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【感想96】仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド
Reloadを早速プレイしていて思い返すと、P3Pって本当に移植で出すのには勇気ありすぎるぐらいのクオリティだよな、てのは万人共通だと思う。
他人に勧めやすい ★★★☆☆
個人的に好きか ★☆☆☆☆
全然面白く無くて笑ってしまった。
井上脚本だからとか同窓会だからとか抜きにして、シンプルに面白くない。
大筋としてはこういうのいいんだよな、新キャラの玲菜いい味してるな、とかすごく好きになれそうなんだけれどだからと言って全体見てもなんだかなあ…ていう気持ちになる。本当にあってもなくても別に良かったな、ていう感じ。
テレビ版の地続きのお話で、草加がなぜか生きているとか巧の将来はそう長くないとか、パラロスとかの完全パラレル展開とは異なってちゃんと起こり得る疑問はちゃんと生み出した状態からスタートしているのでこれは一応本編からの続き、てみていいんだと思う。
新キャラ兼新ライダーとして出てくるミューズのキャラの立ち方はめちゃくちゃファイズに馴染んでた。こういう奴テレビ版でもいたよって嘘が突き通せそうなくらい馴染んでた。
活躍というか、役どころ的にもいいポジションだったしミューズ自体の活躍も悪いところはないと思うし、この映画で一番おいしい思いをしたと思う。話から浮くどころかちゃんとポジションを確立しているのはさすがだなあという感じ。
その代わりに、というよりむしろ重症だったのが北崎の浮き方。北崎じゃなくていいじゃん、が終始抜けない。というかマジで北崎じゃなくてよかったじゃんが終わった時の率直な感想だった。一応デルタ出たし、ちょっとでも言及欲しかったなぁ。
木場も別にいなかったぐらいの存在感だったしテレビ版から続いているのが意識された分、登場しない主要人物が蚊帳の外な感じだったのはちょっとモヤっとした。
北崎以外にも扱いが結構乱暴だな、ていうのはいて、筆頭が真理とファイズっていう主役格2人なのがちょっと驚いた。
真理に関してはこういう展開すんなりやっていいんだ…ていうのは思った。かなり重大な手の加え方だし、『復活のコアメダル』の映司ばりに際どい反応になるんじゃ?と思ったら全然そんな声はなかった。いいんだ、そこは。
ファイズも主役ライダーとしてはかなり地味な感じで、「なんだかんだであの頃のファイズのがいいよな!」を本当に敢行する判断には驚くし、あそこまでかっこよさを擦り倒されたアクセルモードも今回は逃走中のハンターみたいな走り方一本+撃破なし、ていう逆張り発動したのかってぐらい散々な扱われ方だったりと、戦闘でかなり首を捻らされたのはあんまりよくないことだよな、て気はする。
ほかにも草加の「ほら、こういうの面白いだろ?」ていうのをあからさまに感じる演技だったり、同窓会で久々に作品をやるにしてもこれでいいんだ…ていう気持ちが拭えないのが本音。
『SEED FREEDOM』が客側の20年以上抱えたヘイトを全力で打ち消しに行ったのを見せられた翌週なだけあって、比較対象としてはかなり分が悪い相手になると思う。
個人的にはどれだけ反感を買われようとも、物語として描くべきだと思ったことを描いていくのがいい作品になる必須要素だなっていうのはより確信したきっかけの1つになると思う。