アトリエスワン

作家 白鳥静香先生読書会✨✨(著作はこちら https://x.gd/c5YWI)(📖kindle_Unlimitedにて出版中📖)✨プロフィールに作品紹介を掲載しております。🌞随時、更新いたしますのでチェックしてくださいね✨

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PLATONIC ナルキッソスの神話 ―― この世の生について Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ

PLATONIC ナルキッソスの神話 ―― この世の生について 白鳥静香著 哲学者の書簡 Ⅰ  奥様、この度は、何といっておなぐさめすればよいのか、 私には見当もつきません。  御主人様は、ただ人格がすぐれているというだけに とどまらず、 大変深い教養をもお持ちの方でした。  私のような、学問をなりわい生業とする者でも、 御主人様からはよく啓発され、教えられたものです。  また、社会的にも有能でおありだった御主人様でしたから、 お国にとっても、やはり損失は大き

    • 白鳥静香先生の言葉より 124 ~和歌を詠むこと

      白鳥静香先生の言葉より 124 ~和歌を詠むこと  私が「和歌を詠んでいる。」と言ったとき、 ある大学の講師は、私に 「和歌や詩なんかやって何の意味があるんだ? それで社会がどうよくなるのか?」 と言いました。  同じことを、ほかの何人もの人に言われました。  そのなかには、 社会ではエリートといわれる学校を出て、 エリートといわれる職業についている人たちも たくさんいました。  私ははっきり言っておきます。 「私はどのような存在にも意味がある。」

      • 白鳥静香先生の言葉より 123 ~宝石

        白鳥静香先生の言葉より 123 ~宝石  東洋の禅の言葉に、 「世界は一個の輝く宝石である。(尽十方世界是一顆明珠じんじっぽうせかいこれいっかのめいじゅ)」 という言葉があります。  この言葉は、 「私たちの目から見れば、 あれとこれとに分かれて見えるものも、 仏様からみれば、別々のものではなく、 みんなでたったひとつの生命なのである。」 ということです。  それは、私たちが、 六十兆個もの別々の細胞で成り立っている 自分自身の身体を、 一個の身体と

        • 白鳥静香先生の言葉より 122 ~雨

          白鳥静香先生の言葉より 122 ~雨  心が寂しいとき、 雨は寂しいと感じるかもしれません。  でも、それは、心が寂しいのであって、 雨そのものが寂しいのではありません。  本当は雨の日も、とても楽しいものです。  もちろん、自然界には雨が苦手な生命も いますが、 雨が大好きな生命もまた、たくさんいるのです。  雨の日は、 雨が大好きな生命たちが、雨をとても喜んでいるでしょう。  東洋には、 「自分の心を止めたとき、はじめて真実が 見えるようになる。

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          白鳥静香先生の言葉より 121 ~雨の日

          白鳥静香先生の言葉より 121 ~雨の日  晴れている日は美しいです。  でも、雨の日だって、とても美しいと思います。  草や木の緑はあざやかになるし、 なにより、雨の落ちる音がとても素敵です。 雨がやむまでずっと聞いていてもあきません。  きっと、本当は誰だってそう感じるのです。  ただ、雨のなか仕事があったり、 きれいな服を着て出かけなくてはいけなくなると、 「雨の日は嫌だな。」 と思ってしまうだけなのです。  本当はみんな、 雨そのものが嫌いなの

          白鳥静香先生の言葉より 121 ~雨の日

          白鳥静香先生の言葉より 120 ~一粒の砂

          白鳥静香先生の言葉より 120 ~一粒の砂  万有引力の法則で有名なニュートンは言いました。 「私は真理という大海を前に、 浜辺で小石や貝殻を見つけて喜ぶ子供でしかない。」  この言葉は、美にたいしてもそのままあてはまるの ではないでしょうか? 「自分はどれほどたくさんの美を知っている。」 と思っても、 私たちは世界の美のほとんどを知らないのです。  ほんの小さなものの美を、 たとえば、一粒の砂の中の美を、 人類という生物の種が地上からなくなるほどの

          白鳥静香先生の言葉より 120 ~一粒の砂

          白鳥静香先生の言葉より 119 ~万有引力

          白鳥静香先生の言葉より 119 ~万有引力  たとえば、ものが下に落ちるのは、 誰でも知っています。  ものを持つときは私たちはいつも、 ものを落っことさないように気をつけているのですから。  私たちが毎日体験していることです。  でも、それが、太陽や、月や、ほかのすべての星々 を動かしているのと 同じ力であることは、 17世紀、アイザック・ニュートンが出るまでは、 分からなかったのです。  私たちは毎日見ているもののことさえ、 知らなかったのです。

          白鳥静香先生の言葉より 119 ~万有引力

          白鳥静香先生の言葉より 118 ~魚と美女

          白鳥静香先生の言葉より 118 ~魚と美女 「水の中の魚は人間の美女を美しいとは思わない。 美女が水に近づこうとするなら、 魚は逆に怖がって逃げていってしまう。」 中国の二千年以上昔の古典に書いてある話です。  私たち有限な生命の持っている美の感覚は、 そのようなものであるのでしょう。  魚であろうと、 人間であろうと、 また、ほかのどんな生き物であろうと、 世界の美の、ほんの一部分しか見いだすことが できないのです。  だからなにかを見たとき、 こ

          白鳥静香先生の言葉より 118 ~魚と美女

          白鳥静香先生の言葉より 117 ~光あれ!

