保育参観?保育参加?|ここステキシリーズvoI.1 (静ヶ丘保育園)
保育ソーシャルワークや学校ソーシャルワークのお仕事で、各施設に入らせていただく際「めちゃいいじゃないですか、それ、他の園もきっと見たい、知りたいと思いますよ!」という取り組みに出会うことがよくあります。
そんな取り組みについて皆さんにご紹介していく「ここステキ!!」という記事をシリーズでお伝えしていきます。
きっと他の園さんも真似したくなる素敵な取り組みですよ!
「自分の所もやってるよ!」という意見もお待ちしております。
それぞれの園での工夫を聞くのは私達の仕事の醍醐味です。
では、行きましょう!
期待のvol.1は福岡市東区にある「静ヶ丘保育園」さまです。
今年度、50周年を迎える歴史のある保育園です。(創立50周年記念式典の様子はまた別の機会に。こちらも大変素晴らしかったです!)
保育参観と保育参加
このふたつ、言葉は一文字違いだけど、えらいちがい。
見るかやるか。
どっちが伝わるかって、そりゃぜったい後者。
でも、保育参加として保護者をお招きして一斉参加にすると、それは、お・も・て・な・しになってしまう。
保護者が見たいのは日々の子どもたちのリアルな姿。
友達とのやりとり・かけひき、どんな表情でご飯を食べているのか、どんな手先で折り紙を折っているのか、どんな言葉でお友達と遊んでいるのか、
自分の思いと違う時は、どうしているのか…我慢しているの?それとも、精いっぱい頑張って子どもなりに主張してるの?
こんな日々の機微を感じ取りたい。
こんな親心を満たし、しかも子ども目線で見ても負担が少なく楽しめるイベントを実施している園に出会いました。
その園とは、はい、すでに冒頭でご紹介した福岡市東区にある静ヶ丘保育園。
静ヶ丘保育園の保育参加のすごい所は、決められた1日に保護者を「おまねき」するんじゃない。3か月間という長めの期間の中で保護者が希望する日を調整し、各クラス2人の子どもの保護者までという、大人がわちゃわちゃしない、子ども目線に沿ったルールに則った受け入れ。
だから緩やかに園内に先生以外の大人がずっといる感じ。
こんな取り組みができる園はそうそうにないだろう。
さすが、私達第三者の立場の保育ソーシャルワーカーを導入しようという心意気のある園。
こんな園で不適切保育なんて起きる確率はかなり低いと思う。
だって、先生方の意識が高いから、そんな声掛けをしていたら自分が浮いてることに保育士自身で気がつくはず。
保育者や、お友達のお父さん、お母さんに見守られながら子どもも育ち、親も育ち、そして園も育つ。
この園の今年度から出来立てほやほやの保育目標はこれ!
「遊びを通して 共に育つ 家庭と子どもと保育園」
この園が何かを考え決めていく時の「たち返りの言葉」がうまれるまでの経緯と話し合いの持ち方もとても他園の参考になると思うが、それはまたいつか園長先生と相談しながら公開検討していきたいな。
こんないい循環がうまれる瞬間をみた、本日の保育ソーシャルワーク支援先訪問日でした。
保育参加の様子は静ヶ丘保育園のインスタグラムよりご覧ください。
(おまけ)
保育ソーシャルワークとして訪問したある日。
保育参加としてお父さんが園庭にいました。近づくと、優しい人柄が滲み出ているお父さんの所に“たかいたかい”の行列ができていました。
ある子が遠くで「おとうさーん」と呼んでいます。
保育SW:「お子さんが呼んでいますよ」
お父さん:「いや、うちの子じゃないんです(照れ笑い)」
ある子がお父さんの足にしがみついて泣き、お父さんが慰めています。
保育SW:「この子がお父さんのお子さんですか?」
お父さん:「いや、うちの子じゃないんです(照れ笑い)」
お父さんの人気さとみんなで育て合う・育ち合う様子を感じる場面でした。
この後、先生方がお父さんにお礼と労いと筋肉痛の心配をしており、それもまたほっこりしました。
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