【エッセイ】見ていてくれる人がいる、ということ。

はじめに



見ていてくれる人がいる、ということ。


もし今、
かつての自分を知る人に
出会えたら。


変わらない。
変わった。


そのどちらだとしても。

仮面ライダーの世界観


古き良き昭和の頃は

人知れず
誰かのためにとか

多くは語らぬ美学のようなものが
あったように思う。


マスクヒーローがその例。

仮面の下では泣いていても
悪と戦い続ける。

歌にあるように
誰も知らない、
知られてはいけない。


少数派の人たちが
肩身を気にせず
過ごせる現代で。

ヒーロー像も変化している。


クウガの台詞。

「皆に笑顔でいて欲しいから
だから
見ていて下さい、
オレの変身。」


成長した姿を


成長していく姿を
見守って欲しい。


かつての、先人たちへの敬意と。

自分たちが引き継いでいく決意が
あの台詞にはあって。


最終決戦の前では

意味合いが少し変わり。


悪と戦い
悪に染まらぬように
「見ていて下さい。」と
静かに語る。

「見てるぞ。」



水曜どうでしょうのラストラン。

ゴール前に藤村ディレクターが
大泉さんに語りかける。


「見てるぞ。」


その後に大泉さんはコメントが
出来なくなってしまい

インカムの調子が悪いのか
様子を伺うカットもあるが


実はその語りかけに対して
涙していたのだ。

タイミング



昨日一夜限りの復活で話題だった
ブラックビスケッツ。

代表曲の「タイミング」には
こんな歌詞がある。

『ズレた間の悪さも
それもキミのタイミング』

ボクの記憶では

この歌詞の部分は
ナンチャン、
南原さんがビビアンさんに対して
贈ったメッセージでもあって。


片言でも一生懸命に話す彼女の
時折ズレた間も魅力なんだから
そのままでいいんだよと。


想像するにそんな風に
見ていてくれる仲間がいたから
一緒に活動していたのだろうし

何年と時が経っても
変わらずに互いの関係性があって
駆けつけてくれたのだと思う。


それを見てきたから。


良い歌だし
今も流行っていて


好きの連鎖によって
これからも
誰かの心に残っていくのだろう。


おわりに


見ていてくれる人がいる、ということ。

応援していきたい気持ち、
好きな物事。コンテンツ。

自分を育ててくれた
好きな物事を通じて

感謝の気持ちを抱きながら

良いものは良い、と。

次の世代に
繋いでいけたら。

帰る場所があるから
旅に出て行ける。

いつでも戻ってこれる
大切な場所は

これから先も

きっと

ボクたちを支えてくれて
寄り添ってくれると
信じている。

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