一つしっかりと教えてもらって、熱心な先生に感謝の思いでいっぱいです。)
この経験で考えたこと
親は我が子のこととなると余計な心配をしてしまう
心配をすることは悪いことではありません。しかし、余計な心配をするがあまり余計な行動をとってしまいそうになります。
母である私自身が安心したいがために、できないことをできるように無理やりやらせてしまったり、自分でやりなさいと突き放してしまったり。
他の子と比べることも、やっぱり余計な言動だと思います。
そして、「あなたは運動が苦手よね」とか「不器用だよね」とか不用意なラベリングをしてしまうことも。
親はどっしりと構えて、子供が成長していくのを見守り、伴走するしかない。
不安になった時私はこのことを頭の中で唱えます。
少人数の罠
我が子が通う保育園は超小規模園で、年少・年中・年長の縦割りクラス。
年中さんは6人しかいません。
少人数だからこそ、先生によく見てもらえるメリットがあります。そして、本人のペースに合わせて対応してもらえると思います。
でもその一方で少人数の中で比べられる辛さ、そして本人自身が自分と同級生を比べるときの世界の狭さが悪い方向に働く可能性があるなと感じます。
たまたま他の5人が早熟な子だったら・・・
やっぱりどうしても幼く、未熟に見えてしまいます。
子供が成長する上で、どんな環境に身を置くかもとても重要です。
小学校進学を見据えてこれからも息子の観察を続けていきたいなと思います。
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