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【短編小説】真剣10代しゃべり場太郎

 それはわざわざ大阪から東京までラーメンを喰う為に遊びに来た友人を見送って、男が長いエスカレーターを昇っている時の事だった。
 姓は腎リウ町、名を真剣10代しゃべり場太郎と言う。
 親がかつて見ていた公共放送の番組を好きで、その番組名を子どもにつけた。
 幼い頃の真剣10代しゃべり場太郎はその事を恨んで国営放送と口走っては父親に殴られて育った。
 だから真剣10代しゃべり場太郎は公共放送が嫌いだった。

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979字
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