          白鳥静香先生の言葉より 117 ~光あれ!  存在には「意味」があります。  どのようなつまらない存在にもです。  どのようなつまらない存在も、無とは絶対的に違うからです。  ただ、存在の「意味」とは、私たちが日ごろ考えている、 いわゆる存在の「意味」というものとはまったく違うはずです。  私たちの日ごろ考える、存在の「意味」とは、 「ペンは字を書くのに役に立つ。」とか、 「コップは水を飲むのに役に立つ。」というような意味での「意味」です。  存在に「意味」

          白鳥静香先生の言葉より 117 ~光あれ!

          白鳥静香先生の言葉より 116 生命

          白鳥静香先生の言葉より 116 生命 あるものが、たとえ私たちの目に どれほど醜く見えたとしても、 それもまた存在している以上、 必ず、何らかの美しさを持っているはずなのです。 自分たちの限られた感覚で、 あるものを「醜い」と決めつけてしまうことは、 私にはなにか、 そのものの意味や尊厳を否定することのように、 適切なたとえかどうかわかりませんが、 まるで生きているものの生命を 奪ってしまうことのように思えてならないのです。

          白鳥静香先生の言葉より 116 生命

          白鳥静香先生の言葉より 115 美しい人

          白鳥静香先生の言葉より 115 美しい人 私が知っていた、 いちばん心の美しい人は、 いつも人から嫌われて、 いつも仲間はずれにされていました。 日ごろ親切な人たちも、 その人にはぜんぜん親切ではありませんでした。 日ごろ親切な人たちも、 その人にたいしては、 露骨に、「近づかないで欲しい。」という感じでした。 ほとんどの人には その人の心の美しさが見えていなかったのです。

          白鳥静香先生の言葉より 115 美しい人

          白鳥静香先生の言葉より 114 人間の美しさ

          白鳥静香先生の言葉より 114 人間の美しさ ・人間の肉体はけっして美しいものではありません。 人間の肉体は鹿や豹ほどしなやかではありませんし、 白鳥ほど清らかでもありません。 犬ほど賢そうではないですし、 猫ほど可愛らしくもなければ、 空に舞う蝶や、 水に漂う海月(くらげ)ほどエレガントでもないのです。 ありふれた結論になりますが、 もし、人間に美しいところがあるとすれば、 それはきっと肉体の美しさではないのでしょう。

          白鳥静香先生の言葉より 114 人間の美しさ

          白鳥静香先生の言葉より 113 ギリシャ神殿

          白鳥静香先生の言葉より 113 ギリシャ神殿 ギリシャ神殿は、 世界の建築物のなかでも非常に美しいもののひとつで あるでしょう。 西洋の古典主義建築の規範とされ、 大理石の柱がとても優美です。 その柱はまるで、雲の間から射してくる光の柱のようにも 見えます。 しかし、もともとのギリシャ神殿は、 もっとずっと素朴で、建材も大理石ではなく、 日干しレンガと木でつくられていたといいます。 その初期の模型を見たことがあるのですが、 私には、それは古い素朴な時代の日本の

          白鳥静香先生の言葉より 113 ギリシャ神殿

          40. ~評論家 渡部昇一先生

          40. ~評論家 渡部昇一先生  4月17日、 評論家の渡部昇一先生がお亡くなりになりました。  心よりお悔やみ申し上げます。 渡部昇一先生は、評論によって、昭和の後半から平成にかけて、 大きな指針と影響を与えた方で、 私は、先生がお亡くなりになったと聞いて 「巨星堕つ。」という言葉を思い浮かべてしまいました。  私も文章を書かせてもらっていますが、 渡部昇一先生は私にとって、とくに思い入れのある文章家でした。  私が十代で、 ちょうど、「知や学問の世界

          40. ~評論家 渡部昇一先生

          39. ~法の支配 キリスト教文化圏と儒教文化圏

          39. ~法の支配 キリスト教文化圏と儒教文化圏  17日、朴槿恵氏が、 収賄や公務上秘密漏えい等、18の罪で起訴されたそうです。  でも、それ以上に、朴槿恵氏は韓国の人々の怒りを買い、憎しみを 受けてしまっているようです。  私は少し心配してしまうのですが、 キリスト教文化圏においては、 基本的に「神の心(正義)は本当には人間には分からない。」 という思考があるのに対して、 日本も含めてですが、儒教文化圏においては、 「民の声が、神の声(正義)。」という

          39. ~法の支配 キリスト教文化圏と儒教文化圏

          17 宗教のイメージについて 2

          17 宗教のイメージについて 2 宗教とは何でしょうか? 私たちは 日頃、それをよく分かっているようですが、 あらためて、そう問われてみると、 明確に答えることに難しさを感じる問いでは ないでしょうか? 「自分は新興宗教に勧誘されて嫌な思いをした ことがあるから、 宗教とは嫌なものである。」とか、 「子供のころミッション系の私立校に通っていて、 シスターが知的で優しかった(あるいは厳しかった) イメージがある。」 とか、 案外私たちは、 宗教について

          17 宗教のイメージについて 2