【短編小説】おやすみcotton100%
ダムの縁を照らす餓死悪髑髏の光があるので仕方なく警備の仕事をしている、と言う具合にその日の業務をやり過ごしていた。
コンクリートと言うのは何故か灰色をしているが、その理由について調べた事がない。
歴史小説ではこうやってフラフラしている男は何故か美青年だったり男前だったりするが、こうしてダム警備のバイトをしている俺は良く見ても十人並の武士だ。
髭だって月代だって綺麗にしているが報われたりはしない。
そろそろT字の髭剃りから電動シェーバーにするべきか迷っているうちに三十路を歩き終えそうである。
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