さよなら大三元:NIKKOR Z 24-70mm f/2.8S
Z7と同時に手に入れた大三元標準ズームNIKKOR Z 24-70mm f/2.8S、当初はこれしかZレンズがなかったこともあってずっと使っておりましたが、そのうち単焦点レンズが充実しだすと、めっきり使わなくなってしまいました。
理由は明確なんです。
-正直言ってf2.8は全然明るくない-
重いから?デカいから?いやいや違うんです。
f2.8ってね、全然明るくない!これにつきます。誤解を恐れずに言いますと、もちろんズームレンズとしてはf2.8は明るいっちゃあ明るいです。でも、趣味としてせっかく写真を撮りに行くのですから、とろっとろにボケた立体感満載のエモイ作品も撮りたいじゃないですか!そうなるとf1.2、f1.4~f2.0の明るい単焦点レンズを持ち出したくなるんですもん。
ボケ感・立体感で言いますと、f1.2~f2.0くらいまでは明確に感じることができて、f2.8くらいから希薄になってきてf4.0とそんなに変わらないくらいになると自分は感じています。
注)上記は標準域の話です。70~200mmの中望遠域、望遠域ではf2.8でもめっちゃボケます。
自分の撮りたい写真、撮影スタイルを考えますと、f2.8しかない?大三元標準ズームを持ち出すことよりも、f1.2~f2.0の明るい単焦点レンズを複数本持ち出すことを優先してしまうのは仕方のないことなのです。所詮、趣味ですから。
例えて言うならば、大三元標準ズームはメルセデスベンツのSクラスセダン。乗り心地もよくそれでいて速くて壊れない、絶対的なオールマイティ感をもたらしてくれます。一方で明るい単焦点レンズはポルシェでありフェラーリ。あるいはBMW M3、メルセデスAMG。ワインディングロード・サーキットでひらひらとコーナーを駆け巡るマシーン。ワクワク感がたまりません!私はワクワク感がほしいのですよね。
☝これは望遠端70mm開放で撮影しています。望遠端で寄れば結構ボケますね。
-プロユースとしては必需品-
もちろん大三元標準ズームを否定するものではありません。当たり前ですが、ズームができるという利点、f2.8通しという使いやすさ、解像感も抜群ですし出てくる画も美しい、逆光耐性も抜群、AFも爆速でピントも外さない、従いましてカメラを構えてファインダー覗いてシャシャッと撮る!というように限られた時間内・場所で一発でしっかりと結果を出さなくてはいけないプロユースとしては最適なツールであり必需品であることは間違いありません。
ただ。。。私の場合は、あくまでも趣味の範囲であり、レンズをとっかえひっかえできる時間も十分にあり、気が向いた被写体だけパシャパシャ撮ればよいだけですから、自己満足できる写真を撮りたい=明るい単焦点レンズで遊びたい、そう、遊びたい!ワクワクしたい!ただそれだけなんです。
-大三元を手離す決断をした-
数年前から、とある写真投稿サイトに参加しております。ここ1~2年で自分が投稿した写真(約300枚)を眺めて、自分はどんなレンズを使っていたのか?を整理してみました。
大三元標準ズームで撮影した写真は、な、なんと!たった5%しかありませんでした。それだけ大三元標準ズームを使っていないということです。しかも大三元標準ズームで撮った写真の半分以上が風景写真であって、絞り値f8以上に絞って使っていたことも判明しました。
これってもしかして。。。大三元要らなかったってことでは???
いやいや、もしかしてではないですね。既に薄々気づいておりました。完全に宝の持ち腐れ状態であることを再認識していた時に、ちょうどマッ〇カメラさんで「下取り20%UPキャンペーン」をやっているのが目に入りまして、思い切って大三元標準ズームを手離す決断をしたのでした。
とはいうものの標準ズーム自体がなくなるのは何かと不便ですので、代わりに小三元標準ズームNIKKOR Z 24-70mm f4.0 Sと入れ替える形としました。小三元でも風景写真はバッキバキに撮れますもんね。下取り差額が大量に発生しましたので、ついでに単焦点レンズを新たにお迎えしたことは言うまでもありません。
いやぁ、大三元をドナドナするのには勇気が要りました!だって、あんな大枚はたいて手に入れたのですからねえ。今回はマッ〇カメラさんが背中を押してくれた形になりました。
-重ねて申し上げますが-
大三元標準ズームがダメだというわけではありません。私の撮影スタイルが単焦点レンズメインである、というだけのことです。
今までありがとう!大三元標準ズーム!
それではこの辺で
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