おかえり 横道世之介。
こんにちは~ちいさなちいさな雑貨屋さんsweetmarronです。
吉田修一さんの横道世之介を読んで、面白くて、続編を読みました。
前回の横道世之介は、長崎から大学進学で東京に出て、そこから始まった大学生活や恋愛アレコレなどが書かれていて、今回は大学卒業後、1年留年してバブルの波に乗れなかったフリーターの横道世之介とその周りの人々について書かれている作品。
いやー、物語の中で大きな事件が起きるわけでもなく、ただ、横道世之介が出会った人とその人たちの日々の一部が1年と30年後くらいを通じて進んでいくおはなしなのだけど。
特に何かあるわけでもないのに、読んでる時に胸を打たれる。
そして、結局途中でやっぱり涙が滲んでくる。
と言う流れに陥る本でした。
2冊目の横道世之介はシングルマザーの女性と付き合うのだけど、
その時に「相手にこどもがいる」とかそういうことは一切頭にない感じが凄く世之介らしい。
その彼女とその息子、それぞれを別の人間と認識していて、人と人として接するようなそんな横道世之介。
今回の話の中では、世之介自身の良さもさることながら、世之介が出会う桜子さんのお兄さん(彼女のお兄さん)に起きた出来事や行動の側面から、このお兄さんの気持ちを推し量る場面が多々出てくるのだけど、泣ける話だった。
そして、案の定、読み始めたら止まらずあっという間に読み終わってしまった(読み始めるまでもたもたしていた…)。
図書館で検索したら「永遠と横道世之介」が前回はなかったけれど、今回はあったので、重たいけれど借りてきた。
これからこの世之介の最後の物語を読むのかと思うと、既に胸が熱い。
そして、読み終えたくない気持ちが強いのだけど、この週末はマルシェもないのでたぶん読み終えてしまうんだろうなと思っています。
図書館のカフェでコーヒーフロートをいただきながら、
しばし休憩しました。