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【小説】ウィタ原状回復工事ALICE

 天国ではどうやって眠っているのだろうか。
 ここには眠りがない。少なくともしばらくは眠れない。
 それは夜が無いと言うよりは朝が来ないからだろう。
 ここはずっと夜だ。
 いや、太陽が沈む前にそれが昇らないのだから昼だとか夜だとか言う概念も無い。


 俺が眠り続けた人生の三割分の時間があり、その時間を使って俺はゴミを拾って分別したり、掃除をしたり、食物を育てたり家畜を世話したりしている。
 疲労が全身に広がっているが眠りは無いし、休憩と言うものも存在しない。
 むかしは乳酸が溜まっていると言っていたが、最新の科学でもは乳酸は溜まっていないと聞いた。
 だがここには教科書も無いから確認のしようがない。

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