福島県田村市地域おこし協力隊 伊藤大介
伊藤 大介 (いとう だいすけ)
入隊 2024年3月~
ミッション 移住定住事業:林業人材獲得及び木工加工・サービス創出事業
移住前 神奈川県川崎市
肩書 ゼロベースチャレンジャー
趣味① スポーツ(ランニング、野球)
趣味② 音楽鑑賞
趣味③ 旅行
コロナ禍からの転機:地域おこし協力隊として田村市へ
私は岩手県出身で、神奈川県川崎市から田村市に移住しました。埼玉県の大学を卒業後、不動産業やサービス業に従事していましたが、2020年の新型コロナウイルスの影響で職を失い、将来について真剣に考えるようになりました。その過程で地域おこし協力隊を知り、特に林業や木工の分野に興味を持つようになりました。長野、宮城、福島などの森林が豊かな地域を調べている中で、田村市の林業活性化プロジェクトに出会い、応募したところご縁があり、2024年3月から地域おこし協力隊として田村市で活動を開始しました。現在は、田村市の林業を就林希望者や移住を検討している方々に広くPRする事業に取り組んでいます。
未経験からの一歩:林業プロジェクトに挑戦
転職活動中に偶然、地域おこし協力隊の存在を知りました。それまで地方創生に対する関心は特にありませんでしたが、調べていくうちに興味を抱き、特に林業や木工の分野に惹かれるようになりました。その中で田村市の林業活性化プロジェクトに出会い、豊かな森林資源を活用した移住促進事業に大きな魅力を感じましたし、企画運営という未経験の職種になりますが、好奇心が後押しして本プロジェクトに関わりたいと思いました。地域づくりという重要な仕事に未経験の私が挑戦してよいのか不安もありましたが、地域おこし協力隊受託者の(一社)Switchはチャレンジャーウェルカム理念を掲げていたので、安心して応募を決意しました。未経験ながら興味のある分野に挑戦できること、そして将来的に地方移住を目指していたこともあり、この機会を逃すまいと応募したところ、幸運にも採用していただきました。
移住促進と林業の未来:田村市でのミッションに挑む
私のミッションは、田村市の移住定住促進事業の一環として、林業人材獲得事業を担当しています。移住を検討している方や、林業に興味を持つ就林希望者に向けて、田村市の林業をPRする活動を行っています。具体的には、オンラインイベントや林業体験ツアーを通じて、参加者に林業や田村市の魅力を伝え、移住や就林への関心を高める取り組みを進めています。全国的に林業人材が不足している中、田村市も林業の担い手を必要としています。この課題に対して、就林希望者と林業事業者をどのようにマッチングさせるかが私に課せられた重要な役割だと考えています。就任1年目の今年は、自身の林業理解を深めるとともに、関係者との信頼関係の構築に力を入れています。 また、林業担当となったことで、市内の林業事業者さんや木工家さんとのご縁が生まれ、自身の木工活動にも繋がることができました。 さらに、地域のお祭りやソフトボール大会などの催事にも積極的に参加し、地域の方々との交流を深めています。これにより、地域社会との結びつきが強まり、今後の活動をより円滑に進められると考えています。
自然と共に創る:グリーンウッドワークで挑む木工制作
「きこり工作室」を運営する安田康さんの元で、グリーンウッドワークと呼ばれる木工技術を習っています。この技術は、森から伐採したばかりの乾燥していない木(生木)を使用し、電動工具を使わず手工具で割ったり削ったりするものです。以前から木を基調とした建物や室内空間、木工製品が好きだったため、この学びの機会を活かして、自分の手で木工制作に挑戦したいと考え、休暇や自己時間を利用して、定期的に先生の元へ通い、制作活動を続けています。 これまでには「一輪挿し」を制作しました。現在は「椅子」を制作中ですが、椅子の足を一本一本手工具で削り上げるため、完成までにかなりの時間がかかります。それでもその分、機械や電動工具では作り出せない、一つだけの作品ができるのがグリーンウッドワークの魅力です。完成を楽しみにしながら、引き続き制作に取り組んでいきたいと思います。 今後は、グリーンウッドワーク以外の木工技術についても調べたり、視察に出向いたりして知見を広げたいと考えています。将来的には、制作した木工品を販売することで、田村市の認知度向上や関係人口の創出に寄与したいと考えています。