『10年後の仕事図鑑』(堀江貴文×落合陽一)
常に新しい事に挑戦し続けているホリエモンこと堀江貴文さんと、「メディアアーティスト」(その他肩書たくさん)の落合陽一さんの共著という事で、面白くないわけがないのですが
本屋さんにて
私がこの本を手にした動機は「面白さ」とは対極の心境でした。
一年ほど前、勉強はしない、遅刻や欠席も多く部活もサボってばかりいて学校に友達もいない中学生の息子をどうしたものか途方に暮れており(^^;)
近所の書店で彷徨っていた時、なんとなく題名が目に入って、「そうだ、この本に載ってる(であろう)仕事に就かせれば、あの子でも将来何とかなるのではないか?」と閃き、
それに息子は読書はほとんどしないけど「図鑑」と名の付くものなら好きなのであわよくば読ませよう、と安易に思ったのでした。
(↑どうでもいいが さっさと髪を切れ(-_-;))
堀江貴文さんの印象
私は、堀江さんのツイートやインスタなどを時々流し見、
有料メルマガまでは登録してないけど、YouTube「ホリエモンチャンネル」はチャンネル登録してて(先日はN国立花さんとの対談も注目してしまった(^-^;)、
また宇宙開発もWAGYU何とかの肉もものすごーく魅力的だと思うけれど
クラファンや¥十万ものお食事会、ライザップのトレーニングなどには興味がなく
ベストセラー本も立ち読みで済ませてきた…その程度の至極ゆる~い「ファン」という立ち位置です。
ただ、こうゆるゆると堀江さんをフォローしてきて、堀江さん自身はこういう、ぬる~くリスクを取らないで上澄みだけを掬おうとするような「ファン」を一番嫌っているんじゃないかな。そんな印象を受けます。
それは置いておいて
読んでから…
この本を読んで、私が当初求めていた期待は(いい意味で)裏切られました。
「この仕事に就けば将来安泰だよ」なんて書いてあるわけもなく。
仕事に就いてお給料をもらうことを目的とするより、「自分の好きなことをとことんやろう」「学校はいらない」とか
あこれはまずい、あまり息子に読ませたくないな…^^;なんて始めは思ってしまいました。
けれど、お金の概念やAI時代の現実など、第一線で活躍されているお二人の意見を読み進めていくうちに、
クラスメートとの調和や絆が何より大切で、主要科目を満遍なくやらせ普通高校に滑りこませる事ばかり考えていたのを改めました。
これからは
ピュアな情熱に導かれた”自分の人生”を生きよ
この精神が大切なのですね(^^)
(↑息子小学生時代の数々の「発明(迷)」)
とはいえ「よっしゃ、じゃあ明日からゆたぽん君みたいに不登校YouTuberになって革命起こせー٩(๑>∀<๑)!」ってそこまでイノベーティブなマインドにはなれない私なのですが
(「ホリエモンが『学校行かないでいい』って言ってたよ😃」なんてママ友たちに話したらドン引きされるだろうし)
少なくとも、目下好きなことに打ち込んでいる息子に「やめて勉強しろ―‼」と言うのは控えよう、そう思いました。
須田奈津希さんのイラスト
本文もとても為になるのは確かですが、私が一番感動したのは須山奈津希さんのイラストです。
色々な職業が未来的な視点で描かれているのですが、どれも単純な線で実に雄弁に物語っている絵です。
何より堀江さんと落合さんの言っていることにぴったりとマッチしていて、息の合った所が伺えます。
見ていてなるほどな~と納得したりプッと吹き出してしまったり、ちょっと怖いな、なんてゾクリとしたり。
心動かされる素晴らしいイラストレーターさんだなと思いました。
きっとピュアな情熱で一心に線を引かれる、そのような方なのだろうなと、雑事雑念ばかりに邪魔され集中力の途切れがちな我が身をこそ、反省しました😅
表紙には著者のお二人の顔が載っていますが、ファンでない層(アンチを装った隠れファンを含む)や子供たちをターゲットにするとしたら、須山さんのイラストを全面に出しても、あるいは売上が増加するのではなどと思ってしまいました。
さあみんなで考えよう
学校の先生や、とにかく波風たつことなく子供に学校を卒業させたい、なんて思ってしまう親たち(>_<)、そしてとかく生き苦しいこの国の国民皆で読んで、賛成派も反対派も巻き込んで議論が活発になるといいなと思いました。
いつも、「子供のため」なんて言いながら結局は自分のためになっている。
親なんていつの世もそんなものなのかもしれないな…
お母さんが「偉く」も「万能」でもないことに、とっくに気づいていたね。
10年後の君へ、この本を。
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