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愛しのアールグレイ
私はウサギ。
今日は一人で図書館に来ているの。ちょっと調べものがあってね。えっ?別にカメくんと喧嘩したわけではないわよ。時には彼も忙しいのよ。
何を調べているのかって?
私が調べたいのはアールグレイ。紅茶の中で一番好きなんだけど、軟水が適しているくらいしか知らないの。 待って。えっと、分類番号は596.7だから、この辺りの書架ね。
あった、あった。
この本は「仕事と人生に効く 教養としての紅茶」ね。なんか良さそう。 なになに、アールグレイとはベルガモットという柑橘系の果実の香りをつけた紅茶のことか。なるほど。
「アール」とは「伯爵」の意味で、1830年代のイギリスの首相、チャールズ・グレイ(第2代グレイ伯爵)にちなんで名付けられたのね。人の名前からアールグレイの名がついたなんて意外だわ。もし私が偉かったら「アールウサギ」というところね。まあ、私は伯爵ではないけれど。
ストレートで飲むのはもちろん、ミルクティーやアイスティーにも適しているのね。これは知っているわ。毎日のように飲んでいるからね。さてと。アールグレイのことがよく分かったわ。調べ物も楽しいわね。ちゃんとカメくんに自慢しないと。
そうだわ。みなさんに彼から伝言があるの。今日はちょっと特別な日。今日で100個目の物語になりました。いつも読んでいただき本当にありがとう。これからもよろしくね。