No.B 箱根駅伝から学ぶ目標設定と文化
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
今年の箱根駅伝が終了しました。新型コロナウイルスの感染拡大が加速している中で、感染対策を考え、中止にせずに決行してくれた関東学生陸上競技連盟の方々には、感謝と尊敬の気持ちです。ありがとうございました。
今年の箱根駅伝ですが、上位陣しか取り上げませんが、非常にドラマチックであり、地力が証明された内容になったのかなと思いました。
最終10区での大逆転には、初出場から4年の脆さと不安定さがあり、そこに突いた伝統校の自信と証明がありました。ですが、最終区以外では、初めての一位とは思えない自信と実績、メンタルを持ち合わせており、強くなる確信を持つことができました。
そこで、ひとつ、目標について気づきがありましたので、気づきを分解したいと思います。
目標の設定の難しさというものは、多くのバックボーンが関係しているのではないかと思います。駒澤大学は、10年以上前から「優勝」という目標を掲げ続け、それに最短距離で歩み続けているからこそ、気持ちの面で最終的に大逆転することができたのではないかと思います。誰一人として「優勝」という目標に疑わず、2位になっても、他駅伝で優勝したとしても、一切の満足を全員がせず、大きな目標を意識しながら努力をしていった。その空気感、環境、文化を作り上げた大八木監督の手腕と実力が物語っているのだと思います。
それに対して、創価大学は、箱根駅伝初出場から4年目、昨年初めてシード権を取り、着々と次のステップを一段一段登っている中で、掴んだ往路総合優勝に、全体が理解しきれていない空気感が薄々伝わりました。また、1年1年目標を高め続けている中で、今年の目標は「3位以内」。この目標は達成することができたのですが、最高である優勝という未来に対して、全員が迷いなく意識することができなかった。その原因は、チームがまだ成熟できていないこと、目標が定まりきれていないこと、そこを目標にチーム作りができきれていなかった事があると思いました。
だとしても、今の創価大学のチームが「箱根駅伝総合優勝」を掲げたとしたら、選手やサポート人の中に迷いが生まれ、この結果は絶対に出せなかったと思います。
この「目標設定の難しさ」は、チームで活動する全ての組織に必要な事だと思います。現状を把握し、目標を設定する。その目標設定とチームが突き進む方向性は、文化と指導力、スモールゴールの設定が必要である。このことを一つの学びとして、頑張っていきます。まずは、自分が組織の目標を設定できる地位に位置付けること、そこから逆算して取り組み続けることを意識していきたいと思います。
本日もありがとうございました。
では、また明日。